バカボンのパパと読む「老子」 角川SSC新書 (角川SSC新書 141)

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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047315648

感想・レビュー・書評

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  • 2013.11.23
    現在、半分くらい読み終わりました。
    漢文は苦手なので、その部分は読んでいません。
    バカボンのパパ語訳だけ読んでいるのですが、とっても読みやすい!
    この調子で読み進めるぞ~

    2013.12.03
    パパ訳の部分だけ全て読みました!
    良いですね~
    また読みます。

  • 「老子」をバカボンのパパの超訳で読む。


    なるようになるのだ。信用しない人は信用されないのだ。無理は無駄なのだ。バカをつらぬくのだ。弱い人が強いのだ。まっすぐの人はブレブレなのだ。自然に振る舞うとなかなか死なないのだ。近道は間違う道なのだ。どう生きるかがその人なのだ。知っている人は喋らないのだ。無為自然なのだ。分かったような分からないような。。。(笑)

  •  5月と8月のNHKEテレ「100分de名著」は「老子」がテーマであった。講師と別にゲストがあって、この本の著者であるドリアン助川氏が登場した。老子をバカボンのパパ語訳で解説したらわかりやすいと評判になったそうだ。そこで私も買って読んでみることにした。

     カルチャー・センターの教室では、この「老子」や仏教の経典などは難解に過ぎるという声があがったそうだ。そもそも元が難解な上に漢字の問題があった。東洋思想を学ぶとは、漢字がひしめき合う大海原を一人で泳いでいくようなものだという。しかし著者曰わく、漢字を読み下すという堅苦しい作業さえ乗り越えれば「老子」ほど面白いものはないという。

     本書は各章を3つに分けて解説していくために、漫画家赤塚不二夫作のキャラクター3人が登場する。
    1人目は老子その人。老子81章の原文と読み下し文を言う。
    2人目は筆者本人。筆者による日本語訳を述べる。
    そして3人目がバカボンのパパである。「バカボンのパパ語訳」でくだけた解説をしている。

     筆者による「老子」のコンセプトをまとめると、
    「バカに見えれば本望なのだ!!」
    「欲がないと静かなのだ」
    「バカをつらぬくのだ」
    「反対の反対なのだ」
    「近道は間違う道なのだ」
    「まっすぐな人はぶれぶれなのだ」
    と老子に言わせ、それに対しバカボンのパパには「わしと似ているのだ!!」と言わせている。
     とても面白いようにも見えるが、よく読んでみると「バカボンのパパ語訳」というのは、筆者の日本語訳にバカボンのパパの口癖である「~なのだ」をくっつけたり、「これでいいのだ」や「レレレのレー」を多用している。これによって読者が著者に馴染みやすくする効果は期待できたようだ。
     バカボンパパのセリフは漫画本的で読み易いが、結局は2番目に出てくる筆者の日本語訳と同じことを言っているだけなのだ。なにもバカボンのパパ語に訳す必要性があまりないのではないか。「これでいいのだ」ろうか。レレレのレー。

  • 老子はビジネス書として読むより、戦乱の中で、生まれた思想の本として読んだら、スッと理解できる気がします。

    なんで、そう思ったのかというと、以下のようにバカボンのパパが言っていたからです。
    「老子は春秋戦国時代の人なのだ。侵略や戦争が繰り返し起き、人々の命が虫けらのそれのように扱われた時代なのだ。その頃の王様や思想家は、どうすれば国が強くなるとか、どうすれば立身出世できるとか、そんなことばかり考えていた。そうした世間から去るように老子はさまよい人となり、それでも最後に乱世を生き残るための知恵を授けていってくれたのだ。」(p.98)

    愚民政策や社会主義的な考えがちらほら見えるのも、単に戦争をやめさせて平和を願っているがためなんですね。
    これでいいのだ。

  • これでいいのだ。

    中国古典がお勧めだといわれても、とっつきにくかったのだ。
    いくら役に立つといわれても、手に取りにくかったのだ。

    でもどんなものかぐらいは、知っておきたかったのだ。
    中学校か高校で習ったかもしれないが、すっかり忘れてしまっているのだ。

    そんなワシが老子を覗くには、うってつけだったのだ。

    これでいいのだ。

  • 老子初心者には敷居が低く、喰いつきやすいのではないだろうか。「〜なのだ」という独特の言い回しが時に鼻についたりもしたが、漢語をそのままだとか、文語体の日本語訳だったりだとかで理解するように言われても、きっと理解には到達しない。中味を知りたいとしても…。

    そんな心配の要らない一冊。子どもたちに読ませたいw

  • いっぱいのいっぱいになってはいけないのだ 第15章

  • 老子入門にはうってつけの作品。
    一つ一つが「原文・現代語訳・バカボンのパパ解釈」の三つで説明されており非常に読みやすい。
    バカボンのパパ解釈は特に分かりやすく、しっくりくる。
    これでいいのだ!

  • 本家と訳は他の本にまかせて、バカボン翻訳の部分だけを読みました。
    とてもマッチしている部分というか、あーバカボンってやっぱり天才、こんな考えで生きれれば最高?というかあくまでも、”最高”ではなく、理想というか

    ”丁度いい”んだろうなぁと思いました、何事も焦ること無くゆっくりゆったりのんびり気楽に はい、それはまるでバカボンのように生きる
    わかってはいても今の社会/今の時代ではやはり難しいですねぇ。

  • 簡単なようで難しいのだ。パパの解説しか分からないのだ。

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著者プロフィール

ドリアン助川 訳
1962年東京生まれ。
明治学院大学国際学部教授。作家・歌手。
早稲田大学第一文学部東洋哲学科卒。
放送作家・海外取材記者を経て、1990年バンド「叫ぶ詩人の会」を結成。ラジオ深夜放送のパーソナリティとしても活躍。担当したニッポン放送系列『正義のラジオ・ジャンベルジャン』が放送文化基金賞を受賞。同バンド解散後、2000年からニューヨークに3年間滞在し、日米混成バンドでライブを繰り広げる。帰国後は明川哲也の第二筆名も交え、本格的に執筆を開始。著書多数。小説『あん』は河瀬直美監督により映画化され、2015年カンヌ国際映画祭のオープニングフィルムとなる。また小説そのものもフランス、イギリス、ドイツ、イタリアなど22言語に翻訳されている。2017年、小説『あん』がフランスの「DOMITYS文学賞」と「読者による文庫本大賞(Le Prix des Lecteurs du Livre du Poche)の二冠を得る。2019年、『線量計と奥の細道』が「日本エッセイスト・クラブ賞」を受賞。翻訳絵本に『みんなに やさしく』、『きみが いないと』(いずれもイマジネイション・プラス刊)がある。

「2023年 『こえていける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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