- Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048738842
感想・レビュー・書評
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ロジカルな思考に基づく主題は『アイの物語』にも通じ、説教臭くなっていないところも良かった。巻末の参考文献リストが嬉しい。国際宇宙ステーションも見てみたいな。
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2010/6/18読了。
「がんばれー、あと少しで死ねるぞー。」 -
何度でも読みたい
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「あの日まで、僕はこの世に奇跡が存在するなんて信じていなかった」。マンガ家目指して持ち込みを繰り返すもののいっこうにモノにならない僕。ある日突然現れた詩羽という女性に一日デートを申し込まれ、街中を引きずり回される。お金も持たず家もない彼女が、行く先々ですることは、街の人同士を結びつけることだけ。しかし、そこで見たことは、僕の人生を変えるに十分な出来事だったのだ。―幸せを創造する奇跡の人、詩羽とは。
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自分ひとりでは怖気づくけど背中を押してくれることで前に進めることは案外たくさんある。
こういうひと居て欲しいけど居ないだろうなー。
話に出てきた本を読みたくなったけど特にお坊さんの本を読んでみたいww
『人間は他人がいないとダメになるーそれは真実だと、僕は思い知った。』80P -
あの日まで、僕はこの世に奇跡が存在するなんて信じていなかった…
詩羽の絶対領域!
詩羽?何だ、ただの神か。
素晴らしき倫理論!アイの物語再び!小さな街で起こっている奇跡の話。
すべての街に詩羽みたいな人が居たなら…良いのに。
漫画やラノベ、同人誌ネタがあるけど知らなくても全然問題ない。
読めば心が暖まり同時に生きていくって何か?を考えさせられる。そんな話 -
お金を一切持たず、親切を持って人と人とを結びつける奇跡の女の子、詩羽の物語。テーマは「情けは人の為ならず」。情けをかければやがてそれは自分に戻ってくる。情けは人の為ではなく、自分の為である。非常にハートウォーミングなお話。
ただこの賀来野市は一つの理想郷なのかなと思ってしまう。現実には詩羽という触媒は存在しない。それでも親切という化学反応は起こるだろうか。長船を改心させてしまうほどの化学反応が。なんだか詩羽の存在が、逆説的に人間の愚かさを表現しているように感じる。
それでもやっぱり、人間の持つ善意を信じたくなるような良作でした。 -
非常に楽しく読めた
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気持ち良い!
その一言に尽きる一冊でした。
善意と好意の塊、そんな善性を押し出した詩羽というキャラクター。
そして、そんな彼女に幸福にも目をつけられた町の人々。
更に一癖も二癖もあるエキストラたち。
読んでいて、楽しかったし、何より幸せを彼らから感じました。
多少、オタっぽい一面があるのは認めますが、そんな事が気にならないくらい、良い本です。
幸福感や、爽快感を求める『貴方』に、是非読んでもらいたい最高の一冊です。 -
「他人に親切にするのが仕事」という詩羽を軸にひとつの街を舞台に物語が展開。
とても優しい話で小さな感動が沢山あった。
ちなみに『レインツリーの国』のこともちらっと出てくるんだよね。
出てくる作品の元ネタを知ってるとより楽しめる作品だった。
カバー絵、徒花スクモさん。