奥羽の二人 (講談社文庫 ま 1-40)

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  • 講談社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061838758

感想・レビュー・書評

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  • 短編10話。戦国関連は8話かと思われます。政宗と氏郷を描いた表題の話他幽斎さん、義光、数正などが主人公です。特に葛西一揆を舞台に政宗と氏郷二人の駆け引きを描いた「奥羽の二人」が良かったかなと。氏郷が政宗相手に感じる感情が敵意ばかりではなく嫉妬心も含まれていたと書かれた場面でああ、と思ったり。一番強いのは年ってことかな。ちなみにどうでもよいですが、この話で一番個人的に盛り上がったのは官兵衛が登場した場面。そこしか出てきてないのに素敵な存在感。聞こえない振りってどこぞの元鷹匠?(笑)

  • 本能寺の変から江戸時代までの十話の短編集。とても読み易かったが主人公皆んな挫折すると言うなんとも切ない作品。

  • 抗いがたい力に翻弄され、結局は身を滅ぼしていった武将たちの悲話十編を収録。

    という事で数年前に氏郷に関する小説を探していた時に知って読んでみたいと思っていたのですが、古いためか書店ではなかなか見つからず(と思ったらやはり絶版でした;)最近行った図書館でやっと手に取る事が出来ました。それぞれ悲話というだけあって、読了後にそこはかとなく漂う陰鬱さ。切なさややりきれなさが胸に残ります。個人的に良かったのは「群疑/石川数正」「転変/福島正則」「武将不信/最上義光」「脱出/山田十右衛門」。読了して感じたのは、松本清張の歴史小説は人物(心理描写)を書くのがうまいなぁという事ですね。その時代や事件を書くというよりも人物に重きを置いているというか、心情がすごく伝わってくるので読んでいて面白かったです。単に英雄や栄華を書いた話でないというのも大きいでしょうが、どんな立場の人間であっても、一瞬にして形勢が変わってしまう、また変化し易い時代だからこそ、なぜか惹かれるし、儚く尊いものを感じるのでしょうか。久しぶりに歴史小説を読みましたが、やっぱり歴史は面白いですね。

  • 短編なのでとても読みやすかったです!!
    ただ1つの話を読み終わった後はどこかやるせなさというかズンッと気持ちが重くなりましたι

  • 戦国~江戸の短編集。
    サクッと読めるけど、それぞれに面白かった。

  • 伊達政宗と蒲生氏郷の攻防を描いた表題作のほか、細川幽斎・安国寺恵瓊・豊臣秀吉・石川数正・福島正則・最上義光などの短編10作を収録。
    読みやすいです。

  • 不適な野望と奔放さに満ちた若き伊達政宗と奥羽で対峙する蒲生氏郷―二人にとって超えることのできない大きな存在が秀吉であった。天下に志を得ずに終わった彼らの胸中の苦悶を描く表題作のほか、抗いがたい力に翻され、結局は身を滅ぼしていった武将の秘話十編を収録。待望の歴史小説作短編集。

    2009.1.21読了!

  • 2008.2.7 了/主に戦国時代の大名たちの人間模様と悲哀を描いた短編小説集.最上義光,石川数正など.封建時代特有の大名の心情を動かす背景と,その心理描写が起伏に富み,一つひとつが短いながらも非常に面白いです.

  • 表題は伊達政宗と蒲生氏郷の対立を描いた短編。そのほか、安国寺恵瓊・伊東義祐・細川幽斎・石川数正・豊臣秀吉・福島正則・最上義光・山田十右衛門などが主人公となっている短編を集めた短編集。

    2006.12.27読了

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  • 松本清張の時代もの短編集。しっかりしてて読みやすい。時代の断片断片で興味深く読めます。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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