- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061825123
感想・レビュー・書評
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2:上巻の見返しにあるように、本当に「おとぎ話」でした。優しくて温かい、小さな奇跡の物語。これを新年早々に読めたことが幸せです。互いを尊敬し、尊重しあえる間柄って何て素晴らしいんだろう、と思います。
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最終章の「二十代の千代田公輝は死にたかった」が泣ける。
思わず「えー!」と言ってしまいそうになる繋がり。
「コウちゃんーーー!!!」って感じ。
2段組の上下巻は途中けっこう長いな‥と思いながら読み進めたけど、最後でグッときた。 -
下巻に入ってから一気に面白くなって、ぐいぐい読めた。環と公輝の昔の話は特に良かった。泣きそうになった。
でも、他の枝葉が多すぎる気もする。環、公輝、黒木、莉々亜、桃花ぐらいに絞ればよかったのでは? その他の登場人物のしょうもない恋愛話とか、いらないのでは? -
自分が読んだ本の中で、千代田公輝にもっとも近いキャラクターは、ハリー・ポッターのスネイプ先生ですね。
衝撃的に面白かった。 -
表に出してない顔の人間味と温かさ。裏で何があったのか。伏線を回収して行く感じがいい。
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読み終えて、とにかく良かった・・・。切なくなったり悲しくなったり、心が温かくなったり。この本に出会えて良かったです。最後に願わくば、コウちゃん。ラスト、2度目の「お久しぶりです」の後にちゃんと伝えてあげて。これまでコウちゃんが見守って来た世界を、守りたかった人の事を。ちゃんと本人に届けてあげてほしい。
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お互いそうとは知らずとも、互いが互いを支えとしていたその裏側が語られたとき、胸を熱くするこの気持ちはなんだろう?もどかしくも愛おしい彼と彼女を思う時、陳腐であっても「愛」という言葉でしか表すことの出来ない自分の語彙力が悲しい。
コーキのストーカー行為(笑)の真っ最中にチラリと出てくる駅のおじさんが環と桃香のくる日にだけストーブを用意している、というささやかでさりげない優しさがとても好き、気づいてないだけで示されている温かな心配りは自分の周りにもきっとある。 -
この作品の魅力は何と言っても登場人物の心理描写。上下巻では印象がガラリと変わってきます。もちろんいい方に。伏線の回収も非常によく考えられていて、ある程度は予測ができるものの、最後はパズルが組み合わさるような気持ちよさがあります。ゾクゾクしながら、そして少し切なさを残しながら本を閉じることができました。