疾走 下 (角川文庫)

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著者 : 重松清
  • 角川書店 (2005年5月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043646036

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疾走 下 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 面白かった。読む手が止まらなかった。

    しかし、読んだ後の喪失感が半端なくあった。
    結末はなんとなくわかっていたが、シュウジがひとりで何もかも背負いいたたまれなくなった。

    実際ここまで無責任な家族がいるのかと疑いたい内容です。

  • 過去に触れた物語(小説、漫画、ドラマ、映画、絵本)全ての中でも5指に入る程の、胸糞悪い読後感。

    何一つ報われない主人公。
    やはり悲劇の人生をたどる、主人公の身近な人たち。
    「This is 人間の悪意」といえる様な、アイツ。
    不必要な程のエロ・グロ。

    重松さんの文体の魅力に引き込まれ、最後まで読みはした。読みはしたが・・・・、下巻の途中から(3分の2以上)は、もう、読むのが辛くて・・。

    読後に「読まなければよかった」と思ってしまった、数少ない作品の一つ。
    (上巻読了時点では、「面白い作品だ」と思える余地は十分にあったのだけど…)

    ★2つ、3ポイント半。
    2008年?2007年?頃。

  • 上巻でどん底にまで堕ちたと思っていたが、下巻は軽くそれを上回る(下回る?)堕ちっぷりだった。まさに転がり堕ちるように悪に巻き込まれていく。
    こうして普通の少年少女が犯罪に手を染めていくんだなと、その過程がよく分かった。
    結局シュウとエリに救いはあったのかなかったのか・・・。
    2017/01

  • 作品云々より内容が好みでない。

  • なんだか救われない話でした。
    シュウジは何でここまで落ちていかなきゃならなかったんだろう?
    子供だから?助けてくれる大人がいないと子供ってみんなこうなるの?
    聖書がちょくちょく絡んでくるけど相変わらず宗教って誰もすくわないんだなぁ。
    もっとちゃんと救いのある話の方が自分にはこのみかなぁ。
    あとエリの孤高の人って設定なんだったんだろ?
    なんか途中からキャラ変しちゃったみたいで最後まで貫いて欲しかったな。

  • 性描写がキツくて一部飛ばし読み。
    結末は一応の希望があり、全体的には白夜行のようで良かったが、下巻は性的表現が多すぎて評価は低め。

  • 疾走感のある前半から、焦燥感のある後半へ。儚い灯火が、フッと消えてしまうような読後感。

  • 読み応えがあった。一時期はやったディープラブと似てる世界。小さい頃から兄が優秀で、母親からちっとも顧みられることのなかった主人公は可哀想だけどすごくありがちな家庭だと思った。プライドの高い兄は壊れ連続放火魔となり、家族はバラバラになる。徹夫は相手の様子を伺って態度を帰る卑怯なやつだと思ったがそういう人間ほど臆病で弱虫なんだとも思った。始めはわりと日常のような話だったけど、どんどんヤクザが絡み始め、殺人まで起こしたりするスケールになってエリの知られざる家庭内の事情まで出てきて様々な問題が、凝縮されてるなと思った。弟を殺人鬼にしてしまった神父さん…いつも正しいことを言っていて、心がキュッとなった。

  • この本を読んでて、ご飯よーって言われた時に
    涙が出そうになった。

    凄く残酷で悲しい話なのに、なんとなく他人事に思えなかった。シュウイチの人を見下す心とか、そんな兄貴に逆らえない家族。
    そんな服装で来るな恥ずかしいと兄貴に罵られる母親。暴力にやり返せない父親。

    お金がないとか、高校で勉強が上手くいかなくなったとか、あちこちに落とし穴がある。
    父も母も家族みんな。

    私は運が良かっただけだったんだな。

    みゆきの最期、山中のシーンに震えた。
    ホテルのシーンも、ただただ地獄。
    世の中残酷なくらい金金金。

    エリのお母さんのシーンが印象的。
    お母さんはしあわせな家庭が欲しかっただけ。
    なのに娘に何も届いてないのが悲しかった。

    ラストシーン。
    私はハッピーエンドだとは思わない。
    誰もシュウジを救うことは出来なかった。

    本当の心の奥底には触れられないのに、
    どうして人はこんなに、誰かとの繋がりが欲しいんだろう。

  • 映画化もされた重松清の小説。文庫は上下巻で構成されており、本書は下巻。

    重い辛い作品で、どうしてもページを開くのが少しずつになりました。違う本に逃げたりしながら、最後まで読みました。
    とりあえず、シュウジの最後が思っていた形ではなかったので、少しだけ救われた。

    現代社会の黒い部分を見事に描いた作品だと思います。

    絶望的な境遇の中で、思春期のエネルギーが世で言う"普通"の方向とは違う方向に向けられて、"疾走"してしまうとこうなるのだと。
    決して小説の中だけの話ではないだろうと、そんな気がします。

    何だかんだで、人間って、やっぱり"ひとり"では生きられないんですよ。「"ひとり"で幸せだった」と最後を迎えられる人はいないと思う。
    異論は認めますがw

    人間は、心があるから弱いんだよね、弱い・・・。
    そして、その弱さの表現の仕方が難しいから、どうしようもない方向に行くと、この作品のようになるんですよね。

    自分も、うわべの付き合いじゃない、心から信頼できる人とつながりたいです。
    そのためには、きっと自分が変わることなんだろうけど・・・。

  •  全巻に続き、疾走するかのごとく読み終えました。しばらくはよわい「ひとり」のまま、誰とも関わりたくない気持ちでいっぱいです。まごうことなき人生の劇薬であり、人間の根底に揺さぶりをかけてくる恐ろしい本です。

  • 上巻の疲れも回復したところで下巻。頭の大阪編の倒錯してグロテスクな性描写で、既にクラクラする。

    その後の東京編では、重松節ともいえる、理不尽な展開となるが、上巻で存在した、ベタベタとまとわりつく理不尽さでもなく、割とさらっと展開するため、タイトル通り「疾走」のごとく最後まで駆け抜けていく。

    結局「おまえ」というのが誰視点だったのか、神の視点だったのか、宣教師なのか、それともシュウジ自分自身なのかはっきりと最後までわからないが、コアとなっている聖書がキーになっているのであろう。

    上下の2巻で結構なボリュームではあったが、やはりこの作品の醍醐味というのは上巻にある。長いのもあって、下巻の「薄さ」は少々気になった。

  • ドラマ「流星ワゴン」にまさかのドハマリで毎週オンタイムで鑑賞した僕です。重松作品をまったく未読な自分を恥じ、最も有名そうだった本作を選択。週末に上下巻一気読み。でもね、、、もう辛いです。悲しいです。立ち直れないです。とにかく人物造形が達者で感情をどっぷり移入させられるので、余計にダメージでかいです。チョイ役なのに鬼ケンとみゆきの魅力的なこと!いやあ、心の傷と共に忘れじの作品となりましたので、とっとと売っぱらいたいと思います。

  • 壮絶過ぎて悲しすぎ。読んでいて辛くなりなした。

  • 間違いなく下巻も途中までは止まらない面白さなのだが、
    結局エリの孤高部分がなー…。

    全く達観していないし、孤高なら孤高で
    現実味のない女子高生って設定でいいのに
    「まあでもやっぱりこの年の子が背伸びして
     寂しいんだよね…かわいそうな子なんや…」
    みたいな性格付けになってしまっているのが惜しい!
    あれほどの不幸な目に会っているのだから
    単なる厨ニにしないで欲しかった…。

    最後も未成年(に少なくとも見える)シュウジを
    警察があんなんしてしまっていいのかしら。

    余談ですが他の人のレビューを検索する際に
    この作品が実写映画化していたことを知りました。

    公開時のキャッチコピー↓
    ---------------------
    "ひととつながりたい”ただそれだけを胸に
    たった15年の短い生涯を終えた少年の軌跡
    ---------------------

    ネタバレすぎる!

  • 重松清さんの作品は今まで何冊か読んだことがあるのですが、この人は本当に凄いですね。表紙のデザインからして何か違う感じはしてたんですけど、予想以上でした…衝撃が強すぎて目を本に張り付ける勢いで読みました。
    どこまでいっても救われない。最初から最後まで光の見えないトンネルをまさに疾走している感じ。最後に一筋の光が見えたと思ったら人生がまさに終わったという感じかな?上手く言えませんが…
    最初から語りが「おまえ」だったので、二重人格とか考えてたら全く違いましたね(笑)途中からもうそんなこと気にならないくらい夢中でよんでましたけど。

  • この話は本当に衝撃的な話でした。これを超える衝撃的な話は当分目にすることが無いでしょう。自分と同じぐらいの年齢の少年が主人公なのに、この本には社会の闇と悪が大量に詰まっています。国語の読解問題に重松さんの小説がよく出てきますが、この話は当たり前だけど絶対に使われないでしょう。本当に凄いです。でも、東京でエリと再会し、ふるさとへ帰ろうとするシーンは、何とも言えない感動を覚えました。まあ、悲しい結末になってしまうのですが・・・。なんかシュウジよりみゆきの方がかわいそうだと思いました。

  • ラストが素晴らしい。疾走するごとく一気読みしました

  • 20150218読了。
    初めての重松清作品。重くて暗くて、あの描写。良くも悪くも衝撃を受けたが読む手は止まらなかった。他の作品も読んでみたい。

  • 読み終わった。
    レビューが書けないほど打ちのめされたのは初めてだ。
    自身で読んで欲しい。感じて欲しい。

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疾走 下 (角川文庫)の作品紹介

誰か一緒に生きてください-。犯罪者の弟としてクラスで孤立を深め、やがて一家離散の憂き目に遭ったシュウジは、故郷を出て、ひとり東京へ向かうことを決意。途中に立ち寄った大阪で地獄のようなときを過ごす。孤独、祈り、暴力、セックス、聖書、殺人-。人とつながりたい…。ただそれだけを胸に煉獄の道のりを懸命に走りつづけた少年の軌跡。比類なき感動のクライマックスが待ち受ける、現代の黙示録、ついに完結。

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