不夜城 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.69
  • (214)
  • (273)
  • (380)
  • (41)
  • (12)
本棚登録 : 2452
感想 : 232
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043442010

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 闇社会を描くハードボイルド。淡々と進む時間の中に、気づいたら引き込まれてました。ラストはハラハラドキドキでした。

  • 十年以上も前に一回読んだことあるのだが再読した。次々と予想を裏切る展開に驚かされて後半は一気に読んだ。
    昔と今で感じた思いは違えど、クライマックスの展開でマジかと思った。少しがっくりもした。しかし解説を読むと少し納得した。なんとも言えない気持ちになったがそれがこの小説を読む醍醐味なんだと思う

  • これがデビュー作とは到底信じられない完成度の高さに只々驚くばかり。少しずつ読み進めるつもりが、思わず一気読みしてしまった。昨今、歌舞伎町や裏社会を舞台とする作品は随分と増えてきたものの、おいそれと今作を凌駕するのは困難であろうし、国産ノワール最高峰とも呼ばれている所以も堪能出来た。最悪の事態を切り抜けるべく謀略の限りを尽くす主人公・健一が抱く猛烈な生存本能は彼の抱える空虚な諦念と表裏一体なのだろうか。極限状態で惹かれ合う健一と夏美だが、あまりにも似た者同士だったため、悲劇的な結末を導くのは何とも皮肉的だ。

  • あらすじ
    1998年日本映画。眠らない街・新宿歌舞伎町を舞台に、「極限の中で燃え尽きる男と女」「命の保証期間はあと3日」と、中国系マフィアの抗争に巻き込まれるアウトローの命と愛をかけた闘いを描いたハードボイルド映画です。
    第16回ゴールデングロス賞優秀銀賞受賞作品です。
    感想
    最後に夏美がこうなるとは!
    読み始めから最後までドキドキって感じ。
    さすが馳星周。

  • 2021/05/07

  • またある程度歳を重ねたら再読したい。

  • 主人公、動き過ぎ。映画の方が好み。

  • 登場人物、全員悪い奴って本。



  • 台湾人が歌舞伎町を牛耳っていた時代からやや下り、90年代から二千年辺りは、上海マフィアや北京、香港、福建が台頭していた時代。
    そんな時代の歌舞伎町を舞台に日台混血の主人公、故買屋の劉健一が、中国人同士の裏社会での生き残りをかけて鎬を削る。
    ヤクザもののドンパチとはまた一線を画す一冊でした。

  • ドロッドロのハードボイルドを読みたくなって20年ぶりに読み返し。
    こんな油ぎった世界は本当にあるのかな…と思いつつ、無くはなさそうなリアリティもある。
    最初から最後まで疾走するストーリーだけど、少しの休みもないのは疲れる(笑)。あと結局、ストーリーは各派閥同士の抗争のみであって、スケールがあるようでない。
    そのドロドロを味わいたい人に。

著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

馳星周の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×