- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044281069
感想・レビュー・書評
-
結構期待していたので、正直肩透かしを食らった気分。面白く読めたは読めたけども。
具体的には、展開やトリックに既視感があり、またそう捻ったものでもない(と感じた)ために、結構先が読めてしまうのが大きかった。犯人は誰か、という嫌疑を一人一人晴らしていく面白さも、緻密なトリックを暴いていく魅力にも、やや欠けていると感じた。風情ある活劇として楽しむのが正解かなぁ。
文体はライトノベルやキャラクター文芸テイストで、読みやすい。色んな要素を散りばめて、それを上手く風呂敷の中に収めきる手腕は見事だった。
(もう少し踏み込んだ内容は、コメントにて補足) -
ヨーロッパの小国ソヴュールにある、聖マルグリッド学園図書館塔最上階の秘密の部屋で大量の書物に埋もれて暮らす女の子・ヴィクトリカと、極東の島国から留学してきた帝国軍人の三男・九城一弥がくり広げる恐怖探偵小説。
18世紀後半のヨーロッパでは廃墟などの古い建物が絵画や小説に盛んに取り入れられたらしく、そうした古い中世趣味のことを「ゴシック」と言うようだ。
身長は140cmぐらいで、容貌は人形に見えるほどに美しいヴィクトリカが、老人のようなしわがれて低い声をしているというのがいちばんの謎。と言うか残念…。
登場人物のセリフも中身もちょっと軽くて、一級の探偵小説とは言えないけれど、気軽に読めるという点ではいいかもしれない。
読んだことないけど、ライトノベルというのはこういう感じなのかな。
角川文庫では現在3巻まで出ていて、いずれもカバーの装丁がかわいらしいと思う。 -
久城くん!ヴィクトリカちゃん!
仲良く謎解きしつづけてね。
でも命がけすぎてヒヤヒヤだ。 -
■ 1793.
<読破期間>
2017/101~2017/10/9 -
ツッコミ役がやたら「○○ーーーー!」って叫んで突っ込むライトノベル的な会話文は苦手なのですが、それがどうでもよくなるくらい恐ろしい事件で、会話もトリックもライトだけど事件そのものが武蔵丸百人分のヘビーなので、結果、ヘビーでした。
-
ずっと気にはなっていたのだけれど、なんとなく手をつけないでいた本。あー、なんでもっと早くに読まなかったんだろう。と後悔するくらい面白かった。
ミステリー、ホラー、グロ、ラブコメすべてがぎゅっと詰め込まれていて、それなのにすべてが活きているのだから本当にすごい。
一弥とヴィクトリカの会話がかわいらしくてくすりと笑わせてくれるのが良い。テンポが良いから、読んでいてとても心地よい。
この本と出会えてさらに読書の楽しみが増えたな。シリーズ制覇するのが今から楽しみすぎる! -
ラノベと小説の中間、ラノベ寄り。
ミステリーかといわれたらミステリーなんだけど、全然驚きはなかったなぁ。
古い作品だから?展開も読めるし、トリックも使い古されたものだし…
あまりにもあからさまなヒントも多かったので、本来はもっと対象年齢低めの始めてミステリーを読む人向けなのかも。
また探偵役の子が天才という設定なのに凄く当たり前のことしか言わず、かつ補佐役の子がいちいちそれに驚くというのもあからさま過ぎて…
つまらなくはなく、たしかに面白かった。でも稚拙でした。
ラノベ好きの、または小・中学性でミステリ初心者だったらはじめて読むには面白いし、自信を持って薦められるかと。
本好きの大人にはあまりお薦めしません。 -
厨二病に罹患すると好きすぎて危険ないいとこどりなお話。
貴族系学校に留学した少年の周りにいる個性的で可愛らしい面々と殺人と冒険と謎解き。
(ややネタバレを含む)
正直なところ、半分くらい読んだ時点で犯人がわかってしまう。視点を行き来する形で話が進むという形態でなければ、...
(ややネタバレを含む)
正直なところ、半分くらい読んだ時点で犯人がわかってしまう。視点を行き来する形で話が進むという形態でなければ、もう少し分かりにくかっただろう。
そもそも犯人と目される人物がかなり絞られてしまうのも結構大きい。