コロボックル物語(1) だれも知らない小さな国 (児童文学創作シリーズ)
- 講談社 (1985年2月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061190757
感想・レビュー・書評
-
小学生の時に読んだ本のNo.1の2冊のうちの一冊。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コロボックルは、本当にいます。
童話ですが、ふしぎなリアリティもある、懐かしい作品です。
今後は、有川浩がコロボックルの世界を引き継いだ作品を書くとか…。
【熊本学園大学:P.N.はしる】-
私の読書の原点です。今でも葉が動くとコロボックル?と思ってしまいます。いい作品は永遠ですよね。実は初版の絵は村上さんではありません。
私の読書の原点です。今でも葉が動くとコロボックル?と思ってしまいます。いい作品は永遠ですよね。実は初版の絵は村上さんではありません。
2011/11/02
-
-
読んでみたい本。
-
ひさびさに楽しかった!!
あたしのまわりにもコロボックルがいたらたのしいのにな~(笑) -
ほっこりあたたかくなる話。
ゆめをもつ
って、なんだか現実的な職業とかが言われることが多い世の中だけど
こういう、こびとや宇宙へのゆめ
たいせつよね~
あとがきが
時代を重ねて増えていっているのが
またいいね -
セイタカさんとコロボックルとの意思の疎通がうまくいっているのが読んでいて安心できる。双方に誤解がない。不安なことがあればすぐに相談し、気持ちも性格に伝え合う。こんなふうに生き物とかかわれたら本当に良い。
なにより日本の物語なので想像しやすいのが嬉しい。英国の妖精も大好きだが、なに、日本にはコロボックルがいるもんね、と読者に自信を与えてくれる。これ、実話だと思うのは私だけ?英国に棲む、コロボックルと同じ借り暮らしをするアリエッティよりも現実味がある気がする。あ、しかし彼らも地下に住んでいますね。 -
実を言うと、小学生の頃はあんまり好きじゃなかったシリーズ…村上勉さんの挿絵が怖くて。
で、ストーリーもあんまり覚えていなかった。
不思議なことに、今読み返してみると「あ、この絵好きだな」と思った。ストーリーもすごく面白い。
一気に読んでしまった。
年取ったから見方が変わったのかな?
懐かしさと、清涼感の漂う話だった。
戦前~戦後間もなくの日本で、人気のない美しい場所が舞台だからかもしれない。
あるいは、子ども時代の秘密の場所に戻ってきた、大人の「ぼく」が主人公であるためか。
文章はどこかノスタルジックで、独特の時間が流れている。
「ぼく」とこぼしさまが平地に“矢じるしの先っぽ”の国をつくるところは、ビオトーブを作る快感に似ている気がする。
平地に小屋を建てる「ぼく」、少しずつ姿を現す小人たち。その過程にワクワクした。
小さな楽園を開拓していくのって憧れる。
「ぼく」の目線で語られるこぼしさまは、神秘的なのに可愛らしい。
あまがえるの皮を被るのが面白いと思う。リアルに考えるとちょっとエグいけど(笑)
こぼしさまのルーツを探るところなんか、大変興味をそそられた。日本神話が絡んでいるとは…
こういう民俗学的背景が理解出来るようになったから、昔より面白く感じたのかもしれない。
おちび先生との出会い方が素敵だ。
「ぼく」とこぼしさまの話でありながら、さりげなくボーイミーツガールであるという。
秘密を共有出来る仲間ってのがいいなあ。
道路工事を中止させる方法や、「ぼく」が山を手に入れる経緯については、「上手くいきすぎでは?」とも思ったが、この展開だからこそ幸せな気持ちで本を閉じられるのだろうな。
ほんの少し浮世離れした感じもまた魅力。 -
-
「出来ちゃえばこっちのもんよ」
私は子どもの時に読んだので、再読した時もスンナリ話に入っていけましたよ。
近い将来?有川浩が「コロボックル物...「出来ちゃえばこっちのもんよ」
私は子どもの時に読んだので、再読した時もスンナリ話に入っていけましたよ。
近い将来?有川浩が「コロボックル物語」の続きを書くと言う話があるので、一冊になったら、もう一度読んでみたいと思っています。。。2012/12/17
-
-
このシリーズ全てが宝物。
-
子どもの頃、お気に入りの場所だった鬼門山。
何度も足を運ぶうちに、小人を見かける。
いつかこの山を買って自分のものにして小人たちの国を守りたいと思う。
もう一人、小人の存在を信じていたおちび先生と僕「せいたかさん」は、小人コロボックルたちと力と知恵をあわせて問題に立ち向かい、乗り越えることができた。
そしてついに、鬼門山を買い取って「コロボックル山」とすることができた。爽やかな場面で終わる。
小さな善意がいっぱいつまっていて、気持ちよく読むことができた。小人の存在というのが、とてもワクワクさせてくれる。それにも増して、おちび先生の存在や、道路工事を計画変更にもっていくための作戦などが読者の心を掴むと思う。