- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046533463
作品紹介・あらすじ
重度の自閉症者ながら文字盤やパソコンを使って言葉を発し続けてきた東田直樹。「自閉症」への思い、会話ができないからこそ見えた様々な気づき。作家という道に至るまでの「七転び八起き」の歩みが詰まった一冊!
感想・レビュー・書評
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自閉症で生きづらい筆者の苦しみが、読んでいてひしひしと伝わってきた。自分の想いが表出できないのはとても苦しいと思う。言葉が話せても、相手に上手く伝えることが難しいのだから、なおさらだと思う。話せること、相手に伝える手段を持っていること自体がとても尊いことなのかもしれない。
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自閉症者に向けての文章もあり。諦めない、前向きな気持ちを感じた。
周りに迷惑をかけている自覚がある事に驚いた。
「べき」という語尾が気になったが、それほど強い願いなのだろう。 -
・「ちょっと待って」→具体的時間を伝えること
・文句を言い始めたら取りあえず言わせる。気持ちを収めるために自分自身と戦っているから声かけをしても無駄。
・失敗体験を積み重ねない。持ち物を自分の場所に入れられない自閉症児。間違う前に少し手伝ってあげて繰り返し教える。成功体験を繰り返すことで覚える。 -
読み進めながら、自分の視点が広がっていくのを感じられました。
普通って、一人ひとり違うということを突きつけられます。寄り添う、見守る、聞く、話す、受け入れる、コミニュケーションの本質を考えるきっかけに。 -
「自閉症の僕が跳びはねる理由」に続いて大人になってからの彼の本を読みました。
ネットで動画も見ましたが、会話が普通に出来ない彼が文字だったら表現出来るということに驚かされます。
人の思考、そして表現というものの奥深さを感じます。 -
914.6
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重度の自閉症をもつ方が自身の障害について、日々思う事について綴った1冊。
図書館の特設コーナーにあり、手に取った1冊。
豊かな感性や達観した物の見方に素直に感動した。
作中にある、「ちいさな気づき」7、8行の短い文章にはっとさせられる言葉が詰まっている。
自閉症という障害を抱え、葛藤の中で成長してきた作者ゆえに言葉のチカラを感じずにはいられない。 -
いままでテレビなどでは自閉症などのを扱ったものはあるけれど、このように当事者本人が自分の心の内を表現しているところを初めて知り、びっくりしました。大変そうだなと思うことはあっても、彼らの感情や気持ちまで、想像することができませんでした。表現できないだけだ同じなんだということに改めて気付かされました。