シアター! (メディアワークス文庫 あ 1-1)
- アスキー・メディアワークス (2009年12月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048682213
感想・レビュー・書評
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小劇団を舞台にしたドタバタ劇。
やっぱり有川さんの描くキャラクターは魅力的だ。
学生時代は私も演劇をやっていたから、設定が想像しやすかった。自分の作り上げたもので商業的利益を得るってすごいことだ。私も好きなことはたくさんあるけど、職業にはできてないし。できる自信もないし、するつもりも……ない。
夢があって、それを追えるってそれだけで幸せな気がするけどな。本気でバックアップしてくれる人がいるならなおさら。
眩しくて、羨ましくて、悔しい、お話でした。
あー私も夢見たい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「好きなことをしているのだから貧乏は仕方がない」という理由をつけて赤字経営を続けていた小さな劇団が、「二年後までに300万円の黒字を出せなければ解散」という課題を与えられて、少しずつ変わっていく話。
やっぱり有川浩は図書館戦争や阪急電車のようなメジャーな話もいいけれど、こういう少しマイナーな話のほうが好きだなと思った。
劇団というあまり光が当たらない世界を舞台に、そこにかける人の思いや葛藤がわかりやすく書かれていたと思う。また、ベタ甘とはいかないまでも少しの恋愛要素もあって有川浩らしい作品だった。どの世代でも読みやすい作品だと思う。 -
二年以内に三百万返済できなかったら劇団を畳むという、鉄血宰相と劇団員たちのシンプルでわかりやすい成長物語。
「時間と金は反比例の関係にある。時間をかけたら金が節約できる、金をかけたら時間が節約できる。世の中はそういう仕組みになってんだ」
学生のサークルのノリで今日までやってきた劇団が、経営のことを考えはじめるようになって、どうやったら経費を削減して売上をプラスにすることができるのか奮闘していくお話は社会人として純粋に面白いなぁと感じた。
雑誌に載せてもらうために各社に手紙を出したり、物販のアイディアで売上向上をはかってみたり、練習場を低コストで確保したり。結局、何事も地道にやっていくことがトータル的にプラスに繋がるんだなぁ。 -
劇団の話なので、登場人物がたくさんいて、何となく覚えたところで終わったという感じでした。
「図書館戦争」が大好きなので、司は教官に思えてしかたありませんでした。
大人だからこそ、素直に言えないことがあって、寂しさをがまんしてしまう。そんな司の今後を見たいので、「シアター2」もすぐ読みたいです。 -
さすが、面白かった( ̄▽ ̄)
とても読みやすい。一気に読み込んでしまえた。
キャラクター立ちは、兄弟2人と空港さんしか目立ってなかった気がするが、続編ではどうなるのか…(´ ` )
社会人やってて、いろいろためになる内容もちらほら。勉強になります。 -
あー、一気に読了しちまったーw
芝居の現場の熱気を思い出しちまったー。
うん。あるよね。打ち上げで主宰(脚本、演出兼任)と酒を飲みながらドンパチやらかしてた。
劇団の運用ってどのようにあるべきなのかを。
小憎らしい正論ばかり振り上げる小憎らしい若造だったんだろーなーって、今になって思う。
それをね、司さんっていう鉄血宰相を主軸に据える事によってあぶり出した。あぶり出しただけにとどまらず、それぞれのキャラクターの心象も丁寧に拾い上げてて、そりゃもー脱帽の一言ですよ。
敢えて言うなら司さんの心象語りは、上演当日の巧くんの心象でもあるのだけども、司さんが主軸になってる以上は、巧くんの心象には触れられないよね。
脚本、演出して役者としてステージに立たなかった事のある人にとっては、それはなんとなく分かる。
そんな感想を抱いたのだけども、こりゃやっぱり蛇足か(苦笑 -
さくさく読めて楽しい。
会話に散りばめられている気の利いた思いのやり取りが良かったです。
ところどころ声を出して笑ってしまうところもるので面白いです。 -
■ 13171.
<読破期間>
2013/12/11~2013/12/13 -
読みやすくて時々苦くなったり、いつも通り安定して楽しめます。素人向けの作品が高い評価を受けないことに反発するくだりは、作者の心の叫びなのかと思うのは、穿ち過ぎだろうか
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劇団にかかわっている人って、こんなに貧乏なの?知らんかった。