- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043646029
感想・レビュー・書評
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途中まで読んで、一度読むのをやめた。
逃げたくなるような内容だったからだと思う。
でも読まなくちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、受け止めなくては、と思いもう一度小説を読み始めた。
そう思ってから読み始めたら、もう、あっという間に上巻は終わっていた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読書が好きになるきっかけとなった本。一番好きな本だけど、一番読んでダメージを受けた本・・・。何度か読み直したけど、まだまだシュウジや恵利の胸の内で解き明かせない部分が多いです。数年後に読み直してまた違う感想を得られるのがすっごく楽しみ!救われるのか?救われてくれよ…という焦燥感で一気に読まされました。
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おまえの今後が気になる。。。
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カレーライスとかの重松さんだと思って、買って読んだ、小学生の私。ちょっと早かった。
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★3.5
時折並べられるひらがなの言葉達が私の一部を掴んで離してくれない。
名前のつかないようなどうしようもなく重くて暗い空気がシュウジを、物語全体を纏っていて、希望を全て奪っていく。
干拓地、追い出された「沖」の人々、燃える家、“ゆめみらい”、バブルの終わり、壊れていく町と主人公、家族。
「ぜつぼうはかこのひさんなたいけんがうむのではなく、みらいになにもたくせないことなのだ。」 -
出来の良いお兄ちゃんいつも比べられてて、そのお兄ちゃんが発狂して放火。
それが原因で学校でイジメられるし、両親はいなくなってしまい一家はバラバラに。
何とも報われない。
心がモヤモヤ。
何度も読むのを止めようかと思ったけど、最後の数ページがとても良かった!
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穴ぼこの、からっぽの、闇のような目 -
兄のシュウイチが壊れ犯罪を犯してしまうことをきっかけに家族がバラバラにそれぞれ「ひとり」になる中、家族の中でただ一人素直で心優しかった弟のシュウジのお話。「孤独」、「孤立」、「孤高」の違いを考え「ひとり」でいることを「孤高」でいようと決心するシュウジが本当にかっこいいし、テーマとしては暗く救いがない。なのにやっぱり重松さんの文章がとにかく優しくて優しくてすごい。
それと、徹夫はなんでいじめられっこだったのにいじめる側に回るのか、シュウジは親友だったんじゃないのか、徹夫の心の弱さがすごく表れていたりシュウジの強くなくてもエリのように強くなりたいと思う気持ちの表れもわかり、そういう人の気持ちを書くのが重松さんは本当にうまい。まさに疾走のごとく一気読み!下巻に期待。 -
中学生の少年に襲いかかる不幸の連鎖。何のためにこの本を読むのかと自分自身に問いたい思いで、まさに「疾走」のごとくダーッと読む。キツイ内容に負けそうで、ゆっくり読んでいられない。