名言の正体: 大人のやり直し偉人伝 (学研新書 60)

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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054042292

作品紹介・あらすじ

エジソンは、「努力」なんてものをまったくすすめていなかった!ナポレオン、ナイチンゲール、野口英世などなど、歴史を彩る偉人たちと、彼らが残した珠玉の名言。でも、それらの名言を探ってみると、まったく違う顔をした偉人たちの姿が見えてくる。あまりにも意外な「名言の正体」とは。

感想・レビュー・書評

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  • 太宰治の「生まれてすみません」は太宰の友人の従兄弟の句を盗作したものだったとは。現在でも有名人の発言は切り取られ、必ずしも真意ではない形で流布する事があるが、誰もが知っている名言にまつわる様々な裏話が掲載されており、これまでの思い込みが覆る一冊。
    ただし、著者独特の解釈が含まれているようにも感じるので、その辺は多少割り引いて読んだ方がよいかもしれない。

  • 普段から名言好きなら読んでおいて損はない感じだが、どちらかというと薀蓄好きの人の方がこういったものが好きそう。

  • エジソンは、「努力」なんてものをまったくすすめていなかった! ナポレオン、ナイチンゲール、野口英世等々、歴史を彩る偉人たちと、彼らが残した珠玉の名言。でも、それらの名言を探ってみると、まったく違う顔をした偉人たちの姿が見えてくる。あまりにも意外な「名言の正体」とは。

    第1章 誤解された名言
    第2章 カットされた名言
    第3章 誇張・捏造された名言
    第4章 「お前が言うな!」と言いたい名言、「そこまでやらなくても」と言いたい名言

  •  誰もが一度は目にしたことがある、有名人の有名な言葉。

     しかし、いろいろ調べてみると、本当はその人が言ったかどうか怪しいものもある。あるいは、別の意味で言っていたり、そこの言葉には続きがあったり。もっと言えば、その人自身は、その言葉とは裏腹の人生を送っていたり。

     そんな目から鱗のような新事実が、たくさん紹介されています。

     私が一番びっくりしたのは、ワシントンの話。なんでも、ワシントンが少年時代を過ごした住居跡には、桜の木はもちろん、桜の木の切り株もないらしい。

     また、毛利元就の三本の矢の話も有名ですが、長男の隆元は、父の元就よりも前に死亡していて、父の臨終に居合わせるはずがないのだとか。

     一つ言えることは、言葉の背景を知ると、その言葉の価値も高まるという一面があります。確かに、奇想天外な事実もありますが、もう一度、その言葉の背景から知っておくのは、大切なことかも知れません。

  • 出典があいまいでも名言は名言。

  • [ 内容 ]
    エジソンは、「努力」なんてものをまったくすすめていなかった!
    ナポレオン、ナイチンゲール、野口英世などなど、歴史を彩る偉人たちと、彼らが残した珠玉の名言。
    でも、それらの名言を探ってみると、まったく違う顔をした偉人たちの姿が見えてくる。
    あまりにも意外な「名言の正体」とは。

    [ 目次 ]
    第1章 誤解された名言(天才とは、99%の努力と1%のひらめきである(エジソン) 芸術は長く人生は短し(ヒポクラテス) ほか)
    第2章 カットされた名言(天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず(福沢諭吉) 歳月、人を待たず(陶淵明) ほか)
    第3章 誇張・捏造された名言(翼よ、あれがパリの灯だ!(リンドバーグ) 悪法もまた法である(ソクラテス) ほか)
    第4章 「お前が言うな!」と言いたい名言、「そこまでやらなくても」と言いたい名言(自然に帰れ(ルソー) 40歳を過ぎたら、人間は自分の顔に責任を持たねばならぬ(リンカーン) ほか)

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    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 世の中にはたくさんの“名言”があり、それが人生を鼓舞したり、しみじみとさせたりします。そしてそういった名言は、すでに歴史の中であるイメージを以て定着しており、そのイメージの元に引用されることも少なくありません。今風に言えば、こうした名言とは、歴史を超えたキャッチ・コピーとも言えるかもしれません。

     しかし我々が当たり前に使っている名言や、当たり前のように解釈している名言が、全く違う背景の物であったと知ったらどうでしょう。自分の気持ちを高めてくれる名言が、実は少しニュアンスが違う物であったり、逆に軽く捉えていた言葉が、実はとても深い内容であったりしたら、名言へのイメージは全く逆転してしまいます。

     本書を読んで、次のようなことを思いました。
     名言には、名言を発した人物がおり、そしてその人物が生きた時代があります。人物と時代という背景を抜きに名言を鵜呑みにすると、とんでもない間違えをしたり、時に捏造というところまで言ってしまうんだなぁと思いました。
     また、名言となっている発言は、長い文章や講演の中の一部だったりと、前後の文脈がないために、誤解を多く生じていることも少なくありません。そのあたりを知ると、名言も股趣深くなっていくものであります。

     本書はかなり多くの名言が取り上げられています。多くの名言の“正体”が書かれており、なるほどなぁと思うところや、そうだったのか~!と気づかされるところ、自分のイメージよりも遙かに深い意味だったんだなと、様々な印象を抱かせてくれます。面白い一冊ですので、是非ちょっとした時間にちょっとずつ読んでみてはいかがでしょうか。

  • 誰もが知っている名言の本来の意味を説明してくれています。
    どこまで本当なの?と思ってしまうものもありますが、ぼーっと読むにはオススメ。
    ちょっとした会話のネタとしては面白いかも。。。。

  •  古今東西のよく知られた名言の、本当の意味や、意外な真実(実は、本人は言っていないなど)を解説してくれるお手軽な本。

    ・「天才とは、99%の努力と1%のひらめきである(エジソン)」
    →エジソンが言いたかったのは、いくら努力してもひらめきがなければ駄目だということ。

    ・「酒は百薬の長」
    →塩、鉄と同じように酒も国家の専売とする、という経済政策。

    ・「天高く馬肥ゆ」
    →秋には騎馬民族が攻めてくるから気をつけろ、という警告。

    ・「翼よ、あれがパリの灯だ!(リンドバーグ)」
    →自伝を日本語で出版するときに出版社が勝手につけた訳(本人は言っていない)

    ・「そこに山があるからだ(マロリー)」
    →山は山でも一般の山ではなく、エベレストのような前人未到の山を指している。

    等々。

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著者プロフィール

1979年、兵庫県生まれ。2002年、同志社大学法学部法律学科卒業。上京後、業界誌出版社の編集長を経て、2020年より独立。偉人や歴史、名言などをテーマに執筆活動を行う。2011年の東日本大震災を機に、筆名を「真山知幸」へ変更。『ざんねんな偉人伝』『ざんねんな歴史人物』(学研プラス)は計20万部を突破しベストセラーとなった。そのほか、『企業として見た戦国大名』(彩図社)、『ざんねんな三国志』(一迅社)など著作40冊以上。名古屋外国語大学現代国際学特殊講義(現・グローバルキャリア講義)、宮崎大学公開講座などでの講師活動やメディア出演も行う。最新刊は『偉人名言迷言事典』(笠間書院)。

「2021年 『経営者100の言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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