GOSICKs-ゴシックエス・春来たる死神ー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 139
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044281090

感想・レビュー・書評

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  • 『GOSICKs』読了。
    結果的に、発売日順で読もうと思いちょうどよくsシリーズを絡めて読み始めた。これは久城とヴィクトリカが初めて出会うシーンからの短編集で、やはり面白かった。セシル先生の意外な勇気の見せ所もあり。

    2016.5.7(1回目)

  • 久城すきだーー!!!!!!!
    ヴィクトリカ愛してるーー!!!!!!!

    シリーズ全部読んだけど、良かった
    特にこのお話大好き

  • 【あらすじ】
    1924年、春。ヨーロッパの小国ソヴュールに、極東から留学してきた久城一弥は孤独である。不慣れな環境、言葉の壁、クラスメイトの間で囁かれる不吉な言い伝え“春やってくる旅人が死をもたらす”…そして噂どおり起きてしまった殺人事件。容疑者として絶対絶命の危機に陥った一弥に気まぐれな救いの手をさしのべたのは、図書館塔に篭もる謎の少女だった―。世界を変える出会いの瞬間を描く、名作ミステリ外伝短編集。

    【感想】

  • 久城くんとヴィクトリカの出会い。ヴィクトリカは久城くんのこと先に知ってたのね。
    アブリルとの出会いも衝撃的だった。本編のアブリルの印象とあまりにも違ったのでびっくりしたけれど、そういうわけだったのね。
    あとヴィクトリカと久城くんの発明家のお兄ちゃんとこんな接点ができるとは。
    本編は途中まで読んでとまってしまってるんだけど、また読みたくなってきた。
    出てくる人物みんな可愛いよね。久城くんもヴィクトリカも、セシル先生も!

  • 新刊が出るナイスタイミングでようやっとアニメを観たので、原作も角川文庫版で時系列順に。読み返し。
    絵がないとちょっと寂しい。

  • 「三人の孤独と、光」

    <マイ五ツ星>
    風が、吹く:★★★★★

    <あらすじ>-ウラ表紙より
    1924年、春。ヨーロッパの小国ソヴュールに、極東から留学してきた久城一弥は孤独である。不慣れな環境、言葉の壁、クラスメイトの間で囁かれる不吉な言い伝え〈春やってくる旅人が死をもたらす〉……そして噂どおり起きてしまった殺人事件。容疑者として絶体絶命の危機に陥った一弥に気まぐれな救いの手をさしのべたのは、図書館塔に籠もる謎の少女だった-。
    世界を変える出会いの瞬間を描く、名作ミステリ外伝短編集。

    <お気に入り>
     一弥は感心して、うなずいた。
    「よくわかったよ。でも、君……そんなこと、よく気づいたね?」
    「なっ……」
     一弥は誉めたつもりだったのに、なぜかヴィクトリカは失敬なことを言われたとでもいうように顔をしかめた。それからとつぜん猛然と抗議し始めた。
    「く、久城。君、わたしをいったい誰だと思っているのだね?わたしにわからないことなどないぞ。これぐらいの謎かけなど謎のうちにも入らない」
    「ふぅん……?」
     とつぜん怒り出したヴィクトリカに、一弥はきょとんとして、薔薇色のほっぺたが真っ赤に染まるのをみつめていた。それからふと思い出したように、
    「そういや次兄も…(中略)…謎かけなら世界中の誰にも負けないって豪語していたよ。あはは」
    「……なんだと?」
     なにげなく言った言葉に、ヴィクトリカの形のいい眉毛がさらにきりきりとつり上がったので、一弥は仰天した。
    「ヴィ、ヴィクトリカ……?おい、君、いったいどうしたんだよ?」
    「久城の兄のくせに、世界一だなどとほざくとは!」
    「ぼ、ぼくは関係ないだろ!おい、君っ……?」
     ヴィクトリカはわなわなとこぶしを震わせていたが、やがてとつぜん「くふ!?」とおかしな叫び声を上げると、ころんころんと回転しながら植物園を出ていった。

    <寸評>
    第一次大戦後のヨーロッパ、架空の小国ソヴュールの名門・聖マルグリット学園。敷地内に高くそびえる図書館塔に毎日籠り、膨大な数の書物を読み耽る、小さな天才美少女ヴィクトリカと、極東の島国から留学してきた、成績優秀ながらヴィクトリカには凡人とあしらわれる帝国軍人の三男・久城一弥が、様々な謎に遭遇しつつ成長していく『GOSICK』シリーズ。角川文庫4作目の本作は、一弥、クラスメイトのアブリル、そしてヴィクトリカの、学園生活の始まりを含む、6章から成る連作短編であり、既刊作品の中で伏せられていた“始まりの物語”が詰まった、ファンにはうれしい作品となっている。

    キャラ紹介がしっかり叙述されており、本作が初めての読者でも物語世界に入り込める一方、ずっとシリーズを追いかけてきた読者にしかわからない仕掛けもあり、その辺りはご自身“超”読書家の著者らしい、読者を意識した叙述が光る。

    そして、一弥、ヴィクトリカ、アブリルの三人それぞれの“始まりの物語”は、彼らの心の底にある光と闇を映し出し、それを踏まえてこれまでの作品を読み返したくなること必至である。

  • 『GOSICK』の短編集です
    春夏秋冬の季節毎に各一冊ずつで、関連性のある物語数話で
    構成されるという形式を取っています
     
    短編という事で、一つ一つは少し物足りない感じが
    否めませんが、
    それぞれがとても丁寧に作られており、非常に完成度が高いです
     
    またキャラクター同士の繋がりが本編を補完する形で描かれており
    それぞれのキャラクターがより魅力的に輝いています
     
    本編を読んでいる方が前提となる作品ですが、
    逆に本編を読まれた方には是非読んでいただきたいと思います

  • 今回でセシル先生が好きになった

    二人の始まりを作ったのはセシル先生だったのか。。
    なにげにとても思慮深い人だったんだなぁ

  • その春、世界を変える出会いがあった--。

  • 短編集は短編集でも連作系短編。

    面白い。

    まさか叙述トリックが拝めるとはね。
    兄貴の出した問題ってどうせ逆転の発想で、空白に馬が出るんでしょ?

著者プロフィール

1971年島根県生まれ。99年、ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。2007年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞を受賞。著書『少女を埋める』他多数

「2023年 『彼女が言わなかったすべてのこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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