バッテリー (4) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043721047

感想・レビュー・書評

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  • 野球に正面から向き合う永倉を混乱させた瑞垣にムカつく…
    などと登場人物に感情移入しまくりながら、第4巻を読む木陰の向こうからは野球部の練習の掛け声や打球音が聞こえてくる。

  • 回を経るごとに大好きな作品になってくれる。
    眩しすぎて、純粋すぎて見てられないくらい、もどかしくて苦しくて、でも熱くて輝いてる。
    今まで読んだ本の中で、1番巧や豪君達が生きていると感じるのはどうしてなんだろう。

    なんか、鼓動を感じるというか。
    息遣いとか、肌の熱とか、生々しさとも違うんだけど、命の輝きみたいなものを感じる。

    この先も楽しみ、明日読もうと思います。

  • まるまる一冊、すれ違いのバッテリー。
    とうとう未知のストーリーに入ったわけですが
    なかなかに、本当なかなかに渋い展開だった…!
    どうしてここまでこじれるのか、
    色々考えたりしたけども
    まだ巧と豪って出会って一年も経ってないし
    むしろあの粋がってた入学当初、
    まだ出会って1ヶ月そこらで
    バッテリーとして試合にも出てなかったのに
    俺の球はあいつしか取れない、あいつの球は俺しか取れないって信じきっちゃうほどにめろめろだったわけですか………
    それが拗れに拗れてここまでくるの、分かりすぎる。
    豪ちゃんといい、ライバルチームの門脇といい、
    あそこまで感情を揺さぶるピッチャー・巧の存在。
    本当にずるい…!ずるいけど目で追ってしまう!
    そこに浮上するキャッチャー・吉貞案。
    監督はムゴいことをするなぁぁぁ。
    でもそれがチームのため。
    でも巧はチームのためじゃなくて、
    ただただボールを投げたいから案を飲む。
    その対比もいい、、、あーーーー4冊目も最高でした。

  • 「どんなすごい球を投げられても、打たれちゃおしまいじゃ。まあまあの球で、一試合、ちゃんと投げきったとうが、なんぼかチームのためじゃねえか。原田の力を百パーセントひっぱり出すことなんか、必要ねえんだよ」
    「今、うちのチームに必要なキャッチャーはな、十割の球を要求するキャッチャーじゃない。七割の力で、相手打線をおさえるリードをするキャッチャーなんじゃ。あいつなら、7割で充分。高槻さんだっておる。ええか、東谷、キャッチャーってのは、ピッチャーよ最高の球を捕るために、おるんじゃねえ。勝つためのリードとキャッチングをするために、おるんじゃ」

    野球とは、他の何にもすり替えることは、できない。チームのために、名誉のために、根性や精神を養うために、金のために、内申のために、友達のために、家族のために、国のために、、、。なんのためでもない。体がかかえこんだ本能だった。

    秀吾が嫌なやつなら、野球が天才なだけのアホなやつなら、軽蔑もできた。それが、どうだ。単純でおりこうさんでマジメくんだ。鼻持ちならない傲慢さも、他人を見下す愚かさも、ない。天才で、けっこういいやつで、幼なじみだ。最悪だろう、海音寺。

  • 映画では描かれなかった巧と豪。ある意味何の成果も出してないんだが、これまでの中で一番好きな巻やわ。そして、今回は吉貞や瑞垣などサブキャラが魅力的やわ

  • 面白いだけじゃなく周りをよく見てる吉貞、好きだな。

  • シリーズ第4巻。

    中学生男子が主人公の小説で、これほど夢中になれるとは思わなかった。みんな世の中の中学生より大人な印象なので、中学生の話だけ熱中できるのかもしれない。

    バッテリーの面白さの一つは、突然脇役と思っていたキャラの視点になるところ。瑞垣が登場した時にはまさか彼視点で話が進む箇所があるとは想像もできなかった。

    4巻は今までと違い、クスッと笑えるところがあり、それも含めて面白かった。

  • 吉貞っていいよね。

  • 苦しいな。天才のそばにいる人間の苦悩。功にも悪気はない、本当にわからないのだと思う。自分にとっては一大事でも、他人にとってはたいしたことないことだったりする。それに気づくと気持ちは楽になる。

  • 野球の勝敗が大事か、打者を打ち取る事だけが大事か。。。

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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