桜井政博のゲームについて思うこと 2015-2019

著者 : 桜井政博

• KADOKAWA (2019年4月25日発売)

作品紹介・あらすじ

週刊ファミ通で好評連載中の「桜井政博のゲームについて思うこと」から、
桜井氏がゲームを作ったり遊んだりして思ったことを綴ったコラムを、書籍にまとめた第９弾。
2015年、前作『大乱闘スマッシュブラザーズfor Wii U』の発売後から、
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』発売後の2019年２月のコラムまで4年分を掲載している。
『スマブラ』ファン必携の１冊。
【巻頭特集】『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』を生みだした、桜井氏の仕事道具＆デスクを公開！

※電子書籍版は、紙書籍を再編集した内容となります。紙書籍とは 一部の収録話及び文章等が異なる場合があります旨、あらかじめご了承ください。

感想・レビュー・書評

[Haccinn502さんの感想 · 2021年1月2日]

この人でなければ書けない貴重な話も多く、またビジネス書としても役に立つ内容

[カルチョス・シグマさんの感想 · 2019年12月23日]

桜井さんのゲームに対する姿勢や考え方、またスマブラSP開発に関わるお話などなどゲーム開発に携わる人にはとても勉強になるお話でした！ありがとうございます。

[からべーさんの感想 · 2019年12月15日]

■書名

書名：桜井政博のゲームについて思うこと 2015-2019
著者：桜井 政博

■概要

ゲームをより面白くする独自の思考テクニック。大規模チームのディレクション方法。
世の中のゲームをねぶり尽くす研究心。マネしたくてもできない?特異なゲームライフ…
『スマブラSP』とともに駆け抜けた4年に執筆された103回の「思うこと」を収録。
(amazon.co.jpより引用)

■感想

4年間分の執筆ということで、世間が動きすぎてよくわからなくなってきます。
スマブラが中心ですが、やっぱり、岩田さんのお葬式関係のコラムが印象的です。
個人的には、スマブラがかすむぐらいインパクトが大きかったです。
プログラマーとして優秀で、マネージメントできるって、いったいどれだけ努力して
どれだけ仕事したのか、想像もつきません。
本当に稀有な方だったんだと思います。
桜井さんもそうですが、任天堂は、優秀なプログラマーが優秀な管理者になることが
多いように思いますが、ここら辺社内教育とかあるのでしょうか。
そういう本を出した方が売れそうな気がします。

この人はぶれませんね。

・初心者に楽しく。
・でも、経験者も楽しめる。
・今できることは最大限やる。
・できないことも多々あるけど、仕方ない。
・サービスは自由でありたい。
・開発者の立場からすると、批判すると、自由な作品が消えていき、結果として
　遊び手がつまらなくなる。
　ただし、批判を絶対するなということではない。
　批判は批判で大事だが、自分本位な過剰な批判は上記となる。
・新しいことを生み出したい。
・遊び手を楽しませたい。

こんな感じの想いで仕事をされているのだな～と。
あれをしたらこれは立たずというものが山ほどあることをわかっている中で、
じゃあその中でどうしようか？を常に考えて仕事をしているのだろうな～と
感じます。

この方のコラムは楽しめるので、また、4年後に読めることを楽しみにしています。

■気になった点

・やらない選択もありだという風になってほしい。色々な要素を詰め込むのはサービス
　なのです。

・サービスは自由であってほしい。

・いつもの製品がいつもあるとは限らない。

・食らって苦しい手は自分も自由に使って勝てばいい。そう簡単ではないと思いますが
　そこから見出すこともあると思います。

・言論の自由と攻撃、いじめをしていいということは全く別です。

・ネット上で人の仕事をさばこうとする傾向が、改善されることはないでしょう。

・ドラクエのようなものを遊びたい人はドラクエを遊びます。

・過去のデータから作成される作品は不幸です。

・リサーチをいくらしても、そこに勝機は無いです。

・考えること自体はすぐですが、それを人に伝える資料作りには何十倍もの
　時間がかかります。

・大事なのは後よりもいまです。今できることを最大限やるだけです。

著者プロフィール

桜井 政博（さくらい まさひろ）
1970年生まれ。株式会社プロジェクトソラ代表、ゲームデザイナー/ゲームディレクター。
HAL研究所に入社し、22歳で初のディレクターを務めたゲームボーイソフト『星のカービィ』で大ヒットし、シリーズ製作に関わる。『大乱闘スマッシュブラザーズ』で製作と販促を努め、こちらも世界的な大ヒット作に。任天堂シリーズの各キャラクターが日本国外でより知られるきっかけにもなった。
2003年HAL研究所を退社。フリーのクリエイターを経て、2009年任天堂の子会社である新会社『プロジェクトソラ』のディレクターに就任。2015年には『日本ゲーム大賞』で「経済産業大臣賞」を受賞した。