魍魎の匣 (講談社ノベルス)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (684ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061818125

感想・レビュー・書評

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  • ・・・SFだ(笑)。

    まあでも、悪い意味ではないけれど。


    独特の文体と世界観で、目が離せずに読み切らさせられた。

    ★3つ、7ポイント半。
    2014.07.04.了。

  • 再々読でようやく、なんとなく解ってきた。
    複数の事件が気味の悪い符合を見せ、それでいて異なる様相を見せているのがまるで「魍魎」のようである――「百鬼夜行」シリーズの中で一番、事件と妖怪が上手くリンクしている。
    そして、京極先生は素敵な文章をお書きになるなあと思いました。
    しっとりした雰囲気、寂しげな雰囲気、切羽詰ったスピード感……物語の中に没入できる感じ。

    このお話のテーマ(?)の一つは「気味の悪い符合」だと思うのですが、
    全員が美馬坂近代医学研究所に集まるまでの文章表現は素敵でした。
    緊張感もあってどきどきした。

    加菜子にしろ頼子にしろ、久保にしろ、痛々しいのが最高。
    一番は陽子かなあ……
    何度読んでも新しい発見があるから、今後も愛読していきたい

  • 薀蓄が難しかった。メイントリックだけ取り出すと、荒唐無稽なファンタジーである。現代医学でも不可能なことが、当時可能だったとは思えない。

  • 日本推理作家協会賞(1996/49回)

  • すごい。分厚いのに一気に読めた。

  • 京極夏彦の最高峰に異論ないだろ的作品。ま、個人的には鉄鼠の檻なんだけど、もちろん魍魎の匣に文句はないです。

  • 匣のお話です。
    美少女も出てきます。
    名探偵も刑事も祈祷師も女優も作家も倒錯者になった人も出てきます。
    拝みやが絡んで取り返しのつかないところで終わります。

  • 前作の姑獲鳥の夏で狂言回しの特徴は掴めていたので、あんまり引っかからずにスムーズに読めました。
    前作に比べての作者の力量アップが感じられ、ダレる所もあまり無く、最後の没入感は凄かったです。
    ただ解決パートで、個人的には分かりきってるところを2度3度説明されるのにはちょっと閉口してしまったけれども…

  • 学生時代、舞鶴・小樽間の船上にて時間を持て余し読了。初体験の異様な京極世界のおかげで長い航海が短く感じられた。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • アニメからはまった。不思議で狂気的な世界がどツボをついてきた。
    アニメ→漫画→原作、の順ではまったからアニメの絵には違和感はない。漫画の方が作画があっているように思うけど。
    漫画を読んでから、なんとなく関口が、『皇国の守護者』の主人公の顔で変換される。直衛を暗く陰気な雰囲気にした感じ。
    アニメを先に見てたから、関口と久保は仲良くなれるんじゃないかと思っていたけど、漫画見て難しいかも…となり、原作読んで無理だこれってなった。久保が無理やり関口をカフェに誘っている図しか思いつかない。アニメだと普通に仲良くなれそうだったんだけど…。久保がたとえまともなまま、作家人生を謳歌していても、関口と良好な関係を築くのは大変そうである。仲良くなったらおもしろそうだったんだけど。変人作家一人追加、みたいな。
    ちなみに久保のビジュアルはアニメの方がしっくりくるし、イケメンだから好き。里村と久保はアニメの方が好きだけど、関口と榎さんのアニメの作画は絶対に認めない。
    アニメだと久保の久保父に対する狂気が感じられないから、久保父が恐怖した理由がよく分からない。
    頼子が匣に詰まっている場面は、アニメ(なんか我慢している表情)でも漫画(涙と鼻水まみれの苦痛の表情)でもなくて、2525にある二次創作のストーリーの∵って表情が怖くて好き。
    というかなんで部外者の関口の魍魎が一番濃いんだって!本当に大丈夫か?影響受けすぎだろ!この時の京極堂のセリフのタイミングが、原作よりアニメの方が好きだ。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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