ソードアート・オンライン12 アリシゼーション・ライジング (電撃文庫)
- KADOKAWA (2013年4月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048915298
作品紹介・あらすじ
幼少の頃から追い求めた少女・アリスとついに再会したユージオ。しかし、そのアリスに、昔の-"ルーリッドの村"時代の面影は無かった。禁忌目録を破ったキリトとユージオを捕らえるために来たというアリス。彼女に幼少の記憶は無く、そして自身を"整合騎士"と名乗った。"公理教会"の象徴"セントラル・カセドラル"の地下牢に繋がれたキリトとユージオだが、キリトの機転でどうにか脱出を果たす。キリトが"外部"の人間であることを見抜いた謎の少女・カーディナルの助けをかり、二人はアリスを"本当の姿"に戻すため、塔の頂点を目指す!しかし、"シンセサイズの秘儀"により生まれた最強の戦士たちが、キリトとユージオの前に立ちはだかる-。
感想・レビュー・書評
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今巻はおもしろかった。
SAOには戦闘シーンを求めているのかな、と一瞬思ったくらいに。
おもしろかった理由は、絶対の善と悪がないことを認識して、その中でのユージオのもがき。
目的のために使わないといけないものを、他のことに使わざるを得ない状況に自分から陥ったキリトの葛藤。
この、葛藤が好きなんだろうなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カーディナルの話によって、「アンダーワールド」に生まれたクィネラという名の少女が、世界のアドミニストレータとなって君臨するまでの経緯が明かされ、キリトとユージオはふたたびアドミニストレータの待つセントラル・カセドラルに入り込み、整合騎士たちと戦いを繰り広げつつ、最上階をめざします。
前半は、前巻に引きつづいてカーディナルによるアンダーワールドの説明ですが、大枠はすでに前巻で明らかにされており、この巻ではもうすこし細部の設定にまつわる説明がメインです。ストーリーを進めていくうえで必要なことなのでしょうが、物語がなかなか動きはじめないのに気持ちが焦ってしまいます。
後半は、整合騎士たちとのバトル・シーンが中心です。ただ、アリスおよびアドミニストレータの戦いにいたるまでは、キリトたちがあまり深刻なピンチに陥ることはなく、予定調和的な展開のように感じました。とりわけファナティオ・シンセシス・ツーにかんしては、彼女のかかえている葛藤がずいぶん軽くあつかわれていて、しっかり伏線を用意していればもっとキャラクターの魅力を引き出すことができたのではないかと思ってしまいます。 -
いやあ、長いですな。アドミニストレーターいつ出てくるの?おじさん疲れてきたよ。
でもまあ、長い話、嫌いじゃないので、楽しませてもらってます。
続きが楽しみ。 -
ソードアートオンラインも気がつけば12巻。アニメで結末は分かっているものの読んでいて面白いのでまだまだ読み進めたいと思います。果たして何巻まで行くのかも楽しみですね。なんとなく11巻より面白かった気がする12巻。
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アニメの補完。
これ読んでたらまだ可能性あるって信じられた。
ユージオ…。 -
中学校図書館にて
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2020.3.7 再読
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アリシゼーション5作目。前作に続いて、この世界の根幹に触れる部分の謎解きを延々と。これってどうなんだろうと思いつつも、誰かが説明しなければ話が成立しないもどかしさもある。説明が終わったあとは、全100層にもなる塔を攻略していく。途中にはシリーズ最強の敵・整合騎士が多数待ち受けている。
アインクラッドと同じ階層にしたのは偶然か、それともなにか意味があるのか。この作者のことだから無意味ということはなさそうだが。そしてついにアリスと再会するキリトとユージオ。物語は佳境に入って……いくのかな? -
前最高司祭カーディナルによって語られる「アンダーワールド」で起こっていることの全貌。そしてダークテリトリーが存在する意味。
新たなミッションを与えられたキリトとユージオのセントラル・カセドラル攻略は後半戦へ突入。
武器と共に新たな力を得ても、強敵に変わりの無い整合騎士との激闘が続きます。
特に純粋なる「邪」とでも呼ぶべき整合騎士トゥエニエイト、トゥエニナインがめっちゃ怖い。
人を機械のように扱う最高司祭アドミニストレータと立ちはだかる強敵であっても整合騎士は人であることを貫くキリトの対比がさらに明確になっていきます。
急転直下の展開のまま、物語は次巻へ。早く先を読みたくなります。