- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048739016
作品紹介・あらすじ
恋を拒んで、愛を乞うた-。櫻田哲生の生涯から切り出された、10の物語。
感想・レビュー・書評
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「あなたの獣」。タイトルが素敵ではないか。
助詞「の」は、並列の「の」と捉えて、「あなたという獣」(つまり、あなた=獣)と解釈できる。または「あなたの中の獣」くらいの。
表題と、表紙の色が好きだなあ。(中身いっさい関係ないw)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ひとりの男をめぐる連作短編集。かさついているようでどこか粘ついた、こちらが不安になるような文体に、思わず引き込まれる。
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ふわふわした男の、三人の女との関わり(恋愛とはいえない)を通して語られる半生。確かなことは何も語られていないように感じる。
読み返すことがあるのか微妙。 -
いつも感じる、ドロッとしてるけどサッパリ感。
井上さんの本を読むとちょっと大人になれた気がするw
今回のは背景の時期が前後左右してちょっと難しかった。。 -
台風はあっさり通過気味。
ってな事で井上荒野の『あなたの獣』
こちらで読んでる方がアップしてたのを、タイトルが気になって予約したらすぐに借りれた♪
櫻田哲生を主人公に
砂
飴
桜
窓
石
南
祭
海
声
骨
の10の短編小説。それぞれの時系列はほぼバラバラじゃけど櫻田と関係する昌、奈央子、璃子と璃子のグチャグチャな話。
哲生は凄いね。
周りの女達も凄いけどw
時系列順に読み直してみたいけど返却せんと。
また借りたら時系列順に読もうw
2015年39冊目 -
櫻田という男の人生における女性遍歴の連作短編集。
櫻田が小学生の頃から、死んで骨になるまでが時系列ばらばらに書かれていて、どれも不穏なかんじがする。
妻の奈央子、劇団で知り合い捨てた昌、ストーカーのように執着した璃子。
その他にも小学生の時の音楽の先生、息子に会いに行くのに道案内させた若い女など。
特に、知り合いと思い込んでいるように装って知らない女に声をかけ、相手の女もそれに合わせていた「声」がドキッとした。
タイトルに惹かれて読んだものの、「獣」はどこにも感じなかった。 -
構成がすばらしい!面白かったー!
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井上さんの本、もういいや~と思いつつ、また読んでしまった。