退出ゲーム

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
3.59
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本棚登録 : 1018
感想 : 256
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738989

感想・レビュー・書評

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  • 思ったよりサクサク読めて面白かった。エレファンツ・ブレスが1番印象に残りました。最後の章だったからということもあるかもしれませんが、他のより重みがあった気がします。登場人物はハルタとチカちゃんも好きだったけれど、個人的にはマレンが気に入りました。

  • 事柄はそれぞれ胸が痛くなるようなことだったり、切実で重いのですが、その謎解きの過程はコミカルな場面も多くて、私はこの重さと軽さのバランスが好きでした。結構笑って読んでました。この学校、変人が多いですが、いやハルタとチカの周りに変人が集まるのか…楽しそうな学校生活(笑)青春だな★

  • 穂村チカ、高校一年生、廃部寸前の弱小吹奏楽部のフルート奏者。上条ハルタ、チカの幼なじみで同じく吹奏楽部のホルン奏者、完璧な外見と明晰な頭脳の持ち主。音楽教師・草壁信二郎先生の指導のもと、廃部の危機を回避すべく日々練習に励むチカとハルタだったが、変わり者の先輩や同級生のせいで、校内の難事件に次々と遭遇するはめに―。化学部から盗まれた劇薬の行方を追う「結晶泥棒」、六面全部が白いルービックキューブの謎に迫る「クロスキューブ」、演劇部と吹奏学部の即興劇対決「退出ゲーム」など、高校生ならではの謎と解決が冴える、爽やかな青春ミステリの決定版。

  • 2016年11月30日読了。
    てんこ盛りの設定をバランスよくまとめていて、おもしろい小説に仕上がっている。
    アニメを先に観たのだけれど、あのテンポは原作が作り出していたのか、と知れた。

  • ちなみに、私はずっと吹奏楽とお付き合いしてます。

  • オススメで紹介されていた。ライトミステリーっぽい。悪者は誰も出てこなくて、最大のライバル同士の幼なじみのハルタとチカが、部活を舞台に解決に導いていく。

  • 我ながら、珍しい本を読んだなーと思った。
    違う本の巻末広告で見たんよね、たぶん。それにしても、内容も文章も、知っていたら選んだかどうかわからんテイストやった(笑)。

    多人数が登場したときなんかの誰がどれをしゃべっているかなんかは
    「そこ、そんなに細かく書く?」
    と、思うのに、話の大筋というか、オチというかはわりとアッサリまとめられていて、
    「書き込むところと余白を残すところが面白いな」
    と、思った。

    最初は、内容云々よりもこういう文章は好みでないかな? と、思ったのに、前述の通り大筋の余白部分がわりと広めやったファジーさに、ついついページをめくっていってしまったよ。
    要所要所のコボケも面白くて、ブラックぎりぎりちゃうんかと思いつつも笑っちゃったかな。

    表題作が一番面白かった。
    藤間さんがもう完全にあの人のビジュアルで読んだけども(笑。舞台の上でなら泥団子も食べちゃえるあの天才の人ね)、即興劇が面白かった。

    ほんまに演劇界ではこういうのもあるんかなあ?
    「カブキブ!」でもそうやけど、作中劇をわかりやすく、かつ興味を持たせるように書けるのってすごいよねえ。

    すんごい重い内容のはずなのに、そんなにアッサリでいいのかと。
    でもこれ以上コッテリやられてもたぶん面白くないので、このさじ加減がいいのだろうと。

    今回書き下ろしやったらしい「エレファンツ・ブレス」の重さが最重量級。
    後藤さんのリアクションがアンバランスで不思議すぎるんやけど、ここで優等生ばっかり登場したら読んでいて飽きるのかしら?

    とにかく、内容も文章も私が好みでないはずやのに、続編もリクエストしました。
    好みではないかもしれへんけど、(読んでいて)不快ではないからね。
    それはそれで、面白いです。

    (2016.02.14)

  • ハルチカというアニメを見ました。
    その原作本だというので読んでみました。
    高校生が洞察力のみで謎を解く。超能力や特殊な道具などはないですが、キャラクターがはっきりしていて読みやすいと思います。
    アニメのときにも感じましたが、謎を解いたからといってハッピーエンドというわけではないです。
    そのあたり読んだ後に心地よくないものもありました。

  • 図書館で。
    ハルチカってアニメで放映されたみたい?なのかな?アニメは見ておりませんがちょっと面白そうと思って借りてみました。ライトミステリーというのでしょうか。面白かったです。

    ルービックキューブとか小ネタが色々懐かしい。そしてああ、熱帯魚用の薬でメチレンブルーだかそんな商品あったなあ…なんて思いだしました。でもあれ、それほどお高い商品でもないんですが…効かないからと言って直接薬を投与しても逆効果にならないのかな、と思ったり。
    着実に部員を増やしている吹奏楽部だか管弦楽部ですが…この調子だと部員を増やすのが先か、彼らが卒業するのが先かってことになりそう(笑)
    とりあえず続きも読んでみようと思います。

  • 再読
    ハルチカシリーズ、スタート
    幼なじみで三角関係になるってだけでもキュンキュンするのに
    同じ部活で、恋の相手が顧問の先生…
    青春だわ~

    学校生活での謎解きもおもしろく
    はまりました

    (希:ペン画部、生物部、小泉:マジック同好会、名越:演劇部部長、日野原:生徒会長、萩本兄弟:発明部)
    (成島美代子:オーボエ、セイ・マレン:サックス、後藤朱里:バストロンボーン(桜ヶ丘中学生) )

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著者プロフィール

1973年静岡県生まれ。法政大学卒業。2002年『水の時計』で第22回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。著書に『1/2の騎士』『退出ゲーム』がある。

「2017年 『ハルチカ 初恋ソムリエ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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