故郷はなぜ兵士を殺したか (角川選書 472)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047034723

作品紹介・あらすじ

明治から第二次世界大戦までの日本の戦争を、国家主体の戦争論ではなく、"郷土"がどのようなかたちで戦争にかかわってきたのかという新たな視点で考察。市井の人々は戦死者に対しどんな感情を抱き、"郷土"とのかかわりのなかでどう「聖戦」に組み込まれていったか。戦争を生きのびた者は、"郷土"というつながりのなかで、どう過去の戦死者たちと向き合ったか。各地に残された慰霊碑、記念誌などを軸に検証する。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は、慰問文や行政文書、手紙等をふんだんに扱い、郷土をフィルターとして戦争を考察しています。

    民衆社会・郷土が担っていた仕組みがうっすら見え、『戦死やあわれ』の「ふるさとの風」の意味が理解出来た。

    「絶大なる愛情のひびきを聞」かせてこなかった故郷、今に至るも聞かせられなかったの何故か?

    歴史を辿ることがないよう願いたい。

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著者プロフィール

一ノ瀬 俊也(いちのせ・としや) 1971年福岡県生まれ。九州大学大学院比較社会文化研究科博士課程中途退学。専門は、日本近現代史。博士(比較社会文化)。現在埼玉大学教養学部教授。著書に、『近代日本の徴兵制と社会』(吉川弘文館、2004)、『銃後の社会史』(吉川弘文館、2005)、『皇軍兵士の日常生活』(講談社現代新書、2009)、『米軍が恐れた「卑怯な日本軍」』(文藝春秋、2012)、『日本軍と日本兵 米国報告書は語る』(講談社現代新書、2014)、『戦艦大和講義』(人文書院、2015)、『戦艦武蔵』(中公新書、2016)、『飛行機の戦争 1914-1945』(講談社現代新書、2017)など多数。

「2018年 『昭和戦争史講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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