- Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061588776
感想・レビュー・書評
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2014/11/6
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★2.5。
若さからくる情熱を解き放った、てな感じの本、学問としては成立していないんだろうという気がする。
でも多分日本のこの分野の第一人者であろう著者の、将来もこの道でやっていくという一種の所信表明演説だと思うと天晴れな感じ、いやむしろ何となく微笑ましいかな?
こういうロマンティシズムって今じゃ成立しないだろうから、その意味でも貴重な本。 -
世に氾濫するイスラーム観の殆どはジャーナリスト、アカデミストによるものですが、本書の著者は東洋学ことにイスラーム研究の第一人者であり、本書はマホメット以前の砂漠のアラビア世界からマホメット出現まで見事なまでに描いた名著です。イスラーム、マホメットの入門書としては、本書を置いて他にないでしょう!
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3-2 宗教論
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NDC分類: 167.28.
所有
本棚 -
コンパクトながら若き日の著者の情熱溢れる書。
マホメット出現以前のアラビアの状況から説き起こし、ベドウィンたちの世界観や死生観を、
当時の抒情詩などを通して描き、厳しい自然に生きる極めて現実的で刹那的で剽悍不羈な
男たちの肖像を浮かび上がらせる。実はこの部分の印象が強く、マホメットその人よりも、
「無道時代」(イスラム側からそう呼ばれた)の砂漠の騎士たちに魅力を感じた。