- Amazon.co.jp ・本 (684ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061818125
感想・レビュー・書評
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再々読でようやく、なんとなく解ってきた。
複数の事件が気味の悪い符合を見せ、それでいて異なる様相を見せているのがまるで「魍魎」のようである――「百鬼夜行」シリーズの中で一番、事件と妖怪が上手くリンクしている。
そして、京極先生は素敵な文章をお書きになるなあと思いました。
しっとりした雰囲気、寂しげな雰囲気、切羽詰ったスピード感……物語の中に没入できる感じ。
このお話のテーマ(?)の一つは「気味の悪い符合」だと思うのですが、
全員が美馬坂近代医学研究所に集まるまでの文章表現は素敵でした。
緊張感もあってどきどきした。
加菜子にしろ頼子にしろ、久保にしろ、痛々しいのが最高。
一番は陽子かなあ……
何度読んでも新しい発見があるから、今後も愛読していきたい -
薀蓄が難しかった。メイントリックだけ取り出すと、荒唐無稽なファンタジーである。現代医学でも不可能なことが、当時可能だったとは思えない。
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日本推理作家協会賞(1996/49回)
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すごい。分厚いのに一気に読めた。
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京極夏彦の最高峰に異論ないだろ的作品。ま、個人的には鉄鼠の檻なんだけど、もちろん魍魎の匣に文句はないです。
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匣のお話です。
美少女も出てきます。
名探偵も刑事も祈祷師も女優も作家も倒錯者になった人も出てきます。
拝みやが絡んで取り返しのつかないところで終わります。 -
前作の姑獲鳥の夏で狂言回しの特徴は掴めていたので、あんまり引っかからずにスムーズに読めました。
前作に比べての作者の力量アップが感じられ、ダレる所もあまり無く、最後の没入感は凄かったです。
ただ解決パートで、個人的には分かりきってるところを2度3度説明されるのにはちょっと閉口してしまったけれども… -
学生時代、舞鶴・小樽間の船上にて時間を持て余し読了。初体験の異様な京極世界のおかげで長い航海が短く感じられた。
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