ふしぎの国のバード 6巻 (ハルタコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 354
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047357396

作品紹介・あらすじ

北海道を目指し、陸路で旅を進める英国人冒険家のイザベラ・バード。
ついに東北地方へ踏み入った一行は、
日本古来の紙梳きや、火消し、葬式を体験することになるのだった!

激動の東北編スタート!
外国人冒険家と往く、日本。第6巻!

感想・レビュー・書評

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  • この時代の火消し文化は、建物を壊すことで延焼を防ぐということは知っていたが、「野次馬」という言葉あるように、「火事は一種の娯楽」、すぐ家を建てはじめるなど、庶民のしたたかさ、前向きさみたいなものが興味深かった。外国人目線のバードさんでなくても、まさに「ふしぎの国」だなあ~と思った。葬式文化は、言うまでもなく、深い。

  • 良かった〜。
    バードさんは伊藤とマリーズの話を
    秋田までは棚上げ!と宣言してくれた。

    旅を続ける一行は院内という町で
    脚気に苦しむ患者たちを診察するため
    秋田から来ていた若い医師と出会う。
    彼は漢方を学んだが西洋医学の良いところも
    取り入れたいと考えていて
    バードさんからも知識を得ようと積極的。
    再会を口にして別れたけど、また登場するのかな〜。

    十文字で紙すき、六郷で葬式と
    他にも道中いろいろ経験を積むのですが
    なんとまぁ! ラストにまた衝撃の展開が。
    たぶん史実なんだろうけど…
    どうなってしまうのか気になる!

  •  秋田を目指す新章・東北異聞編スタートとなる6巻である。
     浴衣姿のバードさんが麗しい表紙の今巻であるが、シリーズでも随一といっていい濃い内容で描かれた一冊である。

     この巻はとにかく濃い。
     イトとの別離の可能性を秘めながらの物語のはずが、明治日本に残った江戸の残照を描く内容が実に充実しているのだ。
     脚気の治療を研究する西洋医のカヨバシさんとの邂逅から始まり、火事場における人々の振る舞いを見て、その後川に流れている大福帳に関心を持って紙漉きを学びにも行っている。
     何より圧巻なのは、後半「六郷①」「六郷②」で描かれたこの頃の葬式の模様だろう。
     描写の一つ一つにまでこだわった跡が見える儀式の風景と、人の死を前に人が人を思いやる姿。その両者が丹念に描かれた内容は、本当に圧巻である。

     文句なしに星五つ。シリーズの中でも特筆すべき一巻だろう。
     もとよりハイレベルな風物の描写が見られる作品だが、特に今回は感じ入った。
     ゆっくりペースで構わないので、この質の高いコミカライズを一歩一歩進めていってもらいたいところである。

  • 小林、紙漉きのおばあさんと娘、雪。秋田へ向かう旅の中で印象的な出会いが重なる。

  • バードの情熱がすごい。

  • 羽州街道を一路新潟へ。伊藤の告白には、その話は新潟で改めて話し合おうとペンディングにして、前を向くバード。道中、漢方にも通じた西洋医の小林と知り合い。「古いものを大切にしながら新しいものを創り出していく。それこそ理想的な考え方よ」と小林に語りかけるバード。「伊藤に出会えたことがこの旅で一番の幸運です」と続け。道中では、火事、葬儀、紙すきにも立会い、自文化とのあまりの違いに驚き。「紙すきの一番の楽しみは心込めて漉いた紙をどんな人がいかに使い何を記し描くのかそれを百年後千年後の人々がいかに見て何を思うのかそれを想像することだ」という紙漉きの老女の言葉。幾度と危ない旅だと止められても、先に進もうとするのは、「英国に帰ったら結婚するつもり」だから、と初めて伊藤に打ち明けたバード。歴史を紐解けば実際にどうだったかは語られるのだが、それをこの先どう描いていくのか楽しみ。

  • バードさん、今回はいつにも増して男らしい…!表紙にある火事場のシーン、絵もすごいけどバードさんの気合が凄すぎて。
    帯にあるお葬式は、バードさんというか伊藤がきっかけを作ってくるシーンが好きで、その前にあったあのシーンの後だから、なんか、いいなぁこのコンビ、って気持ちになれました。

  • 秋田を目指す途中、火事に遭うが、それをも克明に記録するバード。
    それ以外にも、紙漉きを体験したり、葬式に出くわしたり。それらが、克明に記録されているなら、大変貴重な民俗学的資料だと思う。

  • 今までは旅がさくさく進んでいたが、ここ数巻は一つの出来事を深掘りする印象。
    勉強になるし全然いいんだけど。

    あと結婚するんかい!

  • 西洋の模倣を超えてはじめて_真の近代化か成せると_自分は考えます 被災してない者にとって_火事は一種の娯楽ですから 屋根に上がった纏持ちは_火が消えるまで死んでも降りて来ないので_仲間をそれを守る為_必死に消火するんです 職人にとって火事は_最高の稼ぎ時ですから 秋田で仕入れた舶来物で

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