- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061823082
感想・レビュー・書評
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女子高生のヴィッキー(あだ名)とその弟の誠、ヴィッキーの友人である吉乃の3人で、楽しく別荘で休日を過ごす予定だったが、突然の吹雪により大学生の同好会メンバ6人が、招かれざる客として訪れる。
時間つぶしの遊びとして、探偵ゲームを行うことになったが、本当の殺人事件が発生してしまう……。
と、完全に舞台はクローズド・サークルなのですが、殺人事件の翌日には吹雪も止み、警察も来て捜査を行うという展開で、少し拍子抜け感がありました。
話としては、まとまっている印象なのですが、多少記述内容にアンフェアな部分があるように思えました。
あと、タイトルは、もう少し考慮したほうが良かったように思います。 -
発見された刺殺死体、50年前に起きた事件との暗合、密室のトリック。この中に犯人が…?
雪に閉ざされた山荘を舞台にチャーミングな女子高生探偵が活躍する本格推理小説です。
ヴィッキーというあだ名の美少女探偵に期待度も高まりましたが、案外オーソドックス。
もっとトリッキーに暴れまわって欲しかったかな~。 -
高校生と中学生の姉弟が友人と3人で旅行に出かけ、天候の影響で別荘に取り残された状態で事件に巻き込まれる。偶然押しかけてきた大学生サークルのメンバー6人もいた。伏線をしっかり回収しつつ、うまく物語が進んでいく。ヴィッキーと誠の掛け合いも面白い。
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ミステリー/吹雪の山荘
定番の展開。それほど個性的でもないキャラクター。
メフィスト賞受賞作ということを考慮しなくても、地味な印象。
密室トリックには不満が残る。
この作品の一番の魅力は"探偵からの挑戦状"。
正しい結末だったと信じたい。 -
美少女探偵ヴィッキー見参
知人の別荘で休日を楽しむつもりが
闖入者が持ち込んだ殺戮の嵐 -
雪山の恐怖は昔から変わりません。寒さと恐怖で身体も心もぶるぶると震えましょう。涙氏のほかの作品も読もうかな。
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メフィスト賞(28回)
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ちょっと伏線があからさまかな……という気がするけれど、犯人当てとして楽しむこともできる。ただ、この「挑戦状」読んじゃうとねえ。いろいろ考えさせられちゃうなあ、という気分。こういった問題は、おそらく現実では絶対に切り離せないことなんだし、たとえフィクションの中でも一旦それに気づかされると、無視して進むことはできない。したがって、後半はちょっと重いかも。
だけど私としては、この結末は好きだな。後味は悪くないしね。特に過去の事件の謎解きについての部分、かなり美しくて好き。