マホメット (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 197
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061588776

感想・レビュー・書評

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  • 2014/11/6

  • ★2.5。
    若さからくる情熱を解き放った、てな感じの本、学問としては成立していないんだろうという気がする。
    でも多分日本のこの分野の第一人者であろう著者の、将来もこの道でやっていくという一種の所信表明演説だと思うと天晴れな感じ、いやむしろ何となく微笑ましいかな?
    こういうロマンティシズムって今じゃ成立しないだろうから、その意味でも貴重な本。

  • 世に氾濫するイスラーム観の殆どはジャーナリスト、アカデミストによるものですが、本書の著者は東洋学ことにイスラーム研究の第一人者であり、本書はマホメット以前の砂漠のアラビア世界からマホメット出現まで見事なまでに描いた名著です。イスラーム、マホメットの入門書としては、本書を置いて他にないでしょう!

  • 3-2 宗教論

  • 受験期に読んだ数少ない本

  • NDC分類: 167.28.

    所有
    本棚

  • コンパクトながら若き日の著者の情熱溢れる書。
    マホメット出現以前のアラビアの状況から説き起こし、ベドウィンたちの世界観や死生観を、
    当時の抒情詩などを通して描き、厳しい自然に生きる極めて現実的で刹那的で剽悍不羈な
    男たちの肖像を浮かび上がらせる。実はこの部分の印象が強く、マホメットその人よりも、
    「無道時代」(イスラム側からそう呼ばれた)の砂漠の騎士たちに魅力を感じた。

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著者プロフィール

1914年、東京都生まれ。1949年、慶應義塾大学文学部で講義「言語学概論」を開始、他にもギリシャ語、ギリシャ哲学、ロシア文学などの授業を担当した。『アラビア思想史』『神秘哲学』や『コーラン』の翻訳、英文処女著作Language and Magic などを発表。
 1959年から海外に拠点を移しマギル大学やイラン王立哲学アカデミーで研究に従事、エラノス会議などで精力的に講演活動も行った。この時期は英文で研究書の執筆に専念し、God and Man in the Koran, The Concept of Belief in Islamic Theology, Sufism and Taoism などを刊行。
 1979年、日本に帰国してからは、日本語による著作や論文の執筆に勤しみ、『イスラーム文化』『意識と本質』などの代表作を発表した。93年、死去。『井筒俊彦全集』(全12巻、別巻1、2013年-2016年)。

「2019年 『スーフィズムと老荘思想 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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