さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫 134-3)

著者 : 乙一

• KADOKAWA (2002年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[akodamさんの感想 · 2020年9月6日]

4編の短編集。
好印象だった【さみしさの周波数】という表題。
しかし読み進めど、まったく感情が揺さ振られない、事前期待を超えてくれない。

読むことを諦めそうになったとき、最終編〈失はれた物語〉で救われた。唯一、周波数が合った。

もしもある日突然、右手以外の感覚の全てを失って意思表示もできない、ただの肉塊になってしまったら…

絶望感。罪悪感。想像するだけで苦しい。苦しいに決まってる。自分も、大切な人も。

[san33さんの感想 · 2018年4月17日]

白乙一を楽しむにはあまりにも汚れちまった悲しみ…

[jkrabiさんの感想 · 2016年10月17日]

以前好きだったなぁと思いだし、本著者の読んだことのない本を読もうと手に取る。内容を知らずに読み始めたが、内容は中学生向けかなぁ。

切ない物語の短編集。本著者を思い起こさせるホラーっぽい話も含まれるが、内容としては私は物足りない感。中二の頃ならもっと違った風に読めたかも。

[wanwanさんの感想 · 2014年5月15日]

未来予報　あした、晴れればいい、手を握る泥棒の物語、フィルムの中の少女、失はれた物語、4編

[きりんさんの感想 · 2013年7月25日]

■決して恋ではない。この想いは、なに？

「おまえら、いつか結婚するぜ」――未来を「予報」されてしまった僕と彼女は、それきり視線を合わせられなくなった。そして数年後、再会した僕らは？　胸にしみる乙一流ファンタジー！

[あみゃさんの感想 · 2013年1月11日]

んー、あと味さっぱり。
十代の頃を思い出す。面白いしストーリーもそれなりに濃さがあっていいんだけど、私の好みではなかった…

[紬さんの感想 · 2013年1月6日]

　乙一はどうしてもGOTHのイメージが
　抜けきれなくて。

　中学生以来初めて手に取った。

　サクサク読めた。


　☆失はれる物語

　指先以外のすべての感覚と運動機能
　を奪われた男が思いついた、自殺の
　方法とは…

　これがダントツ切なかったかなあ。
　切ないというより残酷だな。

　

　

[ayaco yamadaさんの感想 · 2010年12月5日]

友達から


乙一は、人の気持ちとか日常に潜んでいるちょっと怖いこととか透明感を出すのが上手。
暇つぶしに小説書いてます感があるので、こちらもそんなに期待せず読んでしまうが。。

[arishiroさんの感想 · 2010年8月15日]

普通の恋愛ものかなぁ、と思って読み始めたので…予想外にコワかった。夏向き。「フィルムの中の少女」とか、ホント、ぞっとした。「手を握る泥棒の物語」はちょっと最後、心温まる感じで好きでした。

[ちあこさんの感想 · 2010年3月13日]

４つの作品からなる短編集
うち２作は既読していたという致命傷
ま、まぁブックオフで１００円で買った本だから惜しくはないんだけど

・未来予報
タイミングが合わない人っているよね
幼さゆえに照れてしまって、逃しちゃう
もう一つの未来では幸せになれていたのに

・フィルムの中の少女
最後までホラーを突きぬいてほしかった
先生＝少女の父親かと思ってしまっただまされた

著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」