トリプルプレイ助悪郎 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061825383

作品紹介・あらすじ

岐阜県の山奥-裏腹亭。偉大な作家・髑髏畑百足が生活していた建物に、その娘であり小説家である髑髏畑一葉はやってきた。三重殺の案山子-刑部山茶花-が送りつけた予告状から事件は始まる-。気鋭・西尾維新が御大・清涼院流水の生み出したJDCワールドに挑む!維新×流水=無限大。

感想・レビュー・書評

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  • 小説という媒体であることを有効活用した小説!!
    こういったミステリーがあってもいいよね!と思った作品です。
    実験的というか挑戦的なやり方で、そもそも「ミステリー小説」とは?と少し深く考えるきっかけをくれました。
    ミステリー小説を多く読んでる人ほど、『卑怯な!』と憤ったり、『そwうwきwたwかwww』と腹を抱えることでしょう。

  • 何これ、凄すぎる。読み終わってしばらくは放心状態でした。アンフェアを力技でフェアに持ち込んでくるのですが、ここまで周到に舞台を整えられたらフェアという他ないでしょう。ミステリ小説にフェア/アンフェア論争が絶たないことを重々承知した上で、尚且つ反則技それ自体がひとつのミステリ的なサプライズになっている。まさかこんな攻め方があったとは思いませんでした。純粋な内容で見れば間違いなく西尾維新の最高傑作。ミステリは色々読んできましたけれど、個人的には殿堂入りクラスです。

  • ▼この小説を読んで『つまらない』という感想を抱く人の気持ちはわからないでもない。片手間で書いている、劣化している……その評価をあながち、間違いとも言い切れない。それでも私はこの小説をなかなか嫌えない。▼私は『クビシメロマンチスト』より『ヒトクイマジカル』が圧倒的に好きなのである。要するに氏のテクニカルプレイが面白いと思っている訳で。▼推理小説としてアンフェアな部分を「元よりアンフェアで、しかも叙述トリックを使用しています」と「問題編」で言い切ることによってフェアにする小技。そんな技があるか! と怒ってしまう人がいるのもしょうがない。だってギリギリ反則だもんね。でもアンフェアが一つの規則として成り立っている推理小説という『世界』の出来事と考えるなら、禁じ手のチートテクも実践可能な技なのだよね。▼ただ最後の『誤植』はちょっとダメダメー。ってことで★二つなのです。(2007.8.6)

  • さっくりと西尾維新ならではの「ワ·····」が感じたいなら勧める1冊だったなと。

    久しぶりにこんなに初期の西尾維新を読んだので、「そうそうこんな感じでちょっと引くわ〜やってくれたな〜」となれたのでよかったです。

    とてもフェアな作品なのでは。フェアすぎてウワ!ってなるという、フェアであることを逆手に取っている、なんかそれは逆にもはやズルいんじゃね!?って感じる作品でした。

  • 最後の最後まで騙され続けました。
    伏線はいくつもあったんです。
    ただ、気づけませんでした。

  • 岐阜県の山奥―裏腹亭。偉大な作家・髑髏畑百足が生活していた建物に、その娘であり小説家である髑髏畑一葉はやってきた。三重殺の案山子―刑部山茶花―が送りつけた予告状から事件は始まる―。気鋭・西尾維新が御大・清涼院流水の生み出したJDCワールドに挑む!維新×流水=無限大。

  • ところどころ読めない展開がなかったわけではないが、主な流れはそう言うことだったのか、とやはり
    物語自体に埋め込まれた“トリック”を見破れるかどうかが鍵になってくると思う。ちなみに私はばらされるまで気づけなかった……

    今までとは違う“トリック”、“やられた感”。こんなトリックもありだし、確かにメジャーだとは思う。が、騙された。

  • 『ダブルダウン勘繰郎』とシリーズかと思いきや、ストーリーは独立しています。
    雰囲気も、『ダブルダウン勘繰郎』はドタバタコメディだったのに対し、こっちはバリバリのミステリー。

    基本、西尾維新のミステリーって感じなんだけど、意外にも、ふつーのミステリーの体をとっています。
    古典っぽい要素が満載、って感じ?
    そういう作品も書くのか〜、と、ちょっとびっくり。
    とはいえ、やっぱり、西尾維新は西尾維新なわけで…。古典的な要素がたくさんなのにアクロバット…。

    でも、そーゆーところが好きなんです。

    さて、で、最後に一言、どうしても言いたいのだけど、『ダブルダウン勘繰郎』と合わせたこの2冊、2冊とも、ホントにトリビュートである必要はあるのかっ?!

  • 言葉遊びいっぱいで良かった。でもちょっと私には難しいかな。途中まで「西尾維新にしてはありきたりだな-」とか思ってましたが最後の方でどんでん返し(?)が幾つかあってなるほどーっと。前に比べて西尾さんの作品は人情味がこもるようになったような気がする。

  • 岐阜県の山奥――裏腹亭。偉大な作家・髑髏畑百足が生活していた建物に、その娘であり小説家である髑髏畑一葉はやってきた。三重殺(トリプルプレイ)の案山子―刑部山茶花―が送りつけた予告状から事件は始まる――。気鋭・西尾維新が御大・清涼院流水の生み出したJDCワールドに挑む! 維新×流水=無限大!

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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