枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川文庫ソフィア 95 ビギナーズ・クラシックス)

制作 : 角川書店 
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043574018

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすくてよい。原文は飛ばして、現代語訳と注釈のみだったけど、面白かった。1000年前でも人間模様はおんなじ!と思えて。

  • 正確に書くと星3.5。
    枕草子は小学生の頃以来で内容もあまり覚えていなかったので読み返してみた。
    私はやはり一番有名な『春はあけぼの…』が好きだと思った。あれが一番情景を理解できる。
    このシリーズは解説が面白いものが多く好きだ。他のも読んでみたいと思う。

  • 原文と書き下し文、解説の構成。全文ではなく抜粋。
    とりあえず読んだ気にはなれる。

  • 日常の愚痴やあるあるネタを平安貴族の方も楽しんでたのかと思うと親近感が湧く。でもやっぱり令和の庶民に比べてお上品でいらっしゃる。

  • 正直で痛烈で細やかな観察と機転。
    素敵だな。

    本当にいつの時代でも人の気持ちの移ろいとその理由は同じなのかもしれないと思う。時代のせいではなく、追ってほしくて追ってくれなくて、とか笑

  • おもしろかった

    学生の時以来の枕草子
    読んでて情景が浮かんできて 楽しく読めた

    たまには こういう本を読み返すのもいい


  • 中学校高校以来、第一段「春は曙」に触れる機会がたまたまあったので、よし、全段読んでみよう!ということになり。全部で二八四段ほどあり、かなりのボリューム。特に「ものづくし」の段が好きです。1000年の時を経ても人間の感性は案外変わってないのかな…と「をかし」な気分に。

  • 今年、色々な有名人が亡くなったが、1番衝撃を受けたのはさくらももこ。ちびまる子ちゃんが始まったのは小学生の時で、そこら中で丸尾のマネをみんながして、青ざめたときの顔に斜線が入る事を擬音で表現して、もちろんおどるポンポコリンも誰もが歌えた。ちびまる子ちゃんを見ると、今でもそういう教室の風景を思い出す。さくらももこはまだまだ若い方だと思っていたので、そういう郷愁みたいなものと相まって、死ぬということが一番遠くにあるような作品の作者が死んだことの衝撃は大きかった。いろんな、追悼文を読む中で、さくらももこの作文を読んだ学校の先生が現代の清少納言と評したという文章に出会い、枕草子は古文を習って以来読んだことがないが、追悼の意味を込めて読んでみた。ところどころ、というか、多くは文化の背景への無理解からよくわからないところがある。これが果たしていい文章なのかはわからない。今のエッセイを読む感覚で読んではダメだと思う。ただ、ところどころ今の人と同じような感覚を持っていたんだなと感じることができ、歴史ではない、その時生きていた人の生臭さが漂い、それがおもしろい。清少納言が宮中に仕えたのは彼女が生きたと言われている60年間の中でほんの数年らしい。宮仕えの後はだいぶ貧しい生活をしていたらしい。その数年の間で、たまたま仕えていた人からもらった紙の束に書き散らかしたものが、枕草子で、それがたまたま世に出たようだ。そのほんの数年間たまたま書いていた物が、1000年の時を越えて今読めるということの事実に果てしないロマンを感じる。それが感じられただけでも読んでよかったように思う。人は1000年くらいじゃたいして考えは変わらないという人間の小ささ。変わるのは文化だけだという、大きな器が違うかどうかだけの世界でああだこうだ言いながら一生懸命生きている人間の愛らしさが好きになる1冊。徒然草でも読んでみようかな。

    なんにせよ、さくらももこ、この人が年をとっておばあさんになって、そして何を書くのか、それが読みたかったな。

  • 中年も終わる頃になり始めて読みました。全く個人的な「好き、嫌いなコト」が書かれた本だと知って少し驚きです。それぞれはあまり共感できるものは少なかったです。平成の中年男性と平安の若い女性とのギャップかもしれません。

  • 春は、曙。
    夏は、夜。
    秋は、夕暮れ。
    冬は、早朝(つとめて)。

    『枕草子』は約300の章段からなり、おおよそ次の3つに分けられる。
    ①類聚(るいじゅ)的章段:連想による羅列。「鳥は…」「すさまじきもの」
    ②随想的章段:類聚的章段に感想を交えたもの。
    ③日記的章段

    清少納言によるあとがきがあったとは意外。そして、もともとは人に見せるつもりはなくただ思いついたことを書き連ねていたら、思いがけず世に出てしまった、という経緯を語っているのがおもしろい。

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