ロマンス小説の七日間 (角川文庫)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043736010

感想・レビュー・書評

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  • 2冊の本を読んでるような気持ちになった。
    この2つの話が上手く絡んでるのかな?そうなんだろうけどシンクロしてる部分は2箇所くらいしか見つけられなくて、集中力に欠けていたのかもしれない、、

    すごく時間かかって読んだが、おもしろかった。
    神名のなんともいえない感じが理解し難いけど、それでも2人の関係は特別なものなのだろう。あかりに感情移入した。
    小説内の創作小説もなかなか面白く、最後のところで儚いような気持ちになった。

  • 翻訳家のあかりと恋人の神名。
    一国の城主アリエノールと、聖剣の騎士ウォリックとシャンドス。
    現実世界のあかりの恋と、あかりが訳す小説世界の恋が繰り広げられる、ちょっと変わった二重恋愛小説。

    あ、ウォリック死んだ。
    と思ったら、神名にキレたあかりが、翻訳してた小説の内容を捏造してただけなのは笑った。

    読みやすかったし、アイデアもおもしろかったけど、、
    1回読めばいいかな〜って感じ。
    三浦しをんさんの作品は他におもしろいのいっぱいあるので、これから入った人はめげずに他の読んで!!!笑

  • 三浦しをんさんはハマると抜け出せない魅力がある、沼の人。

  • しをんさん、本当に愉快な人だなぁ。
    エッセイを読んだことがあるからか、しをんさんへの親しみを持って読めた。小説なのに、なぜか著者が常に意識にあがるという…。

    内容についていうと、友だちのもどかしい恋を応援する気持ちになる。
    主人公、寛大過ぎでは?と思ったが、当の主人公は自分の不寛容さに落ち込んでいる。
    自分と違う恋愛観だから楽しめた。

  • ロマンス小説は読んだことないけれど、
    こんな感じなのかぁと思いつつ・・・
    リアルな翻訳家もこんな風に、創ったりはしないだろうけれど
    想像しながらは。。。翻訳するよな。
    で、「えっ?」とか「そこで言う?」とか思いながら
    日本語にまとめていくんだろう。
    違うかなぁ。私の仕事がそれなら、絶対やるなぁ。

    翻訳家のあかりと無職の神名。
    男女が入れ替わってもいいかも、という感じ。
    それはわりと、現実にも多くて
    往々にして、男は女々しく、女は男前。


    二人がまた出会える・・・のがロマンス小説で
    二人は別の人生を歩きながら
    時々その人を思い出す。。。のがこの小説の続編、って感じ。

  • あらあら、しをんさんたら暴走していらっしゃるわ…。ハーレクインシリーズは読まないけど、こういう感じなのね…しをんさんの胸毛フェチが隠しきれていないわ(笑)

    先日男性から「白馬の王子なんていないんだから」と言われ、「…いるかもしれないやんか!バーロー!」と反論した私です。
    来ないなら、迎えに行くぜ、我が王子。はい、できましたー。

  • 恋愛小説というテーマを、一ひねりしているのが、面白かった。

    ロマンス小説を翻訳していたはずが、現実の憤懣をぶつけた、オリジナルストーリーを捏造。
    そしてその話が、また、主人公の現実へと反映していく。
    構成が上手い。
    楽しめた。

    そして何より「あとがき」が面白い。
    また新作エッセイが読みたくなる。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-0596.html

  • ロマンス小説翻訳家のあかりと恋人の神名の話、そしてあかりが訳したロマンス小説の話でもある。現実が翻訳にも影響して、翻訳せずに独自の物語を創作してしまうのが面白い、そしてそのロマンス小説の行方がまぁ気になる(笑)ロマンス小説読んでみたくなる!

  • あかりは海外ロマンス小説の翻訳を生業とする28歳独身女性。
    ボーイフレンドの神名(かんな)と半同棲中。
    中世騎士と女領主の恋物語の翻訳に奮闘しているところへ、会社を突然辞めた神名が帰宅。
    あかりは思わず自分の困惑や怒りを小説の主人公たちにぶつけ、現実は小説に、小説は現実に、2つの物語は互いに影響をおよぼしてとんでもない展開に!!

    …というあらすじを見てどんだけカオスになるんだろうと期待していたらそれほどコメディファンタジーではなくてがっかり。
    でもまあおもしろかったかな。
    ロマンス小説の部分は電車の中で読んでて一人はずかしかったけど(苦笑)

  • またまた三浦しをんさん。今、ハマっています。
    上手いんだよな、グッと引き込むところと、クスッと笑わせてくれるユーモアとのバランスが。

    今回は、恋愛小説。ロマンス小説の翻訳の仕事を進めながらも、自身の恋愛に翻弄され、翻訳中のストーリーもあらぬ方向にいってしまう、というコメディ的な恋愛小説。
    私、恋愛小説あまり好きじゃないんだけど、この物語は最後まで楽しく読めた。
    主人公のあかりにも共感持てたし、不甲斐ない彼氏の神名も憎めない。あかりの父も良いキャラクターしてる。
    三浦しをんさん、天才だな!好きです。これからももっと読みたい。

著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

三浦しをんの作品

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