うちのパパが言うことには (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 185
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043646050

感想・レビュー・書評

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  • 重松さんのエッセイを初めて読みました。同世代なので育ってきた時代背景、見てきた物に対しての目線や捉え方考え方に共感することができました。あらためて重松さんの作品を読みたくなりました。

  • なぜ人が追い求めるものと目が覚めたら消えてしまうものを夢と呼ぶのだろうか

    これを最初に見て理由を考えてた。そして私の考え

    それは続きを求めるということだと思う。

    人が追い求めるめるものも続きを求めている。目が覚めてしまうと見ることの出来ない夢もその続きが気になってしまう。それだと思う

  • 重松清が40歳前後の時に書いたエッセイ集.ちょうど今の自分と同年代.「家族」を物語の中心に添えた作品を数多く残している著者.共感できる部分が多々ある."はてのない「思い通り」のレース”,”「異物」を愛して”,”期待よりも・・・”は秀逸.

  • 君は不思議だと思わないか?
    ひとが追い求めるものと、目が覚めたら消えてしまうものを、なぜ同じ「夢」と呼ぶのだろう……。p18

    ぼくは1963年に生まれた。高度経済成長期に産湯を使い、アポロと万博と星新一に「未来」を教わる一方で、水爆とノストラダムスと『宇宙戦艦ヤマト』によって、地球はやがて滅亡するんだという予感も植え付けられた、1970年代型少年ーーである。p24

    「うまくしゃべれなかったから…優しさが好きになれたかもしれない」p220

    人間と人間は百パーセントわかりあえるべきものなのだとしたら…たぶん、小説はずっと昔に滅びていただろうと思います。p240

    子どもの問題を社会問題と見なすことに、ぼくは反対である。子どもの問題は、あくまでもあなたの目の前にいる太郎くんの問題であり、花子ちゃんの問題であり、その子と向き合うおとなーーあなたの問題であるはずなのだ。p261

    「どこにでもいる普通の少年を主人公にした」というような評文を目にすると、つい「『普通の少年』に会ったことがあるのかよ」と毒づいてしまう。p264

  • こんな感じの本けっこうすき

  • 共感できたりできなかったり

  • 重松清エッセイ集。2冊目かな、エッセイ読むのは。
    心に響いた文章、書き留めておきたい。
    「思い通り」ってどういうことだろう。
    線をノートに引いてみて、片方を「わがまま」片方を「夢の実現」その間を揺れ動いていること。
    それは人によってちがう。
    思い通りには果てがない。夢の実現にはゴールがあるけれど。
    「思い通りにいっているように見える人」はその線がたくさん、身近なものにあって実現させてるんじゃないかな。
    しっくりきた。
    私は夢の実現にすっごい近くて、それがかつて果てしない所にあったような。
    もっと「当たり前」のこと大切にしたい。
    あと、「みんなはじめて」っていうので、思春期の男の子が「生まれてはじめて中学生やってるんだ!」父親は「生まれてはじめて父親やってるんだ!」人生一度きり、いつもが「はじめて」
    そしてニュースは前後が大切。ってこと。前兆があり、それを防ぐ。後はどうするか・・その連続。
    それは人生においてもいえそうな気がした。

  • 表紙の写真・・親子で「シェー」のポーズに思わず「プッ」となる。
    重松氏とほぼ同年代のオレとしては、必ずやったポーズなのだ(笑)

    西暦2000年以降の21世紀の世の中はどうなっているのだろう?
    確か少年時代にそんなことを考えた。
    「鉄腕アトム」に描かれた未来都市・・街には空を飛ぶ車が走っている。
    そして難病も必ず医療の力で治すことができ、皆が平和で笑っている。
    何だかそんなイメージだったよな。
    しかしその前に1999年にはノストラダムスの大予言で世界は壊滅しているかも・・。
    そんなことを考えてみても、結局21世紀になっても、そう世の中は変わっていないんだよな・・^_^;

    エッセイという表現方法は、小説よりも好きかもしれない。
    それは作家の「人となり」というものがわかり、「そうなんだよなー」と同調できたりできるからだ。
    この作品はそういう意味では、重松氏の辿ってきた様々な思いを読むことで自分自身の振り返りにもなった。

著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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