殺してしまえば判らない

著者 :
  • KADOKAWA
2.87
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本棚登録 : 86
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048736817

感想・レビュー・書評

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  • 軽くて読みやすい。奇想天外なストーリーではあるのだけどなんだかイマイチ。そっかー!ではなく、ふーんって感じ。せっかく登場人物がユニークだからもっとおもしろくできそう。

  • 読みやすくはあるが、残念な感じ。
    それぞれの登場人物が中途半端に終わってるのがもったいない。

  • 一年前に妻が死んでいた自宅に戻ってきた僕は、妻の死が自殺だということに疑念を感じていた。
    あの夜、感じた違和感。何かがこの書斎から無くなっているのだが・・・


    登場人物が多く、次々と起こる事件。どこかで繋がっているのだと考えていたのだけれど、あまりかかわりがなかった。とっかかりや、暗示ですらないなんて。なんだかとっちらかった感じ。
    結局、無くなっていたのではなく、主人公の罪の意識のなすところだとしていたが、解明している状況下だと、本が一冊無くなっているか、落ちていた方が自然な状況だと思うんだけど。あと、ハンカチはどうなったの?これも放りっぱなしだな。
    結果、一番驚いたのは、ヤメ検のオカマさんが探偵役だったことでした。

  • 図書館で、「伊坂」作品を見つけようとして、「射逆」作品が目に留まり、借りたという次第。いざ、読もう、と、booklogに登録したらその時点で2.9程度の☆評価が見えてしまい、あ、ハズしたかな…と…。まあ、読了後、booklogのクチコミ評価は正しいという改たな認識を得ましたね。なにがどうドンデンガエシなんだか。いやな性格の人間ばっかじゃん。順子ちゃんは結局、散々伏線的にでてきた山本礼子とは全く関係ないわけね…。首藤と順子が関係持つ必然性もまったく意味わからん。物語にいっこくらいラブシーン入れとけ的ノリ?狐久保さんの、女装趣味のおっさん探偵という設定は、エキセントリックで悪くはないが…映像化してほしいという気持ちにもなれないし。アンナの犬殺しの真相も明かされないし。翠ちゃんなんてレズって告白し損みたいな。そのくだりいらんでしょ?これで最後にアンナがすべての殺人犯ってならともかく。ショッキングな展開にしよう、しよう、と意識するあまり、全体としてはなにが事件だったのかしらようわからん物語。祖父が幼女の孫と関係してしまう標家をもっと深く狭く切り取ってみたら、センセーショナルでサスペンスとしては記憶に残ったかもしれない。娘のために汚名を被り刑に服する美女の嫁。いやあ、なんでしょ、イサカ負けですね。申し訳ない、再読も、著者の別作品への欲求も、ないです。私には合わない作風。

  • 出てくるキャラクターが結構良かったので読みやすかったけど内容自体はどうかな〜
    って感じだったかな。

    意外な犯人でちょいビックリしたけど。

  •  第24回横溝正史ミステリ大賞優秀賞とテレビ東京賞をW受賞してデヴューした作者による、受賞後第1作目。 読みやすさはあるものの、読み終えた後もなぜこのタイトルなのか、意味不明。「殺してしまえば判らない」ってどこに掛かるのかしら? 1年前の東伊豆の家での妻の死。確たる物証がなくて警察は自殺と判断。失意のうちに東京に戻るものの、やはりその結論には納得できない、妻の死の真相を究明しようと、東京の家を離れ、1年ぶりに再び東伊豆の家に戻ってきた主人公。そんな主人公が偶然知り合った奇妙な女装マニアの中年男・狐久保朝志はなんと名探偵だった! ストレートに1年前の妻の自殺の真相をあれこれ考察していくのかと思ったのに、主人公の周囲で明らかに妻の死とは無関係そうな犬の失踪やら自殺やら殺人事件やらが起こって、主人公のみならず私まで混乱状態に。 作者は一体この作品で何がやりたかったのか?妻の自殺の真相はどうしたの?読んでる最中に、そんな念がふつふつとこみ上げてくるんですよね。 回り道がちょっと多すぎ。あれこれ欲張って詰め込みすぎて、散漫な印象です。 二転三転する妻の死の真相もなあ(p.229まで読んで初めて、だからあの事件が!と気づいた鈍すぎの私/汗)。  一見すると「まさか!」のバカミスなんだけど、妙に説得力があるのが何とも(苦笑)。中途半端というかなんというか…すかっと爽やかな気分になれない。もやもやが残ります。 この作品での唯一の収穫(笑)は、女装マニアの名探偵狐久保朝志でしょうか。彼(?)を探偵役としてシリーズ化されるようなので、次回作が楽しみ。彼(?)自身の謎についても、明かされる時が来るのでしょうか。

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