存在という名のダンス 上

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 148
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740272

感想・レビュー・書評

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  • 下巻同様。

  • 事故にあい、函館の病院に入院する父に会うため、施設・「梟の森」を脱走する少年。
    奇妙に統率された追手・荻野団を撒きつつ、施設内の友人たちの協力も得て、着実に函館への道のりを辿っていくが・・・。

    「NO.6」みたいな逃避行ものだとばかり思っていたのだけれど、全く趣が違いましたね。
    大崎さん、現代ものの恋愛小説が主流だと思っていたから、こういった話も書くのかとちょっと驚き。
    上巻の半ばあたりから、段々ストーリーが不思議な世界を醸し出していっているので、うかうかしてるとついていけなくなりそうに。
    下巻でどんな結末を用意しているのか、単純に興味がありますね。

  • じわじわと狂っている世界が顔を出す。今までの大崎善生とは違う顔をみたような気分。
    下巻を読めば、上手く表せないこのモヤモヤも晴れるのかしら?

  • 上下二冊あったけど、読みやすくて二時間ぐらいですぐ読んでしまった。

    今までの大崎さんとは違う。

    ハーメルンの笛吹き男が本当にいたという仮定で読まないと「何だ何だ??」となる。

    時空が行き交って、人と人が繋がるのは面白い。

    • kahimiinさん
      現実とハーメルンの笛吹きとRPGが入り交じった話。のような気がします。
      不思議な話だけど、最後までドキドキしながら楽しめました。
      邪悪な...
      現実とハーメルンの笛吹きとRPGが入り交じった話。のような気がします。
      不思議な話だけど、最後までドキドキしながら楽しめました。
      邪悪な力ってこわい~~~。
      2010/09/10
  • 読み始めはのらなかったが後半謎が深まった。

  • 2010.4
    父に会うため、全寮制の小学校を脱走した少年。
    冒険もしくは成長の物語かと思いきや、違いました。
    どう収拾されるのか。

  • 宗太は事故で重傷の父に会うため、梟の森を抜けて函館に向かう。美和と津田君の協力のもとうまく抜け出すが、すぐに荻野団の追っ手がかかる。ハンメルの笛吹きヘステの憎悪、宗太はヨムロウの言葉を頼りにインコのルビーとひたすら歩く。

  • 2010.03.21 日本経済新聞で紹介されました。

  • パラレルに進む話、この長さは初めてではないでしょうか。点数は仮です。明日から下巻に入ります。

  • ひとりの少年が、北海道・岩見沢にある施設「梟の森」を脱走して函館に向かう。事故に遭って重態だという父親に会うために、宗太は一羽のセキセインコ「ルビー」を供に、所持金2000円の旅に出る。
    少年の抜け出してきた施設はひどく閉鎖的で、親が危篤であっても児童に知らせないような奇妙なルールに則って運営されている。
    少年の逃避行に、「梟の森」の創設者の物語が挟まれる。世界大戦時に悲惨な体験をし、教育に光明を見出した男の物語だ。
    絶望をせき止めるために作られた教育施設が、どのような曲折を経て、宗太を縛り付ける邪悪な組織になってしまったのか。
    次第、次第に謎が明かされていく。
    抽象的な悪魔が現れたり、なんとなくファンタジックな要素も強く、今までの大崎作品とはずいぶん印象が異なる。
    今までの作品が好きだった人は、ちょっと面食らいそうだ。

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著者プロフィール

1957年、札幌市生まれ。大学卒業後、日本将棋連盟に入り、「将棋世界」編集長などを務める。2000年、『聖の青春』で新潮学芸賞、翌年、『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。さらには、初めての小説作品となる『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞。

「2019年 『いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大崎善生の作品

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