天帝の愛でたまう孤島 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.75
  • (15)
  • (21)
  • (30)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 184
感想 : 29
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061825543

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • はふう。   
    ww

    全然期待せずにまほろワールドに浸りたくて借りてきた三作目だったけれど、案外に響いた。今回のどんでん返しは綺麗に決められたかな。
    推理小説が綺麗に決まる条件っていうのは、作者の設定したラインと読者の考察ラインが漸近しきったときなのは自明だけど、この小説に限っては過剰装飾で覆い尽くされた状況証拠で、論理を導く気がしなくなる前作までなのが、今作では慣れてきたのか、いい感じに追えた。
    結末まで読んでしまえば、作中に漂うどこまでもお遊びな感じとプロットがしっくりする、本格ミステリしていたと思う。

    次が楽しみになってきた。

  • シリーズ第三巻にして、天帝三部作の最終巻。

    今回はミステリーサークル、絶海の孤島で事件が発生。
    相変わらず本格的な要素は多分に。
    一方でSFチックな設定も上手くアクセントが効いています。
    処女作「天帝のはしたなき果実」以降ずっと賛否両論の「まほろ語」も、かなり読みやすく進化しています。
    うげらぼあ!

    物語の展開的には、してやられたの一言。
    個人的にはやめてくれと懇願したくなるような結末ですね。
    4巻の鳳翔が出てなかったら、多分まほろを一生恨んでますよ。
    うげらぼあ!

  • あぁやっぱりそうなんだ、ってええええええええええ!
    二段目のオチにすっかりしてやられました。負けました。オススメに従って探偵小説先に読みますが、早く鳳翔読みたい気持ちでいっぱいです。作者サドや。いや、マゾか?

  • 先生流石です。

    前半だけ二回読んだ。
    ラストスパートが大変良かったです。

  • シリーズものでこれをやらかすまほろマジぱない。ほんとにどうしてこうなった。いや、面白かったけど。

  •  シリーズ3作目。まほろらが文化祭の演劇稽古で訪れた絶海の孤島で起きる連続殺人事件。独特な文章や会話のいいまわしは健在ながら,1,2作目よりだいぶ読みやすくなっている。ミステリとしても島に伝わる祈歌や隠し財宝という道具立て,物理的トリックそのものはオーソドックで悪くない。
     ただ,ちょっと犯人の行動に無理があるのでは。普通は疑いを持つと思うんだが。そもそも,これならまほろの前で事件を起こさなくとも,という気もするしなあ。その辺含めて次作への伏線なのだろうか。

  • ふ、ふ ら れ た ・ ・ ・ !

  • シリーズ三作目。「孤島」「死神仮面」なんていう言葉だけでわくわくしてしまう設定です。でもオーソドックスな孤島ミステリ、というわけではもちろんなく。
    たしかに論理面などは前作に比べるとかなりガチガチな面があるけれど、一癖も二癖もある展開に絶句。いろんな意味で凄いよこれは。ただ、前作からも言えることだけれど、独特の言い回しにいちいち引っかかってるとつらいものがあるなあ。
    孤島に「孤島パズル」と「十角館の殺人」って……それは素晴らしすぎますぜ(笑)。

  • 2008/06/25読了

  • 08/02/05

全29件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2022年 『老警』 で使われていた紹介文から引用しています。」

古野まほろの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×