推定少女 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 3774
感想 : 340
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044281038

感想・レビュー・書評

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  • 2014.04.30 読破。


    Kindleにて

  • もともと軽いテイストの小説はあまり得意ではなく、この本のように宇宙人やら電脳戦士やらユニセックスな登場人物などに違和感を覚えましたが、こういう本が受け入れられなくなったということ自体が、私がつまらない大人になったという事なのだろうかと考えさせられました。結末は曖昧だし、超音波で話されても良く分からないし、ララの銃をぶっ放す所もアニメっぽい印象を持ちました。批評は大きく分かれそうだなぁ。「大人になるってどういう事だろう」と言う事を真面目に考えちゃいました。本の内容ははっきり言ってふざけてますけどね。

  • 桜庭さんの書くキャラクターは愛しいなあ。ファニーという言葉が似合う。

  • 2004年に出版された桜庭一樹のライトノベルです。現実と虚構が入り混じった世界で描かれる少女たちの物語で、とても桜庭一樹らしい作品の一つです。同時期に書かれた"砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない"が甘い感じなのに対し、こちらはビターな感じがします。地方都市に住む中学生巣篭カナと謎の少女白雪の数日間の放浪の旅が語られます。話も面白いし、登場キャラも非常に魅力的でした。バッドエンドだったものに出版社からの注文でハッピーエンドにしたため、ラストに3つのエンディングが用意されてしまったというマルチエンディング形式です。

  • 大人と子供の考え方の相違。
    子供は何も考えなくて楽でいいよね…とか、よく言う人いるけれど、子供も子供の世界で悩んで考えて生きてる。
    そんなことを思い出させるSF風家出話。

    世の中には子供のまま大きくなった大人と、大人より大人しっかりした子供もいるわけで… 子供より大人の方が何も考えてない社畜なんじゃないかってこの頃思う。

  • 強烈な個性!

  • 忘れていた、忘れようとしていたことを思い出した。そんな、良いきっかけになった作品でした。(14/1/27)

  • 今、自分がちょうど受験や進路やその先にある自分の人生のことを考えることが多いからか主人公の葛藤が自分の葛藤のように思えた。この話では結末がいくつか用意されていて、この違いは自分にもあることだなと思うと怖いけれど時間をかけてでも考えていきたいと改めて思った。

  • 人間的な暗さを書くのが上手い作家さんだと思っていたので、幻想的な非現実的な感じに少しがっかりしたけれど、ちゃんと人間らしい葛藤がありました。
    途中、感動でも悲しみでもない、胸がえぐられるような感覚で涙が出た。それは、思春期だった自分の言葉を代弁しているようで、苦しくなった。この人は何故ここまでリアルに、子供の感情を描けるのだろうと思った。
    私は、思春期というのは終わったんじゃないかなという年なので、まだ葛藤もあり、過去の葛藤も鮮明に思い出すので、感心した。
    終わりは少しモヤっとした気もしたけれど、この本はあの頃の私の”証”になるんじゃないかと思った。きっとまた、あーこう思っていたんだって思い出すんだろうと。

  • 捉えられない。
    この話を読んだ印象は、それだった。
    つかめない。

    でも、気づいた。
    そう、これは中学生の話。
    中二病の時代の話。

    彼らだからこと起こりうる話。
    彼らにだけ、起こりうる話。

    掴めなくても、構わない。
    それが、その時代なのだから。

    あの年齢だけが、許される。
    その年齢だから、許される。

    彼らの世界。

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著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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