戻り川心中 (講談社文庫 れ 1-1)

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  • 講談社
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061830639

感想・レビュー・書評

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  • 文学作品的要素が強いが、結構大胆なトリックが使われているので油断できない。特に表題作。

  • 文学性がミステリとしての理解を妨げた。もう一度読みたい。

  • 文体が古い表現が多く、少しだけ読みづらい。

    内容に関しては、花をテーマとして添えた謎を解き明かす内容。
    歌人、人の心の趣、関係がしとしとと描かれている。

    ん~やはり苦手。だがこういうのたまに読むのは良い。良薬口に苦し。

  • 素晴らしすぎる。既存の犯罪がなぜ行われたのかを探る五つの短編。そのどれもが極上。

    暗く妖しい気配の中、はかなさや悲哀、運命や意志を見事に描き上げている。何よりも文体が非常に美しく、ぞくぞくとくる感覚を何度も味わえた。

    「桔梗の宿」、「戻り川心中」の二編は特に素晴らしかった。

  • 「桔梗の宿」が本当に好き。何度も読み返してしまう。鈴絵ちゃん、幸せになってほしかった…。

  • ¥360
    大正歌壇の寵児・苑田岳葉は二度の心中未遂事件で二人の女を死なせ、情死行のさまを二大傑作歌集に結実させたのち自害する。女たちを死に追いやってまで岳葉が求めたものとは?凄絶な滅びの歌の韻律に秘められた男の野望と道連れにされる女の哀れを耽美に描きまとめt秀作「戻り川心中」(日本推理作家協会賞受賞)他、花にまつわるミステリ四編。
    藤の香・桔梗の宿・桐の柩・白蓮の寺・戻り川心中

  • 2004年12月5日読了

  •  美文の薫り高い、いわずとしれた名作ミステリ短篇集。表題作と「桔梗の宿」が絶品だった。謎が解かれたあとに残る、人という存在の深さに暗さに痺れたようになる。

  • 昭和初期、連作短編集、悲恋

  • あわ雪のような文章に誰かの見えにくい意志や花々が乗っかっている。そのままいっそミステリの論理を捨てた方が美しいとも思えるし、その調和ゆえの危うさが良いのだとも思える。

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著者プロフィール

連城三紀彦
一九四八年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。七八年に『変調二人羽織』で「幻影城」新人賞に入選しデビュー。八一年『戻り川心中』で日本推理作家協会賞、八四年『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で直木賞を受賞。九六年には『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。二〇一三年十月死去。一四年、日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞。

「2022年 『黒真珠 恋愛推理レアコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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