秋の牢獄

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738057

感想・レビュー・書評

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  • ホラーということで、手にして来なかった分野の本であったが、毎年読んでいるお気に入りさんがいたり、今年は読書メーターでも予告があって、読むべき頃合いなのかな?と。図書館で貸出中を覚悟の上で探したらあったので、11月4日に借りてきた。お気に入りさんからのすすめもあって、すぐには読まず、11月7日まで待って読んだ!

    表題の『秋の牢獄』うん、面白かった!自分が11月7日を繰り返す世界に放り込まれたらどうなってしまうのだろう?北風伯爵に出会ったら本当に11月8日に行けるのか?別なところへ連れて行か....考えるのはやめるか。

    『神家没落』も『幻は夜に成長する』もページをめくる手は止まらず読み終えた。それぞれに面白かった。恒川光太郎氏の他の本も読んでみたい。

  • 怖い話ってことだったけど、怖くはなかった。
    ふーん。
    2006年、2007年にかかれた話。
    もっと気持ち悪いかと思ったのに、それでもなく。
    まあ、面白かったけど。、

  • 短編集なのに全作に牢獄を感じられる

    恒川光太郎の作品の中で一番読んでで没入していった

  • なんだろうなあ、この人の文章はほんと読みやすい。ホラーなのにドロドロしてない。さらさら読める感じ。「さらさら」です。(語彙力…。)
    それでいて面白い!夜市も大好きだった。
    家が場所を移動しながら日本全国を旅する話は夜市の「風の古道」を思わせた。普通の人には見ることの出来ない、異次元のルートを通って旅をする。
    ホラーなんだけどファンタジーで、恐ろしいけど時にほっこりするお話。

  • 想像力を掻き立てられる不思議な設定のストーリーが三つ収録されていました。このまま膨らませて行けば映画一本にもなりそうな設定をあえて読者に投げかけるラスト、しばらく心に残りそう。

  • 夜市が好き過ぎて、この作家さんの別の本が手に取れなかったのです。偶然にも今朝お勧めのつぶやきを目にしまして、図書館に足を運びました。「秋の牢獄」今日がその日なのですね。これも好きです。やはり最後の一文が特に。ここで終わるところも。「神家没落」も「幻は夜に成長する」も、囚われてしまうところは同じで確かにホラーで怖さもあるしとても切ないのですが、なぜか読後残るものは恐怖よりも美しさだったのです。これも大事にしたい本になりました。恒川さんの他の本もこれからは積極的に読んでみます。

  • 『神家没落』

  • 発想がすごいと思います。
    一言で形容すると奇妙な話。

    個人的にはあまり好みじゃない。

  • 恒川さんはホラー大賞作品から読むようになりましたが、
    一作目から通してホラーとファンタジーが同居した作風が魅力です。
    変に凝りのない読みやすい文章。
    そして季節感・自然感を巧みに読み手に想像させてくれます。

    第一作目の『夜市』の舞台は夏でした。
    今作はタイトルからも明らかなように、秋が舞台です。
    こわい、よりも不思議な後味が残ります。

    ある者は秋の同じ日を何度もなんども繰り返す。
    またある者は、秋の日に不思議な家に迷い込む。
    そしてまた、ある者は……。

    時間の牢獄。
    空間の牢獄。
    精神の牢獄。

    いずれも秋を舞台に展開する3つの牢獄の世界。
    今の季節が終わる前に手に取るのが良いかと。

  • 景色が目の前に広がってくるような
    美しい文章で 読んでいるのが心地よかった。

    幻想的なお話。

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞してデビュー。直木賞候補となる。さらに『雷の季節の終わりに』『草祭』『金色の獣、彼方に向かう』(後に『異神千夜』に改題)は山本周五郎賞候補、『秋の牢獄』『金色機械』は吉川英治文学新人賞候補、『滅びの園』は山田風太郎賞候補となる。14年『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。その他の作品に、『南の子供が夜いくところ』『月夜の島渡り』『スタープレイヤー』『ヘブンメイカー』『無貌の神』『白昼夢の森の少女』『真夜中のたずねびと』『化物園』など。

「2022年 『箱庭の巡礼者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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