- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043646036
感想・レビュー・書評
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やりすぎ感
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暗くて重いけど、ぐいぐい引き込まれる。
終わり方も良い。 -
凄く衝撃を受けた。初めてこの著書の本を読んで
凄かったので、別の著書を読んだが、ほのぼのしてたのもショックだった -
最初から最後まで、ずっと悲しい本。私は好きです。
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上巻に書いた所感と一緒。
最悪なシナリオを一挙に背負うと、人間はどこに向かうのか。常識や合理的な判断なんか通用しない人たち。底辺は、事実、存在する。しかし、そこにこそドラマがある。抑揚のない人生とは、自らリスクを取らぬ平凡に身を匿い、丁寧に生きた故の結果なのだ。それを選び取らない、奔放さの中にこそ、ドラマがあるのかも知れない。自分は無理だ。だからこそ、小説が面白いのかもしれない。ある種のカタルシスなのだろうか。 -
上巻でどん底にまで堕ちたと思っていたが、下巻は軽くそれを上回る(下回る?)堕ちっぷりだった。まさに転がり堕ちるように悪に巻き込まれていく。
こうして普通の少年少女が犯罪に手を染めていくんだなと、その過程がよく分かった。
結局シュウとエリに救いはあったのかなかったのか・・・。
2017/01 -
疾走感のある前半から、焦燥感のある後半へ。儚い灯火が、フッと消えてしまうような読後感。
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この本を読んでて、ご飯よーって言われた時に
涙が出そうになった。
凄く残酷で悲しい話なのに、なんとなく他人事に思えなかった。シュウイチの人を見下す心とか、そんな兄貴に逆らえない家族。
そんな服装で来るな恥ずかしいと兄貴に罵られる母親。暴力にやり返せない父親。
お金がないとか、高校で勉強が上手くいかなくなったとか、あちこちに落とし穴がある。
父も母も家族みんな。
私は運が良かっただけだったんだな。
みゆきの最期、山中のシーンに震えた。
ホテルのシーンも、ただただ地獄。
世の中残酷なくらい金金金。
エリのお母さんのシーンが印象的。
お母さんはしあわせな家庭が欲しかっただけ。
なのに娘に何も届いてないのが悲しかった。
ラストシーン。
私はハッピーエンドだとは思わない。
誰もシュウジを救うことは出来なかった。
本当の心の奥底には触れられないのに、
どうして人はこんなに、誰かとの繋がりが欲しいんだろう。