アリス―Alice in the right hemisphere (角川ホラー文庫)

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著者 : 中井拓志
  • 角川書店 (2003年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043464036

アリス―Alice in the right hemisphere (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • これは面白かった。
    ジャンルとしてはSFになるのかな。っていっても科学というよりは脳科学・生理学的な方面で、メインは世界の認識のしかたの話。
    そういう話が出てこなくて、何が原因かもよくわからないまま人が狂っていって一体何が起こってるんだ!?っていう展開の序盤はちょっとクトゥルフw

    舞台が日本だからなんだろうけど、軍事利用するわけでもないのになんで後生大事にアリスを「保護」し続けてんのかなーと…誰も、この娘は殺してしまったほうがいいんじゃないのかって言い出さないのが不思議。誰か一人くらい言い出してもいいはず。もしくは、外科的に「笑顔」と「声」を取り除いてしまうくらいの措置をしてもいいと思うんですが…見た目が可愛い女の子だからなんですかねえ。

  • ホラーなのにとてもきれいな物語。
    私もアリスのダイナマイト・スマイルが見てみたい。

  • 15/02/20
    期待してなかったけど面白かった。
    難しい話とファンタジー。今まで考えたことない見方、捉え方に触れられて刺激的だった。

  • 中井拓志氏の作品の中で最もパッとしないもの、というのが個人的な評価なのだが、他の方々の評価が総じて高めで少々驚いている。

    サヴァン、フラクタル、てんかん、脳科学 (ただしこれには少々疑問符) といったトピックを混ぜ、幾何学的な世界観 (暗喩でもなんでもなく、本当に幾何学的!) を描いたという点で、極めてユニークな一作。虹色の光景、世界観を失った人々の描写などは妙にリアリティーがあった。

    また「子供は化物」(少々表現が乱暴だが…) というのが一つのテーマだったのだと思うが、これは前作「クォータームーン」と共通して著者が表現したかったことなのかもしれないと感じた。

    しかし物語の展開の起伏が少なく、登場人物の魅力もいまいちだったのが残念。結局、事件の前後で何か変わったのかといえば、ほとんど何も変わっていない気がするのだが…。

    また後半の脳科学的 (?) 説明は蛇足かなと。もっともらしく理論武装するよりは、適当に流して書いたほうが良い気がする (適度にオカルト要素を混ぜて、フィクションとしての面白さに昇華させる鈴木光司みたいなアプローチの方が私は好きだ)。

    ところで読んでいて大友克洋の「AKIRA」を思い出したのは私だけですかね。

  • なんというか、非常に彼らたちの世界を描いているというか。

  • 世界を簡単に崩壊させることのできるサヴァン能力を持つ少女のお話です。まあ、少女のお話というよりはその周りのお話です。(おそらく)脳科学と組み合わせて書かれていて、面白かったです。

  • この世は夢だ ほかに 何がある

    好きだ この言葉

  • 世界を崩壊に導く「サヴァン能力」を持ったアリス、彼女がかかわっていると思われる60人死亡の事件、そして彼女を隔離している厳重な装備の建物と研究組織。
    色々緊迫感あふれる設定が、現代にうまくマッチしています。

    なんだか難しい話かと思いましたが、意外とスラスラ読めました。
    思ってたより、怖くはなかったです。
    スケールは大きいのですが、少し現実味に欠けたからでしょうか。

    事件の日数的には短いのですが、結構分厚い文庫ですし、描写や事例が事細かに書かれていて、想像するのがすごく容易でした。
    文章もやや固めですが硬すぎず、場面転換もいいころあいであって、電車で読むのに困りませんでした。

  • 物語の最初は、一体何が起きるのかワクワクしているのですが、事態は少しずつしか変化しない上に、それに対する説明も不足している気がします。
    中井 拓志さんの本は最初のワクワクを返してくれ!って言いたくなる作品が多い気がします。

  • 古書購入。

     ホラーというよりSF。現代。サヴァン能力と異次元。
     読んでいて、つい「夢の樹が接げたなら」を思い出してしまった。
     眠り続けさせられた比室アリス。十四歳の少女。7年前、六十人以上を精神障害に叩き落し、二人しかまともな生活に戻ってこれなかったという、惨事を引き起こした化け物。
     彼女が笑い、歌うとき、世界は滅び去る。
     通常世界が1次元と表される時、アリスが表現する世界は9.7次元。
     理解しきれない高次元の言語を押し付けられた者は、「わたし」や「世界」を見失ってしまう。
     ある日、アリスは起きだして、笑い、そしてSと呼ばれる現象を引き起こす。
     それは歌うこと。ただそれだけ。無限に増えつづける虹色の蝶。
     完全防音の巨大ドームから手違いから外へと運び出されたアリスは、夏休み中の住宅地に解き放たれてしまう。

     読みやすいけれど、わかりにくい(笑)
     でも好きだな、この話。
     アリスを閉じ込めておいた権藤という責任者は、かなり良い人。こういう話で、文部省の手先だったりすると、必ず嫌な人だったりするのだが。
     そう。嫌な奴、っていうのが出てこなかった。だから読みやすかったのかも。

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アリス―Alice in the right hemisphere (角川ホラー文庫)の作品紹介

九五年八月、東晃大学医学部の研究棟、通称「瞭命館」で六〇名を超す人間が同時に意識障害を起こす惨事が起こった。しかし、懸命の調査にもかかわらず、事故原因は掴めないままとなった。それから七年-。国立脳科学研究センターに核シェルター級の厳重警戒施設が建造されていた。そこは比室アリスという少女を監視・隔離するためのものだった。世界を簡単に崩壊させる彼女のサヴァン能力とは一体!?前人未到のスケールで、最先端の脳科学の未来を紐解いた傑作長編。

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