魔球 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 533
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061849310

感想・レビュー・書評

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  • 【東野圭吾作品のなかで、読後感マイベスト】

    読み終わり、何とも言えない切ない気持ちになった。しばらく作品から魂が離れず、東野作品は多数読んでいるが、読後感としてはマイベストかもしれない。

  • まさかの展開。
    一途な想いとも言えるし
    でも狂気を感じるところもあり・・・。
    読後は複雑な気持ちにもなりました。

    • GOTOさん
      すごくわかります。
      殺害方法がなんとも言えない
      すごくわかります。
      殺害方法がなんとも言えない
      2021/02/03
  • 登場人物、須田武志の狂気すら感じるストイックさ、そこに隠れた優しさに感動しました。

  • 野球ミステリー。
    開陽高校野球正捕手の北岡が殺害された。
    東西電機に爆弾が仕掛けられる事件が起きた。
    一見無関係にみえる二つの事件には関わりがあった。
    犯人の気持ちを思うとやりきれない。
    悲しい気持ちになる物語だった。

  • 野球をあまり知らなくても楽しめる作品だった。殺された被害者が残したと思われる「魔球」とは一体何なのか、読み進めるほどに真実に近づいていく面白さがあった。ただ真実はあまりに悲しく無念な気持ちで読了した。

  • 元野球部としては、感情移入しながら読むことができ、とても面白かった!
    野球に青春を捧げた武志の覚悟、背負うものの重さ、恵まれない環境など、その全てを表すような弟の一言がなんとも切ない、、

  • 人の解体のシーンがリアルに表現されていて、読んでいる途中鳥肌が立ちました。本当に解体したのではないかと思うくらいの細かさで、まるでドラマを見ているような感覚でした!

  • 「兄貴はいつも一人だった」と言った弟は、兄貴が選んだ道を尊重して役割を果たした。しかし実際、彼ら兄弟がやったことは異常だ。側から見たらその一言で片付けられるだろう。私としては、武志の捧げた青春と人生を真っ向から否定することはできない。

  • とても悲しいラストでした

  • 切なく、哀しいミステリー。
    テーマは家族愛。

    東野圭吾の初期の作品(1991年の作品)。やはり東野圭吾はこのような人間模様や泥臭い感じのテーマの作品のほうが好きです。
    題名のとおり、野球がらみの物語です。
    魔球を投げた高校野球の天才ピッチャー。そしてそのキャッチャーが大会後殺害されます。また、時同じくして、ある企業での爆弾騒ぎ。そして、また次の殺人事件が起こります。一連の殺人の犯人は誰なのか?企業での爆弾との絡みは?天才ピッチャーの野球へのこだわり、魔球とは?とさまざまな謎とその伏線が回収され、最後その背景には、哀しい物語が隠されていました。

    犯人やトリックがわかってスッキリというミステリーではなく、野球にかける思いや高校生らしからぬクールさと非情さを持ち合わせた主人公、そして複雑な余韻を残すミステリーはさすが東野圭吾だと思います。

    時代設定が昭和39年だったり、主人公の「約束」へのこだわりが異常だったり、そもそも右腕を切断された殺人などなど、ちょっと違和感を覚えるところはありますが、それらすべてがひとつのテーマにつながっていくところがすばらしいと思います。

    あっという間に読みきってしまいました。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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