QED 鬼の城伝説 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061824096

感想・レビュー・書評

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  • QEDシリーズ9作目。
    個人的には、童話「桃太郎」の真実はちょっと引きが弱かったです。

  • 2010/12/18

  • 今回は、鬼の城伝説ということですが、言ってみれば桃太郎の真実と言うべきでしょうね。思ったことある方もいると思いますが、なぜ桃太郎は何も悪いことしていない鬼を退治するのか?気になった方はいませんか??

    話の中で、鬼が何かしたとか出て来ませんよね。
    そして、桃太郎は退治し財宝を持って帰ってくる・・・普通に見たら強盗に見えなくないですよね~。その真実をタタルが教えてくれます。

    このシリーズ通しても共通用語として、鬼とか河童なんてのは、朝廷とか官位の高いものに虐げられている人間ってことなんです。これを念頭に入れて読むとタタルの説明(証明)が理解しやすいのかな~って思います。流石に自分は9冊目(本当は10冊目で12弾目を最初に読んでるんですが)になるとそこのところは少し理解出来て来ます。
    そして、今回のポイント<鬼>も人間ってことなんですよね。

    なので、犬・猿・雉も人間ってことになるんです。
    いや~こういった視点から見るとまた面白いですよね歴史って!!

    そして、犬のモデルになっている犬養という人物の子孫があの犬養毅で本人もそれを誇りにしていたというんですから、知らないことは多いな~と、また勉強になります♪

    毎回、いろんな方の書評とかでも、ミステリー部分が弱いという意見も多いです自分もそう思うのですが、今回気付いたのが、最後にタタルが事件の真相を推理し語ったあとは、もう警察に丸投げでその後の事件のことは作品の中で語られないということ、それは、ミステリー部分の弱さをそこで上手くモヤモヤ~となにかぼかしてるのかな~って。でもそれはそれで自分は良いんですけどね(笑)

    しかし、タタルと奈々の関係がだんだん気になってきました!
    完全に奈々はタタルに惚れてますが、きっとタタルもそんな雰囲気は有ると思うんですよね~。今後もその点は楽しみにしながら読みたいかな。

  • 「桃太郎」伝説に隠された謎と、現代の密室殺人事件をリンクさせた作品。
    土蔵を舞台とする密室ミステリ、密室の土蔵の中心部に置かれた生首。
    僅かな時間で犯人はなぜこのような行為を行ったのかの理由。
    まさに本格ミステリ!という印象。
    トリックよりも、ハウダニットが魅力的な点も個人的に好み。

    そして、おなじみの日本史の謎。
    「なぜ桃太郎はなんの前触れも無く唐突に鬼退治に向かったのか」
    から始まる日本の古代史についての考察は素晴らしく魅力的。
    日本人が無批判に抱いている、桃太郎と鬼のイメージがひっくり返される気持ちよさがある。

    現代の事件の動機にも、なんとなくリンクしている点も好印象。
    まあ、主客転倒のような気もするけど。

  • 血の臭いの記憶

  • まさかの桃太郎でこんな気分になるとは…!!
    な内容でした。
    小さい頃から絵本で読んで知ってる桃太郎とは全然違って心底驚きました。
    今まで一体何を信じてここまで生きてきたのかなーと思わず自分のこの短い人生で記憶した歴史とか些細な事が信じられなくなってしまいそうでしたねー(笑)
    それくらい今の人達が当たり前と思ってる事が当たり前でないんだなと実感した回でしたね。

  •  だんだん沙織にくわれて奈々、ヒロインの座あやうし。タタルになにか言われては「え?」の連発。そろそろ恋愛一直線か天然ぶりを思い切り発揮しないとね。 岡山・吉備津神社の鳴釜神事は釜が鳴ると吉だが、鬼野辺家の釜は鳴ると当主が死ぬという言い伝えがあり、その通りに人が亡くなってきた。 当主の健爾、その婚約者の兄、そして当主の弟が相次いで亡くなった謎に、今回クライマックスになってやっと登場のタタルが挑む。 今回謎解きも面白かったよ。薀蓄はもちろんのこと。

  • 2005年3月11日読了

  • 桃太郎と鬼の話。由来として興味があったのだけど、薀蓄?の部分が少なめな分マイナス。もっとタタルさんに語ってもらうほうが私は好み。
    それでも、すっごく岡山に行きたいと思う話だった。

  • くだらない。
    あまりにもくだらない作品。
    登場人物に魅力のかけらもない。
    全ての登場人物を見下した描きように、なんの意味があるのか。
    それに、会話のなんと 稚拙なことか。
    リアクションもしかり。

    よくもここまで こじつけを考えたものだ。
    藤村 由加を読んだ時と同じ感想を持つ。

    以下、その時の感想のコピー

    たしかに、よく勉強している。
    勉強とは、こうやって楽しむ物なのだという 
    How to 物としては、良いかもしれない。
    しかしながら、ダメだ・・・。
    私が求めているのは、大学在学生が書く 読むに耐えない 
    レポートレベルの読み物ではないのだ。

    そういえば、私も在学中は こういう 論文ぽい物を
    書いていたな〜と思い出した。
    担当教授から
    「欲しい結果の、証拠さがしは やめるように」
    と、なんども注意されたな。
    今から思うと、読むに耐えないものを 教授に読ませていたのだと
    深く反省する。
    仕事とはいえ、教授はよく 読んでくれたものだ。
    まるで、拷問だ・・・。

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著者プロフィール




「2023年 『江ノ島奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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