夜明けの街で (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.32
  • (555)
  • (1709)
  • (2524)
  • (730)
  • (142)
本棚登録 : 20719
感想 : 1603
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043718085

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 現実でもフィクションでも恋愛は両思いまでが面白いことってある。

    渡部が秋葉と不倫を始めるまでは、渡部の葛藤やもう一度恋をしたい気持ちに共感したのだけど…
    いざ不倫が始まると謎解きよりも、不倫の描写にいちいちイライラしてしまって入り込めなかった。

    世の夫たちは、これに分かる分かると思いながら読むのかな?イライラ。
    本当に子どものこと大事に思ってるのかな?イライラ。
    妻のことなんだと思ってるの?特に最後。イライライライライライラ。

    東野圭吾さんの小説は好きだけど、妻側の気持ちで読んでしまうのでテーマが自分には合ってなかったなと感じた。

  • 不倫の描き方がリアルだなと...
    心情の描写はあまり描かれてはいないのだけど、
    何気ない行動や考え方の変化がほんとにリアル

    不倫の物語は当事者のことを好きになれないことが多いのですが、秋葉はかっこいいと思いました。

    ラストの余韻はさすがです。
    東野圭吾さん久しぶりに読みましたが、
    やっぱり最高

    映像化されているものとは知らず、読了後
    キャストが気になって調べてみたら
    イメージが一致しました!嬉しい!笑

    試験前なんですけど、読み始めたら止まらず
    一気に読んでしまいました(><)

    • アンシロさん
      pipipiさん、はじめまして。

      東野圭吾さんの作品はどれもリアルさがあって怖いです。軽妙な筆致だけでなく、取材力も凄いんでしょうね。読み...
      pipipiさん、はじめまして。

      東野圭吾さんの作品はどれもリアルさがあって怖いです。軽妙な筆致だけでなく、取材力も凄いんでしょうね。読み始めたら止まらなくなりますね(^^)
      2023/11/11
    • pipipiさん
      アンシロさん

      こんばんは
      コメントしていただきありがとうございます!
      ブクログ初心者でして、なんと今気づきました( ; ; )
      これから...
      アンシロさん

      こんばんは
      コメントしていただきありがとうございます!
      ブクログ初心者でして、なんと今気づきました( ; ; )
      これからもどうぞよろしくお願いします。

      東野圭吾さんの作品はまだまだ半分も読了できていないのですが、とても好きな作家さんです。
      どんどん読みたいです。
      2024/03/10
  • 今まで読んだ東野作品とは少し違う感じで「こういうのもあるんだ!」という発見があった。
    最後「そういうことだったのか!」という種明かしはあったにしろ、ミステリー要素は全体を通して殆どなく、「不倫」という行いを丹念に描いている感じで、既婚女性としての立場から読むとちょっと辛い。渡部の利己的な行動も腹立たしいし、協力してあげる学生時代の友人たちにも不信感が募る。
    なじみのある横浜あたりが舞台だったので、情景が思い浮かぶようだった。

  • 素晴らしい。近年、不倫でわーきゃーうるさいけれど
    これを読んだら不倫側の気持ちがよく分かる。
    どろどろしていてムカつきもしたけど感情がよく動かされたと思う本の1つです。
    ぜひ手にとってほしい。

  • 恋愛小説とサスペンス小説のグラデーションが美しい。

    一部では、不倫をする男の気持ちが理解できず気持ち悪いと感じる読者も多いようだが、結婚の経験がある男性なら、ある程度置かれている環境は違えど、共感しながら読める言葉が多くあるのではなはろうかと思う。

    きっと東野圭吾は不倫をしたことがあるにちがいない。
    東野圭吾は不倫をしていなければおかしい。
    東野圭吾が結婚をしているかも知らないまま、勝手なことを言っているのは百も承知で、『夜明けの街で』を読むと、男の脆さがリアリティ溢れている。行動だけじゃなく心情も含めて。

    恋愛小説として読みはじめても、サスペンス小説として読みはじめても、グラデーションが心地良く描かれている。

    渡部という、男性であれば誰でも持ち合わせているであろう脆い正義感や、過去の経験から説得力を持つものの完全否定まではしない新谷の言葉、そして円満な家庭を支える渡部の妻の心情は最後の1ページだけで十分なほど描かれており、
    感覚としては5冊くらいの本を読んだ読了感だった。

    作中にも出てきて、恐らく本のタイトルに関わる
    サザン・オールスターズの『love affair〜秘密のデート』を聴いた。

    "夜明けの街ですれ違うのは
    月の残骸と昨日の僕さ
    二度と戻れない境界を超えた後で
    この胸は疼いてる"

  • 書店でゴリ押しされていた一冊。
    なかなか先を読ませないような展開で、あっという間に読んでしまった。
    それにしても渡部さんのおろかさにはあきれてしまうけど、男の人ってみんな家庭を捨ててまで女の人に振り回されてしまうものなのかな。

  • 不倫や浮気がどうこう、というより、やはり手に負えないイザコザがあるという事実。結果はそれぞれに。
    その導入と展開の妙、そして結末に至るまで、流石だ。
    まさかと思う事だって、ある人の人生の大半をと考えると何も簡単には行かない。

  • 終わりがとても呆気なくて、拍子抜けしてしまった。こんな終わり方なの?って何度も思ってしまった。
    結婚したいって思えなくなってしまった。

    また新たに考えが生まれました、ありがとう。
    やっぱり本を読むのは楽しいな。

  • 結婚したくなくなった、人間って自分を正当化する生き物だなーと改めて

  • 秋葉、こんなに物分りのいい女性がいるものか…

    どんな風に殺人事件が暴かれるかワクワクしながら読めて面白かったです。

全1603件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

東野圭吾の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×