スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1882
感想 : 348
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061825123

感想・レビュー・書評

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  • 2:上巻の見返しにあるように、本当に「おとぎ話」でした。優しくて温かい、小さな奇跡の物語。これを新年早々に読めたことが幸せです。互いを尊敬し、尊重しあえる間柄って何て素晴らしいんだろう、と思います。

  • 最終章の「二十代の千代田公輝は死にたかった」が泣ける。
    思わず「えー!」と言ってしまいそうになる繋がり。
    「コウちゃんーーー!!!」って感じ。

    2段組の上下巻は途中けっこう長いな‥と思いながら読み進めたけど、最後でグッときた。

  •  下巻に入ってから一気に面白くなって、ぐいぐい読めた。環と公輝の昔の話は特に良かった。泣きそうになった。
    でも、他の枝葉が多すぎる気もする。環、公輝、黒木、莉々亜、桃花ぐらいに絞ればよかったのでは? その他の登場人物のしょうもない恋愛話とか、いらないのでは?

  • 自分が読んだ本の中で、千代田公輝にもっとも近いキャラクターは、ハリー・ポッターのスネイプ先生ですね。

    衝撃的に面白かった。

  • 表に出してない顔の人間味と温かさ。裏で何があったのか。伏線を回収して行く感じがいい。

  • 読み終えて、とにかく良かった・・・。切なくなったり悲しくなったり、心が温かくなったり。この本に出会えて良かったです。最後に願わくば、コウちゃん。ラスト、2度目の「お久しぶりです」の後にちゃんと伝えてあげて。これまでコウちゃんが見守って来た世界を、守りたかった人の事を。ちゃんと本人に届けてあげてほしい。

  •  お互いそうとは知らずとも、互いが互いを支えとしていたその裏側が語られたとき、胸を熱くするこの気持ちはなんだろう?もどかしくも愛おしい彼と彼女を思う時、陳腐であっても「愛」という言葉でしか表すことの出来ない自分の語彙力が悲しい。

     コーキのストーカー行為(笑)の真っ最中にチラリと出てくる駅のおじさんが環と桃香のくる日にだけストーブを用意している、というささやかでさりげない優しさがとても好き、気づいてないだけで示されている温かな心配りは自分の周りにもきっとある。

  • 久々に徹夜で読んだ本
    (仕事の都合もあるけど)


    すべての言葉に意味があって
    その言葉の
    真実が見えたときに
    涙が出るくらいやさしい気持ちになれた


    やはり読書って楽しいよねと
    改めて思った作品

  • 【あらすじ】
    莉々亜が新たな居住者として加わり、コーキに急接近を始める。少しずつ変わっていく「スロウハイツ」の人間関係。そんな中、あの事件の直後に百二十八通もの手紙で、潰れそうだったコーキを救った一人の少女に注目が集まる。彼女は誰なのか。そして環が受け取った一つの荷物が彼らの時間を動かし始める。

    【感想】

  • この作品の魅力は何と言っても登場人物の心理描写。上下巻では印象がガラリと変わってきます。もちろんいい方に。伏線の回収も非常によく考えられていて、ある程度は予測ができるものの、最後はパズルが組み合わさるような気持ちよさがあります。ゾクゾクしながら、そして少し切なさを残しながら本を閉じることができました。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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