ルドルフとイッパイアッテナ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3010
感想 : 403
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061335059

感想・レビュー・書評

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  • 1年生です。おもしろかったです。

  • 小学校3年生の時、初めて読了した長めの小説です。当時はルドルフに感情移入しながら読みましたが、読み返すとイッパイアッテナの方に共感します。思い出深い作品。

  • 読まなきゃと思いつつも時は過ぎ、ようやく読んだ。思いがけず東京までやってきてしまったルドルフ。強くて賢いイッパイアッテナと出会いのら生活を始める。そしてなんと二匹は字を勉強して本まで読めるようになる。やる気にさえなれば本当にネコにもできるかもね。魔女さんや魚屋のお兄さん、給食のおばちゃんやクマ先生との出会ったネコたち。周りの人間がいい人でよかった。人間も悪くない。私もそっち側の人間になりたい。

  • 元々飼い猫で教養のない猫”ルドルフ”に、人間の字を読み書きできる猫”イッパイアッテナ”が教養を教えていく物語。

  • 「できないやつをばかにするなんて、最低のねこのすることだ。教養のあるねこのやるこっちゃねえ」

    教養とは文章を読めるということ、書けるということ、人の気持ちをおもんぱかれるということ。

  • ルドルフとイッパイアッテナ 斉藤洋 講談社

    DVDで見たのが最初で
    読んだのは最後のスノーホワイトからよ読み始めることになり
    結局シリーズの最後にこのイッパイアッテナを読むことになってしまったのが残念でもあるけれど
    それでも一話づつ完結しているので楽しんで読めた
    昔は犬派だったけれども最近チョット猫に興味がわいてきたところでこれを読んだのでグッドタイミングでした

  • 1987年(42年前)の小説だけどいまだに大人気。
    「手にとってパラパラ読んで面白そうに思えたら借りてみよう」と思ってから3ヶ月くらい、図書館に行くたびに「る」のコーナーに行ってみるんだけどいつも誰かが借りていて読めない。つまり、それだけ面白いってことか。
    Amazonプライム・ビデオに同題のアニメ映画があるので、映画の原作として読まれているのかもしれない。そういう私もこの映画のタイトルに魅力を感じて「読んでみたい」と思ったクチ。

    一番面白かったのは、ノラ猫には名前がいっぱいあるっていう話。タイトルの「イッパイアッテナ」は、迷い猫の主人公ルドルフが名前を訪ねた時の答えに由来する。

    「おまえ、名まえははなんていうんだ。」
    「ぼくはルドルフだ。あんたは_」
    「おれか。おれの名まえは、いっぱいあってな。」
    「えっ、『イッパイアッテナ』っていう名まえなのかい。」(p.28-29)

    「なあ、ルドルフ。見たとおり、おれは王さまどころかノラねこだ。そりゃ、おまえもわかっているように、おれはいろんな人間とつきあっている。でもな、おれがつきあっている人間どうしが、みな知りあいってわけじゃない。だから、おれがほかでどんなふうによばれているか、みんな知らない。それで、みんな勝手に、おれに名まえをつけてるんだ。おまえが魔女とまちがえたばあさんは、おれのことをトラってよんでいるし、学校の給食室じゃ、おれはボスってことになってる。魚屋じゃ、デカ。交番のおまわりさんなんか、おれのことをドロってよぶんだぜ。」(p/66-67)

    ある一人のノラねこを「トラ」と呼ぶ人は、同じノラねこを「ボス」と呼んでいる人のことを知らない。
    つまり、世界は分断されている。だけど、猫を介して繋がっている。
    魔女みたいなおばあさんには、イッパイアッテナだけが知っている表情がある。他の誰にも見せないけれど、ノラねこだけに見せる人格がある。
    つまり、世界は分断されている。だけど、猫を介して繋がっている。

    これって、どこかで平野啓一郎の「分人」概念に通じるなぁと、本書を読みながらずっと楽しかった。
    人には複数の顔がある。意図して使い分けているものもあれば自覚なくごく自然とそうなっている場合もある。だけど、それは矛盾とか多重人格といったような否定的なものではなく、単に役割や状況に応じた(人間にとってとても自然な)シーンなのだ。

    この世に猫がいてよかった(だけどうちの庭にうんちしないでほしい。マジで)。

  • ルドルフがデビルとの戦いで勝ったから、すごいと思った。

  • 「そういうのを、『知識にたいするぼうとく』っていうんだ。それにな、『絶望は、おろか者の答え』ともいうぞ」
    (イッパイアッテナ)

    十なん年ぶりに読んだ。いま読んでも面白い。
    続編はまだ読んだことなかったので楽しみ。

  • 岐阜に遊びに行ったとき、市役所に「ルドルフの生まれ育った街」って大きな幕がかかっていたんだ。

    なので、さっそく読んでみました。
    シリーズになっていて、その第1巻め。

    岐阜で暮らしていた飼い猫だったまだお子ちゃまのクロネコのルドルフは、魚やさんに追われてトラックに逃げ込んだら、なんと東京へ来ちゃったってお話でした。

    元飼い猫で今はノラの「イッパイアッテナ」くんとの交流とか、とても面白かったし、心がほんわかとしました。

    教養がなくちゃダメとか、友情は大切にとか、ちゃんと青少年の心の響くお話になっていて、良い物語だな…って思ったよ。

    味のある杉浦範茂さんの絵も良かったよ!
    子供向けの本って、本当に作者さんの力量が出るよね♪

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著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞。「どうわがいっぱい」シリーズの作品に、「もぐら」シリーズ、「ペンギン」シリーズなどがある。

「2022年 『がっこうのおばけずかん シールブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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