大局観 自分と闘って負けない心 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047102767

感想・レビュー・書評

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  • すべては決断から始まる。勝敗を左右する判断。直感と経験はどちらが正しいか。現役最強の著者が勝負の哲学を徹底公開する決定版。大ベストセラー続編(内容より)考え抜いても結論がでなければ「好き嫌い」で決めていい。年齢を重ねるごとに強くなる「大局観」の極意を公開。60歳、70歳でも進化する勝負の法則、直感力・決断力『決断力』目次
    第一章 勝機は誰にもある 第二章 直感の七割は正しい
    第三章 勝負に生かす「集中力」 第四章 「選ぶ」情報、「捨てる」情報 第五章 才能とは、継続できる情熱である
    『大局観 ――自分と闘って負けない心』目次
    第一章 大局観 1 検証と反省 2 感情のコントロールはどこまで必要か 3 リスクを取らないことは最大のリスクである
    4 ミスについて 5 挑戦する勇気
    第二章 練習と集中力 1 集中力とは何か 2 逆境を楽しむこと 3 毎日の練習がもたらす効果 4 教える事について
    5 繰り返しの大切さ
    第三章 負けること 1 負け方について 2 記憶とは何か
    3 検索について 4 知識とは 5 直感について
    6 確率について 7 今にわかる
    第四章 運・不運の捉え方 1 運について
    2 ゲンを担ぐか 3 スターの資質 4 所有について
    第五章 理論・セオリー・感情 1 勝利の前進
    2 将棋とチェスの比較 3 コンピュータと将棋
    4 逆転について 5 ブラック・スワン
    6 格言から学ぶこと 7 世代について
    ・将棋界には、「反省はするが、後悔はしない」という言葉がある(p22)
    ・私は、どんなにひどいミスをしても、すぐ忘れるようにしてきた(p51)
    ・リスクを取らないことが最大のリスクだと私は思っている(p35)
    ・見通しが立たない状況のなかでもがくのは、とても大切だと思った・・スマートではないかもしれないが、もがき続けて習得したものは忘れにくい。というより、忘れることができない(p31)
    「選択肢」が多い事は迷いにつながる 「感情」の起伏が生むエネルギーをつかむ 「視野」を広げてリスクを軽減する
    「慣れ」によって心の余裕が生まれる「自己防衛」で疲れきった心は癒しを求めている「野生のカン」で難局に立ち向かう

  • 大局観とは俯瞰して物事を捉えることである。

    そして行動にはリスクがつきものであり、
    リスクを取らずに安定ばかり目指すと
    成長が止まってしまう。
    さらに人間は経験を積むと
    リスクを取らない傾向がある。

    これに対して著者は3つの提案をしている。
    1つ目は視野を広く持ちリスクを軽減することである。
    2つ目は複数の選択肢に悩み最後に出た案は突発的に出たものだから落ち着いて考え直すことである。
    3つ目は相手を正面から見つめ現実を見据え逃げることなく挑戦することである。

    このことを意識することで
    無駄にリスクに怯えるのでなく
    しっかりとリスクを見極めたうえで
    行動できるのではないかと感じた。

  • 将棋を軸にして幅広い分野と絡めた話があり、本業以外の経験も何らかの形で生きる可能性があるのだなと。40歳だからこそ書ける内容かなと思いました。

  • 含蓄あるっす。将棋始めてみようかな。

  • 「決断力」に引き続き今更ながらの本書。頭のよい人だな、凄い人だな~、思考力のある人だな~と改めてしみじみ。以下、本書の本筋とは関わりないが、印象に残ったところ
    ・佐藤康光の盤面への集中ぶりは、向かいにいる羽生に自分の存在を疑わせるほどである。
    ・現在の羽生は若い頃の30手前で投了している。

  • 将棋のプロ棋士である羽生善治の本。
    大局観という、ざっくりいうと物事を俯瞰的に見るということを自身の将棋の経験を踏まえて紹介している。
    大局観は年齢を重ね、経験を重ねることで得られるものとして紹介されており、失敗を恐れず、リスクをおかして行動すること、そして、集中力をもって行うことを繰り返し、負けることからも学んでいく。
    時には、運・不運も視野に入れていく。
    この本自身も羽生棋士の自身の経験を踏まえ、物事を大局的に見ることを紹介しており、読みやすく、非常に理解しながら読める1冊。

  • マラソンで○時間を切りたい、○○の資格を取りたい。初めてその感覚が浮かんだとき、てっぺんの部分はすごく輝いて見えていた。いざそこを目指し出すと地道なことを積み重ねなければならないことに気付き、途中で足を止めることがある。遥か先のゴールを唯一の目標にしてしまったために、その果てしなさに苦しみ挫折する。毎日ひとつのことでもいいから取り組もうという気構えならできるかもしれない。それが積み重なった数ヶ月後に振り返ると、随分進んだことがわかる。頂上が霞んで見えてくるようになる、あるいはイメージしやすくなっているかもしれない。要はちょっとでもいいから自分なりに選択してやることなんだよな。

  • 羽生さんの書籍は日々勝負の中で生きている人の言葉としてとても参考になります。AIとの対戦もご本人は臨んでみたいと書かれていたので、それが実現するのが楽しみです。

  • 3

  • 【2016年1月6日読了】論理やデータによって厳密に物事を行う方法もある。しかし、それとは逆に、全体の大きな流れを見ながら、勘を頼りに進み、そこに論理を併せていく方法もある。後者の方法もあながち軽視できない。私の仕事と共通している面も多い。何度も愛読したいと思う。
     ・上達とはミスを少なくすること
     ・大場より急場
     ・不安は結局漠然としていて実体はない
     ・集中力を高めるには、何も考えない時間を持つ
     ・必勝法とは「相手を選ぶこと」
     ・幸運は使い切らず次に残す(惜福)
     ・うまくなるには、一流の業績に多く触れ、毎日練習すること
     ・持ち駒多くして勝機を得ず
     ・実力が上がるほど、手数は少なくなる
     ・人生には上り坂、下り坂、そしてまさかの三つの坂がある
     

  • ブレイクスルーを基準として、目標を設定する。
    まだ届いていない領域を目指すこと。
    もう少し頑張れば今までと異なる景色が見える「次なるステージ」を目標とすること。
     
    どんなジャンルでも一流の作品のたくさん触れる
      
    将棋が好きで、のめり込んで、
      
    頂点に登り詰めて、
     
    将棋から学んだことを、多くの人に還元している
      
    羽生さんの生き方が素敵だなと思った。

  • 1970年生まれの羽生善治さんが、棋士生活25年と満40歳のまとめとして、1年かけて執筆されたものだそうです。「大局観」(自分と闘って負けない心)、2011.2発行です。大局観、練習と集中力、負けること、運・不運の捉え方、理論・セオリー・感情の5つの章で記述されてます。あと1回竜王を獲得すれば永世竜王となって「永世七冠全制覇」となる羽生四冠、流石に視野は広く、思考は深く、表現はとてもわかりやすく、一息に読み切りました。この本は、何かを学んでる人にはとても参考になる教科書だと思いました。読み返したい本です

  • 大局観というよりは「選択力」の方がしっくりくる気がした。ページ数の多くを「選択」のノウハウに割いていた。一番役に立ちそうなのは原田泰夫九段の揮毫「三手の読み」の引用部分。羽生がTEDのプレゼンで語っているが、特に二手目が重要という。相手の立場で出方を読むのではなく、自分にとってやられたら最も困る手と考えると思考しやすい。

  • 大局を見定める目が欲しい……

  • 物事を一歩引いて俯瞰して見る、周りの情報を知った上で自分のフィルターでオリジナルの判断をする感じ。

  • これほどのひとがミスったとか、
    そういう感覚を持ってるんだなーと、

    そこは新鮮だった。
    将棋の世界にも触れられて満足だし、
    ちょっと動画とか見てみたくなった。

    考えて考えて考えぬくこと、意識したい。



    キーワード
    詰将棋

  • 【生き方】大局観/羽生善治/20150824(94/378)<234/21178>
    ◆きっかけ
    【読書・勉強】読んだら忘れない読書術/樺沢紫苑/20150804(80/364)<251/17869>

    ◆感想
    ・大局観=全体像、直感や読みと組み合わせて威力を発揮。その為の集中力の向上、経験 や感想戦でこれを養っていく。ビジネスでも十分通じる考え。

    ◆引用
    ・若い頃の勢いを取り戻そうと考えるより、現在の自分ができることをやる方が健全だと考えるようにした。
    ・将棋界:反省はするが後悔はしない
    ・大局観とは、具体的な手順を考えるのではなく、文字通り大局にたって考えること。今の状況はどうか?どうするべきかを判断する。多くの経験から培われるもので、自分以外の人間の過去のケーうと沢山みることで磨かれていく。その人の本質的な性格や考えがとても反映されやすい。
    ・無理が通れば、道理が引っ込む
    ・将棋の対局:①直感、②読み、③大局観を組み合わせて行う
    ・リスクを取ることを回避して昔の元気な頃に戻ろうとしても、それは難しい。リスクにきちんと向き合い、リスクに伴う恐怖や不安に打ち勝つことが、永続的にリスクを取り続ける王道。
    ・シビアで現実的な世界であるほど、ゆとりやウィットが必要
    ・一番手ごわいのは漠然とした不安。恐怖の対象が明確なら、それについて考えれば良いが、漠然としているとどうしたらいいか分からない。
    ・集中力を高める方法:①何も考えずボーとする時間を持つ。②一つのことをじっくり考えることに慣れること、③時間と手間のかかることに取り組むこと
    ・モチベーションの高さが才能を開花させる。次なるステージを目指すこと=ブレークスルー
    ・教えること:一回だけの説明で理解してもらうことは少ない。全てを教えるのではなく、大部分を伝え、最後の部分は自分で考えて理解させるのが理想的。
    ・情報は生鮮食品と同じ。
    ・知識は実際に活用することによあって、初めて意義をもつ。
    ・情報化社会に生き抜く方法は、供給サイトに軸足を置くこと。自分自身は常に消費再度にいて消費を続けているのだから、強制的にでも出力をあげないと、需給バランスを崩す。
    ・情報や知識は創造に干渉する。先入観や思い込みが邪魔をしてアイディアが浮かばないことに注意。
    ・ある程度経験を積まないことには、磨かれた直感にはならない。経験+感想戦
    ・ツイているときは、できるだけそのツキを維持し、継続させる。
    ・長寿で元気:おおらかで前向きで慈悲深く、何があろうと動じない心の強さを持っておくこと。
    ・自分が責任を持って管理できる範囲の所有に留めることが、適切な所有
    ・人生には登り坂もあれば下り坂もある。そしてもう一つ、「まさか」の坂がある。
    ・ブラックスワン:ほとんどありえない事象や誰も予想しない出来事
    ・野生のカンがあれば、あり得ない事象や誰も予想しない出来事にも対応できる。

  • なるほど

  • んー、内容は興味深いんだけど、読む意欲が削がれていく
    締りのなさを感じる。前半ですでに読む気が殆ど無い。

  • 年を重ねて、局面を読む能力は衰えるものの、捨てる技術や大局観を養うことで若い棋士とも戦っていけるとのことです。このことは、社会人が年を重ねていく上でも参考になる考え方だと思います。

  • 天才棋士羽生善治氏著。15歳でプロになって以来、将棋界のあらゆるタイトルを総なめにしてきた著者の経験から、大局観をテーマにリスクの考え方や成長について語られている。将棋では、自分の番で80通りの手があると言われ、一睨み2000手と言われるぐらい、多くの可能性の中から最適手を導き出していく。その過程には、直感、読み、大局観が重要だという。ビジネスや人生においても全く同じことが言えるだろう。特に情報化社会、グローバル社会のいま、世の中は情報に溢れている。その情報の中で、いかに不必要な情報を捨てられるか。自分の選択ができるか。将棋の特徴は前に駒を進めることができるが、チェスと違って後ろに下がることはできない。自分の決断を覆すことは、後ろめたい、美しくないというなんとも日本人らしい思考が将棋にはある。たくさん経験を積んで、直感や大局観を磨き、後悔しない決断ができるように心掛けたい。

  •  万人に理解できるよう、わかりやすい言葉や例えを使って将棋の奥深さを描いていると思う。

  • 棋士の羽生善治氏の著書です。

    大局観、練習と集中、負けること、運・不運の捉え方、理論・セオリー・感情など多岐に渡るテーマについて、執筆時の著者の考えを述べています。

    変化が速く、激しい将棋界で長年トップを維持できているのは、自分なりの考えで行動しつつ、結果を見て柔軟に発想を変化させることを厭わず、それでも譲れない部分は変えないというバランスが優れているからだと思います。

    こういうバランス感覚は是非盗みたいです。

    以前読んだ著書に比べ、年齢を重ねた分だけより深い思考で論じているように感じました。
    良い意味で大人の落ち着きが増した印象を受けました。
    肩の力が抜けた余裕ですね。

    テーマが多岐に渡るので全体像はぼやけてしまいますが、その分、誰にでも参考になる部分が必ずある本です。

  • 羽生さんの文章は綺麗だとおもう

  • 大局観について 考察する。
    今の将棋/時代というのは、どんな将棋/時代なのか?

    『将棋』のことを考えながら、
    時代のなかで感じたことを 自分の中に 引き寄せる。

    直感と読みと大局観。そして 持続力。
    経験をつんでくれば、読むことをやらなくて、
    大局から ものごとを つかむ。→『如何に読まないか』
    『ココで攻めるべきか』『守るべきか』『長い勝負にすべきか』
    →『大局観』から、生まれる。
    『何が危険で、何が安全か?』が理解できるようになる。
    視野が広がれば、リスクが軽減できる。

    『どんな立派な理論や作戦を構築しても、
    自分自身が選択し、決断をしたことには、責任を取らなければならない。』
    『反省をしても 後悔はしない。』

    選択肢が多いことは、迷いにつながる。→現代のジレンマ。
    次の一手では、平均八十通りの可能性がある。

    なぜ 正しい判断ができないか?
    ①状況認識が誤っている。
    ②感情や心境に左右されて正しい判断ができなくなる。
    ③過去に引きずられて判断を誤る。

    サルトルは言う『他者から見られることは、物に変化してしまうことだ。』

    ミッション ビジョン パッション MVP。

    そして、強くなるには どうするのか?
    集中力。逆境を楽しむ。毎日続ける。繰り返す。

    『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』
    『検索された知識を、創造性や適応力、すなわち知恵につなげるにはどうしたらいいのか?』

    直感は 論理的。ひらめきは 説明できない。

    ツキには 人を魅了する魔力がある。
    運を呼び込むために。
    ゲンを担ぐ。ジンクス。
    善い目。悪い目。普通の目。

    蘇東坡 『柳緑花紅真面目』
    真面目とは 『表面的なことにとどまらない、本質的な意味を知る。理解する。』

    逆転。ブラックスワン。
    『想定内』『読み筋の範疇』『月並みの国』『果ての国』

    イヤー。言葉に対する敏感さはスゴイね。
    しかし、この本は ちょっと締まりがないね。

    大局観 ということを 最後に 整理しなくちゃ。

  • 羽生さんの人生観のような本。

    若い頃の指し方から少し歳をとってからの指し方の違い、考え方の違いなど興味深い話が多い。

    将棋に限らず、人生で考えさせられることが多く書いてある。

    久々に考える本でした。

  • 集中力を高めるためのトレーニング
    ①何も考えない時間を持つこと
    ②じっくり考えることになれる事
    ③時間と手間のかかることに取り組むこと

    やはり捨てることで身軽になるしかない。その方が、探し物をする時にも断然楽なのだ。
    201411

  • やっぱり羽生さん天才

  • 2014.9.22了読
    大局観
    「無理が通れば道理が引っ込む」
    解けないような問題にあえてとりくんでみて、様々な能力を同時に使わなければできないことも、たまにはやってみる。そういうときには、片方が上がって片方が下がるようなことは起こらない。・・・一つの局面を時間をかけて掘り下げていくことが、後々の血となり肉となるのだ。
    きめ細かい小さな手順の違い、ちょっとしたタイミングの違いが、結果を左右するケースが増えてくる。それを理解するには、たくさん時間を使って自力で考え続けなければならない。そうやっていくうちに、本当の「地力」がついてくるようであった。また、見通しが立たない状況のなかでもがくことは、とても大切だと思った。今でもそう思っている。
    リスクを取らないことは最大のリスクである。
    リスクにきちんと正面から向き合い、リスクに伴う恐怖や不安に打ち克つことが、永続的にリスクを撮り続ける王道だと、私は思っている。
    最後の詰めの場面
    どんなにひどいミスをしても忘れる。これがいちばんの策。
    地道にプラスになるような小さな選択を重ねることで、いつか大きな成果に至るのではないかと思っている。
    フランスの哲学者サルトル
    「他者から見られることは、物に変化してしまうことだ」と述べている。物にならないためには、投企として、そのまなざしを向け返すのだという。投企とは、「自己の存在の可能性を未来に向かって投げかけること」
    最近の私は、漠然とした不安は暗闇と同じで、ただ暗くて何も見えないから不安に思うだけで、実態は何もないのではないかと考えるようにしている。
    「ブレイクスルー」
    個人であれ、団体であれ、まだ届いてない領域を目指すこと。もう少し頑張れば今までと異なる景色が見える(次なるステージ)を目標とすること。
    コーチングのコツ
    一回だけの説明で理解してもらえるケースは、実はとても少ないのではないか。また、すべてを教えるのではなく大部分を伝え、最後の部分は自分て考えて理解させるようにするのが、理想的な教え方ではないか。
    一方的に入ってきた知識は、一方的に出て行きやすい。しかし、自分で体得したものは出て行きにくい。
    信念を貫き、楽な道を選ばないことが、自分のスタイルを崩さないための数少ない方法の一つなのではないか。
    「惜福」とは幸運が来たならばそれをすべて使い切らず、次に残していくような行動をとること。
    人間の究極の強さとは、ツキを超越することなのだろう。
    人がゲンを担ぐのは、自分のことよりも、むしろ他の人のことの方が気になるという心理からなのかもしれない。
    「エネルギーは借り物でいつかは返さなければならない」
    「管理責任を持てないモノについては所有しない方が良い」
    モノをたくさん手放せば手放すほど、加速をつけて新しいモノが入ってくる。
    「真面目」の語源とは、「表面的なことにとどまらない本質的な意味を知る、理解する」という意味。ものごとの奥深くにある場所まで到達するためには、真面目な態度でなければならない、ということ。
    「無欲の勝利」よりも「無我の境地」
    人生は突き詰めてはいけない。

  • 羽生さんの書かれた文章はいつ読んでも心にスーッと入ってくる。将棋のことをあまり知らない私でも理解し得る普遍的な考え方が盛り込まれているからだと思う。
    これまで「大局観」でものごとを考えるということをあまり意識したことがなかったが、この本を読み、何かを決めるとき、判断するときに参考にしたいと思った。

    ●集中力を高める3つのトレーニング法
    1.何も考えない時間をもつこと
    2.1つのことをじっくり考えることに慣れること
    3.時間と手間のかかることに取り組むこと

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著者プロフィール

1970年9月27日、埼玉県所沢市生まれ。1982年、関東奨励会に6級で入会。1985年12月、プロ四段に。1989年、19歳で竜王獲得。これが初タイトルとなる。以降、数々のタイトルを獲得。1996年には、当時の七大タイトル(竜王・名人・棋聖・王位・王座・棋王・王将)全冠独占の快挙を成し遂げる。2017年に、八大タイトル戦のうち永世称号の制度を設けている7タイトル戦すべてで資格を得る、史上初の「永世七冠」を達成した。タイトル獲得は通算99期、棋戦優勝45 回(ともに2022 年6月時点)。主な表彰として、2007 年特別将棋栄誉賞(通算1000 勝達成)、2018 年国民栄誉賞、同年紫綬褒章。さらに2022年、史上初の通算1500勝を達成し、特別将棋栄誉敢闘賞を受賞。将棋大賞は最優秀棋士賞など多数受賞。

「2022年 『改訂版 羽生善治のこども将棋入門 中盤の戦い方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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