アラビアの夜の種族 III (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 115
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043636051

感想・レビュー・書評

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  • アラビアの夜の種族Ⅲ

    190313読了。
    今年20冊目今月5冊目。
    #読了
    #古川日出男
    #アラビアの夜の種族III
    見事だ。徹夜本だ。だから単行本で読むべき作品。ではあるが、分冊だからこその仕掛けもある。
    完全に謀られた。
    推理賞とSF賞を同時に獲っている意味がようやくわかった。
    ダンジョンRPGであり、モンハンであり、貴種流離譚。
    この作者、かなりしたたかだ。

  • Reserved

  • ストーリー自体は難解ではないけど、すらすらと読める文章じゃない。でも、ゆっくりと噛み砕き咀嚼しながら読み進めるとなかなかな表現に感動します。

  • 2006-07-00

  • <u><b>本との邂逅</b></u>

    <span style="color:#cc9966;">読む者を狂気に導き、歴史さえも覆す一冊の書。夜な夜な語られるその物語のなか、英雄たちは思わぬ邂逅を果たし、「災厄の書」は完成するかに見えたが−−。 </span>

    終わったー!やっと読み終わったって感じがある。
    全部読んでみて、ラストのラストが一番おもしろかった。あんまり自分に合わないなぁと思いながら読んでいたけど、ラストは良かったなぁ。「物語」「書物」「譚り」という言葉が出てくるとうずうずしてきます。<blockquote>一冊の書物にとって、読者とはつねに唯一の人間を指すのです。
    …(中略)…
    わたしは惟(おも)うのですが、書物はそれと出遭うべき人物のところに顕われるのではないでしょうか。
    書物自信の意志で。</blockquote>自分だけが本と邂逅している。この独占感は気持ちいいよな。

    古川日出男ってはじめて読んだんだけど、文庫版附記読んでいたら、口調というか文体がなかなか好みかもしれない。また時間があったらこの人の小説チャレンジしてみようと思います。あ、でも、彼、春樹チルドレンってやつ何ですね。私はどうも春樹チルドレンと呼ばれる人たちと相性が悪いみたいだからなぁ(相性がいいのはスガシカオくらい)。。

  • 私には合わなかった。
    最初の方は面白かったのだが…

  • ものすごく密度の濃い小説でした。
    テンポか悪くなるのでアイユーブのターンいる?と思ってたけどこういう狙いがあったのかー。

  • 作中で語られる物語はムスリム世界観からくる独特の面白さがあってよい(ムスリム的表現には後半になるにつれて飽きも感じるが)し,最後の現実との交差点の種明かしは想像通りとはいえ形式美としていいなと思った.ただ,現実側の主人公の最後の展開だけはちょっと唐突すぎる感じがして「これがムスリム的には受ける感じなんだろうか…」と戸惑ってしまった.

  • ナポレオンは?「災いの書でナポレオンを止められるのか」ってこれまでずっと煽ってきてんのに。ナポレオン倒せよ。期待してたのに。がっかりだわ。ズームルッドの話はとてもおもしろかったんだけど。

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著者プロフィール

1966年生まれ。著作に『13』『沈黙』『アビシニアン』『アラビアの夜の種族』『中国行きのスロウ・ボートRMX』『サウンドトラック』『ボディ・アンド・ソウル』『gift』『ベルカ、吠えないのか?』『LOVE』『ロックンロール七部作』『ルート350』『僕たちは歩かない』『サマーバケーションEP』『ハル、ハル、ハル』『ゴッドスター』『聖家族』『MUSIC』『4444』『ノン+フィクション』『TYOゴシック』。対談集に『フルカワヒデオスピークス!』。CD作品にフルカワヒデオプラス『MUSIC:無謀の季節』the coffee group『ワンコインからワンドリップ』がある。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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