聖なる黒夜

著者 : 柴田よしき

• KADOKAWA (2002年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ちてこさんの感想 · 2013年2月24日]

麻生さんと練の恋の始まりの話。
本の分厚さと、２段にびびったけれど。　まー読み進めれば、どんどん読んじゃう。

練の冤罪の事件。　そりゃー、間違えるよ。　そっくりないとこ？　えー。
で現代（９０年代）と、練の刑務所時代、出てからの生活、とほぼ交互に語られる。
ＢＬっちゃＢＬなんだけど、テーマはあいかわらず重い。

犯人は複数いる。最後のひとりがわからない・・となるのだが、ワンパターンだから、読んでるこちらはわかるんだな。　やっぱりねー

[（^▽^）さんの感想 · 2013年2月10日]

線路に頭を乗せて、始発の電車がやってくるのを待つシーンから始まる。
死ぬために寝転がる青年、
寝転がる青年を助けたヤクザ、
青年を線路に送った刑事、この三人の関係がとても哀しい。

山内練の過去が、悲惨で可哀想で仕方がなかった。
正直、よく生きていられたなと思う。
バレンタインの夜の思い出は辛すぎる。
その時々に庇護してくれる男を見つけたが、
誠一がいなくなり、これからは一人で歩んでいくのだろうか。
それとも、麻生と歩むのか。
警察とヤクザは相容れない。幸せになる二人が想像できない。
それが哀しい。

[飴南瓜さんの感想 · 2013年1月6日]

ミステリ。警察小説。ヤクザモノ。硝煙と血生臭ささをまとった恋愛小説、みたいな。面白いって事は一頁目から完全にわかってた。話の先がちらちら予想できちゃうとか、まじどうでもよくて、龍さんの本心と劣情の行く先をじれったい思いでたどってた。
途中練がバイセクのベクトルについて語ってたのが凄く納得だった。
遠回りしてたり女々しくて不器用すぎたり不格好な生き方してる人がいっぱい出てきたけど、実際世の中そういう人で溢れてるなと思った。

[カルさんの感想 · 2012年10月30日]

悪魔のように悪賢く、美しい男妾あがりのヤクザ…それが、十年振りに麻生の前に現れた山内の姿だった。十年前の気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。この十年の間に何が起こったのだ?新宿を牛耳る大暴力団の幹部・韮崎誠一惨殺事件を捜査する麻生は、次第に過去に追い詰められ、因縁の波に翻弄されて暗い闇へとおちていく…。愛と宿命に操られた者たちの果てしなく長い夜。人間の原罪を問うて、深い感動を呼ぶ傑作。

分厚くて最初は読み終わるか心配だったけど読んでみたら面白くて久しぶりに熱中した。
男同士の沙汰がいろいろ出てきて、2年前に読んでたらうわーって引き気味になってたかもしれないけど、今の私には大好物でした（笑
たくさんの伏線がどう繋がって収まるのか、わくわくしました。
私の好きな「最後にどんでん返し」ではなく、途中で犯人がジワジワわかってくる感じだったけど、それもまあよかったかなと思う。

[Tsunさんの感想 · 2012年10月29日]

再読2回目。
麻生も及川も練も切ない・・・
1回目2回目は、なんとなく印象になかった及川が存在感あったなー

[mihoさんの感想 · 2012年10月25日]

グイグイひきつける文章で最後まで圧倒されながら読み進みました。
面白い。

[とささんの感想 · 2012年10月10日]

いろいろと衝撃的。うわー、うわーと思いながら読んでた。

[poochさんの感想 · 2012年8月22日]

警察ものは好きでいろいろ読んだけれど、これは異色で違った面白さがあった。予備知識ゼロで読んだので、まさかイーゲーがこれでもかと出て来るとは。笑　

[あおさんの感想 · 2012年6月25日]

緑子シリーズのスピンオフ・麻生と山内の因縁物語。
久しぶりに読み返し、緑子&花咲シリーズも一気に読み返したくなった。

【図書館・再読・6/25読了】

[pinzouさんの感想 · 2012年6月23日]

フォロワーさんに勧めてもらって読みました。長さに初めは戸惑いましたが読み始めたらあっと言う間に読了。読んだ後に誰かと語りたい!と思ったのは本当に久しぶり。感謝!たまたま先にサクちゃんシリーズを読んでましたがこれから練と龍を追いかけるつもりです。【図書館】

著者プロフィール

　小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第１５回横溝正史賞。
　猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ　など。

「2021年 『猫日記　Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」