失はれる物語

著者 :
  • KADOKAWA
3.71
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本棚登録 : 4346
感想 : 617
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048735001

感想・レビュー・書評

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  • ストーリーがおもしろい。ところどころに(自分もよくやってしまう)無理にカッコつけようとした文章が見られる。

    自分のお気に入りは「しあわせは子猫のかたち」の話。主人公、殺された女性、子猫の共同生活が微笑ましい。そして、特に主人公の純粋さが最高。女性との共同生活から、すぐにエッチなことを考えしまう自分が悲しい・゚・(つД`)・゚・ ウェ―ン

  • 「失はれる物語」はうるっときた。
    なんかせつない。
    「Calling You」もよかった。
    展開は読めてしまったけどね。
    ホラーじゃない乙一もいいな。

  • 短編集なんですが、
    この本の題名ともなっている「失はれる物語」が一番好き。
    本読んで泣くことってそんなにないんだけど、
    この話は泣いてしまいました・・・。

  • やはり一番好きなのは「きみにしか聞こえない」。 読み終わる前から泣きながら読みました…。
    これが確か初めて読んだ乙一作品だったと思うのですが、この本を読んだ後他の乙一作品を読んだときに結構怖くて吃驚しました。
    多分「zoo」という本に収録されてたと思うんですが、「セブンルーム」(多分)とかすごく怖かった…。 でもついつい読んでしまいます。

  • 心理的ホラーが苦手な私…。読めるお話と読めないお話が…

  • 以前に文庫等で読んだことのある話もあったが、また読み直してみると違った風にも読めて面白かった。
    中でも、指以外の感覚を失った夫と看病のために夫の指の上でピアノを弾く妻の物語が、すごく絶望的で頭に残った。

  • 短編って読後感が微妙なものが多い気がして、敬遠してたけど、これはうまくまとまってるのが多くて面白かった。
    表題作だけちょっと微妙。結局妻に捨てられたのか?自然消滅みたいな感じで、だからどうしたって感じがした。
    「手を握る泥棒の物語」はかわいらしい感じで好き。
    「マリアの指」もよかった。2回すっかり騙されたし、マリアの人物像が魅力的で。文章も読みやすい気がしたけど、書き下ろしで新しいから練れてるのかな?

  • 乙一初読。思っていたよりは痛くなかった。しかし洒落乙な装丁である。図書館のカバーリングされたのはなんだか目も当てられない。
    「Calling You」切ない。どっちを選んでも残された方は一生抜けない棘を抱えて生きねばならなくなるなんて。
    「失はれる物語」切ない。ああいう状態になったら死ぬ権利を認めるべきだ。が、それをする側の呵責として主人公は生きながら死ぬことを選んだ。すごい。でも哀しい。
    「傷」作者が読めないという作品を再発表するって一体‥‥
    「手を握る泥棒の物語」痛快と言わないまでもよかった。
    「しあわせは小猫のかたち」よかった。
    「マリアの指」主人公の推理力がすごくてついていけなかった。

  • 短編集という事で
    読みやすかったけど
    内容的には弱いかなー…

    失はれる物語
    しあわせは子猫のかたち

    が面白かったです

    関係ないけど
    久しぶりにハードカバーの本
    読んだら肩凝りがすごい笑

  • とにかく装丁が綺麗。淡々とした文章で描かれる非日常はどれもが切なさと優しさに溢れています。ハードカバーで家に置いておきたい一冊。

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著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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