覇者と覇者 歓喜、慙愧、紙吹雪

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 159
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (483ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738941

感想・レビュー・書評

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  • 本って ま 映画とかドラマとかでもそうだけど読んでいるそのときに面白い本もあれば読んだ直後に面白い本もあるけどこの本はっていうかこのシリーズは読んだあと 何年もかけて自分にしみこんでくるような気がする

  • 未完の遺作。

  • わ、わあああああ!私の寿命を20年差し上げますから生きて書き続けていただきたかった!! 未完ですがな・・・・・・・・・・・・・・・・がくう。
    しかし平然とアンチクライマックスが訪れるこの物語、書かれざる終わりもなんとなくそんな予感がしなくもない、いわゆる死亡フラグが立ちまくり??
    だいたい、内戦→いちおうの平和が訪れたところで、昨今の世界情勢を見れば一目瞭然、再度混乱が生じるのは半ば当然の流れなのです。いやはや。
    それでもあと3章(※解説予測)を読んで、強引にでも納得したかった。
    私、あんまり死後の世界とか信じたくないん方なんですけど、それでもあの世に行ったら「あの話のオチはどうなったんですかああああ!!?」と問い詰めたいベスト3には入ると思います。
    ただし矛盾したことを言えば、小説としては未完ですが、物語としては十分です。
    なぜなら、物語である以上どこかで語りは終わるものだが、登場人物の人生は(概ね)続くものであるはずだから。語られないからって、存在しない事にはなりませんからねえ。んなことゆったら、ワシの人生だって語られることはないっちゅうねん!!うはははは!!
    ・・・・・・・・まあしかし、惜しい方を無くした・・・・きっと3部作に続いて、続2部作ぐらいくっついて来たんじゃないかと思うんですけどねえ・・・・。
    ご冥福をお祈り申し上げます。くそうあの世に行ったら続きを話してもらうぞう・・・・(T_T)


  • 作者急逝のため未完となった、愚者と愚者の続編。
    つい数週間前に裸者と裸者を読んで、すぐにこの覇者と覇者を読めた自分は幸せかも。
    未完なので当然ながらかなり中途半端に終わっているけど、
    普通の小説に換算すれば大体2冊分の文量だったので、
    愚者以降のエピソードがかなり知れてファンからすれば垂涎モノ。
    あとは各々が想像するしかないけど、きっとみんなが幸せになれる終わり方だと信じてる。
    これを機会に他の打海作品も読んでみよう。

  • 今日、ウチに届いた角川のPR誌『本の旅人』の新刊案内を見て仰天しました。この本が出るとは!

    過激でファンタジックな日本内戦記、『裸者と裸者(上・下)』『愚者と愚者(上・下)』シリーズの続編(最終章)です。打海さんのご逝去で未完となり、遺稿が多少あっても出版されることはありえないと思っていました。

    出版案内によれば、佐々木海人くん編だけのよう(来月以降、続きが出る可能性も捨てきれない:笑)…うーん、「読んでよかった!」と思うか、「こんな中途半端に出版してー!」と暴れるか微妙(笑)。というわけで、ちょっとお取り置きです。

    あと、ヒジョーに言いにくいのですが、このシリーズは装丁のイラストが微妙に下手で…私の第1希望は、『アップルシード』な感じ(笑)。

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著者プロフィール

1948年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。92年『灰姫鏡の国のスパイ』が第13回横溝正史賞優秀作を受賞し作家デビュー。2003年『ハルビン・カフェ』で第5回大藪春彦賞を受賞。07年10月逝去。

「2022年 『Memories of the never happened1 ロビンソンの家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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