ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫) (ファミ通文庫 あ 12-1-1)
- エンターブレイン (2010年1月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047262904
作品紹介・あらすじ
文研部に所属する五人、八重樫太一・永瀬伊織・稲葉姫子・桐山唯・青木義文は、奇妙な現象に直面していた。前触れなく起こった青木と唯の"人格入れ替わり"。それは次々と部員全員に襲いかかり、彼らを異常な日常に放り込む。戸惑いつつもどこかその状況を楽しむ太一たちだったが、心の連鎖は彼らの秘めた心の傷をも浮かび上がらせ…。平穏が崩れたその時、五人の関係は形を変える!第11回えんため大賞特別賞受賞作品、愛と青春の五角形コメディ。
感想・レビュー・書評
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今季アニメ見て原作読んだ枠その1。
人格入れ替わりという割とありきたりなネタを、割と高校生らしい高校生とが組み合わさっていい味に。
キャラクター重視とも世界観重視とも表現しにくいが、個人的にはこういうまっすぐに書かれた物語は好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人格入れ替わりモノも大好物です!
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人格入れ替わりもの。
エロ&コメディもおもしろいですがそれに終わらず各人物のバックグラウンドと心理の掘り下げに至る。
入れ替わりで発覚する個人の抱える問題の解決に向けた太一のヒロイックな行動力が凄まじい。
着目すべきと思うのは稲葉なんですが、対唯と対伊織であれだけ見どころを作ったので弱く感じ惜しい。
くどいというほどでもないが文章が少々気になる。
藤島さんの立ち位置が妙に魅力的。
脇にこういう楽しみを付加しておくとおもしろいですね。 -
アニメ見てて面白かったので読んだ(*^^*)
うん、やっぱり面白い♪
稲葉んカッケー\(^o^)/ -
文の稚拙さが気になるが、内容は面白かった。
キャラ設定がしっかりしている。
特に理由もなくあれこれされる、というのは無理やり話を作っているよう。
けれども、それによって起こる心情の揺れはとてもよく描けている。 -
ペンタゴンコメディ~山星高校文化研究部の一年生五人,自己犠牲が好きな八重樫太一,めまぐるしく代わる父親に本当の自分を見失ってしまった永瀬伊織,他人を信用できない稲葉姫子,男性恐怖症の空手少女である桐山唯,ちゃら男の青木義文は,前触れもなく人格が入れ替わる現象に戸惑う。部室で善後策を話し合うが,顧問の後藤がやってきて,フウセンカズラという者で,好きに人格を入れ替えているのは,君たちが面白いからだと云う。唯の空手の技も歯が立たない。ランダムに人格が入れ替わり,永瀬の悩み,稲葉の苦しみ,桐山の戸惑いを何とか解決しようと,太一は立ち回る。青木の告白はまだ桐山に受け入れられず,苦悩を軽くした太一に稲葉も好意を見せる。その稲葉は,太一も永瀬も好き合っているのにまだるっこしいと背中を押す。永瀬の身体に入った稲葉が,太一は永瀬が好きなのかと問い詰めるが,入れ替わりは偽りで,聞いてきたのは身体も心も永瀬だった。居たたまれずに校外へ走り出した永瀬を太一は自転車で追い,そんな永瀬が好きだから付き合ってくれと申し出るが,永瀬の身体にフウセンカズラが入り込み,背中から川に落ちた瞬間,太一の身体に桐山が入り込み,飛び込んで救うには至らなかった。集中治療室で手当を受ける永瀬を心配する待合室に,後藤の身体を乗っ取ったフウセンカズラは,30分の内に永瀬は死ぬ,誰の魂でも代わりにあの世に送れるから決めろと宣言する~謎の存在,フウセンカズラ。神か悪魔か。う~ん,こんな能力があったら,いろんな悪戯をしてみたいものだ。作者は男で大学在学中にえんため大賞の特別賞を貰ったらしい。出てくる高校生も適当にスケベで楽しいぞ。こんな高校生の描き方が流行っているのだろうかねえ。白身魚のイラストが足りない想像力を補ってくれて,大事な場面でキャラクターの外見を確認してしまった。この文庫本はファミ通文庫編集部が手掛けていて,発売元は角川
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高校生の人格が入れ替わったりなおったりすることで、各自が自分や関係性を見つめ直していく物語です。
アニメを見て本だとどうやって表現してるのかと思い手にとってみました。
人格入れ替わりということもあって、多少の読みにくさはありました。こういうのはアニメにはどうしても勝てない所なので仕方ありません。
原作を読んでみると、アニメはよく再現できていたなーと思います。
話の内容は面白いので、アニメでも本でもどちらでもとっつきやすい物から進めていけるお話です。 -
アニメを先に観てしまったけど、なんか90%ほどの内容がアニメ版に再現できてる。
これはアニメ版の方を褒めるしかないな。 -
アニメ見て買ってみた。
ストーリーはいいんだけど、ちょっと読みにくい。
でも面白かったんでハマッてます。
人格入れ替わりっていうのがまたよかった。 -
アニメから入り、原作。
アニメはよく出来ていたと思う。読みつつアニメのシーンが浮かんでた。
「人格入れ替わり」という非日常を扱っているものの、
本質はどうしようもなく青春小説。 -
入れ替わりモノの学園SF
ラストはほぼ予想通りとはいえ入れ替わりモノな学園SFという設定、キャラ描写、文章すべてが新人離れしていて実に秀逸な仕上がり。
ただこれ続編あるらしいってのがなあ、たしかにふうせんかずらの謎は残ったままだし、キャラが立ってるだけあって勿体なくはあるんだけどこれはこれで終わっておいた方が綺麗な気がしないでもないかなあと…ま、いちおう次も買うけどさ。
いやね1はめっさ面白かった空色パンデミックも2はいまいちだったからなあ。 -
想像以上に面白かった。「人格入れ替わり」っていう妄想しやすい事象を実際にここまで深く描写するってのもなかなかいいんじゃないでしょうか。やっぱり続編読みたくなったじゃないか、お金飛ぶじゃないか、ちきしょう。
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アニメで端折られている部分も詳しく書いてあって良かった。稲葉に共感。永瀬にも共感。そして青木は馬鹿だけど良い奴だなあと思った。
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平凡な高校生5人におきた「人格入れ替わり現象」
ギャグシナリオでよくある設定だけど、この作品は思春期が抱える悩みや傷が中心になっている。
シリアスとギャグがうまく混ざっていてページをめくる手がとまりませんでした。
ラスト病院で伊織が告白シーンは涙がでました。そして、死ぬと思わせといて「おめでとう。峠は越えたがら彼女はもう大丈夫だよ」の一行はその場にへたり込む気持ちになりました。それくらい物語に入りこんでしまう作品です。 -
けいおんの人っぽい表紙にあざとさを感じて読まず嫌いしてたけど、実は本人だったことを知りアニメと平行で購入。この巻はまだ粗が残るけど、正しい青春群像劇で面白い。
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アニメ→原作の流れ。
「ココロコネクト」の中でこの作品だけを取り上げても十分に楽しめたが、一冊だけだとオチのパンチが弱いような。
けれど、これを一連の「ココロコネクト」という作品の”導入部分”として考えてみると、いい位置づけの作品だったのではないかと思った。それぞれの人物のキャラやバックグラウンドが自然に入ってくる。そしてそれが二冊目以降に活かされていると感じた。
人間の心理であったり、本質であったりを考えさせられるストーリー展開で、個人的にすごく好み。伊織かわいい。 -
白身魚さんの絵に惹かれ、購入。
たぶん発売してすぐの頃だったと思います。
私は学園ものが好きなのですが…
ライトノベルでありがちな、明らかに萌え要素を狙ってきているハーレム状態のものはあまり好まないので、
丁度よさそうなものを探してたらこれに辿り着きました。
キャラクターも期待通りで、みんな個性的で可愛らしいです。
内容はファンタジックなもの。
しかし突然起こるファンタジックな現象に登場人物たちが葛藤する物語なので、現実みのあるとらえ方です。
そのファンタジックな現象というのは、「5人の中身(人格)がアトランダムに入れ替わる」という、まぁありきたりといったらありきたりなもの…。
あたりまえではない現象に慣れてしまってあたりまえになっていく恐怖、それに比例して深まっていく絆がよく描かれていると思います。
でも少し何かが足りないかな…という気がするので-1。 -
登場人物たちはみんな明るい性格で、ふざけあっていることも多い。けれど、人格が入れ替わるという現象の中で、それぞれの悩みとかトラウマとかが見えてきて、それが物語を良い感じにシリアスにしていると思った。それぞれの悩みを主人公がわりと早急に解決しちゃっているのは、ほんの少しだけ気になったが。
明るくなりすぎず、暗くなりすぎずという平坦な感じで話が進んでいくので、最後までそういうふうに話しが進んでいくのかと思ったが、最後の方は結構重かった。続編(あらすじは知らないが)が出ていることは知っていたから、なんとなくオチは読めていたけど、結構緊張のシーンだった。 -
【読了】庵田定夏「ココロコネクト ヒトランダム」 今月10冊目。
7月からアニメも始まるココロコネクトシリーズ。書店では何度も見かけるも見送っていたのだけど、BOOKWALKERで350円で売っていたので、まずは1冊と初巻を読み始めることに。
この巻の興味深いところは、初巻にして人格入れ替わりモノをやってしまったというところにある。普通ならばキャラが固まって、読者もキャラを頭に入れたところで、入れ替わりネタが入ったりするのだが、この作品は最初からやった。
最初、なんでこんな分かりにくいことをするのだろうと思いながら読み進めていたのだけど(実際、読んでいて混乱する)、終盤まで読み続けて、なんとなく理由みたいなものが分かってきた。
つまるところ、この作品はキャラを入れ替えるということによって、より深くキャラの紹介を試みるという、野心的とも技巧的ともいえるチャレンジを行っているのだ。
それは同時に自己とは何か、人格とは何か、他人の中の自分は自分なのか、ビジュアルだけは自分なのか、ビジュアルと切り離されたら自分はどうなるのか・・・・という劇中における登場人物達の葛藤を描くと同時に、キャラ小説とも揶揄されるライトノベルの存在の意義を皮肉を込めて読者に突き付けているのではないか。
ただその技術的な挑戦が完璧に成功しているかと問われれば、やはりデビュー作ということもあり、洗練されているとは言い難い。会話文に入った時の誰が話しているのか・・・この辺りの描写法はもう少し練った方がいいと思われる。誰が話しているのか分からないのはストレスに感じてしまう。上手い人は意識しなくても誰の発言か分かるものである。
さて小難しく書いてみたけど、結局は伊織ちゃんが可愛いと思います。 -
預り物の体。
どう扱っていいか難しいよね。
下手なことはできないよ、本人の行動として見られちゃうのだから。
だけど自分自身も生きて行かなきゃならないから、しなくちゃいけないことはしなくちゃいけない。
生理現象も山ほどあるだろう。
本人と同じように動きたくてもできないこともたくさんあるだろう。
家族との関係とか考えただけでも怖い。
そりゃ不安で潰れそうにもなるよね。
相手のことを否応なしに深く知ることもなる。
知りたいことも、知りたくないことも。
誰だよこんな悪戯考えたやつは。 -
5人の高校生が会話で繋ぐストーリーが好印象。うまいことキャラの心情がみえてきました。それぞれの抱えているものは時として自分で大きくしているだけなのかもしれませんね。
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『ロミオの災難』のようなホラー風味という二の味がなく
脚本にきっちり合わせてキャラクタが演技している感じ
読みやすく文章は悪くないけれどあまりに話主体すぎで
ライトノベルとしてそうでないものとしても中途半端 -
ライトノベル