はやぶさ新八御用帳(一) 大奥の恋人 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061852839

感想・レビュー・書評

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  • 南町奉行・根岸肥前守の懐刀で内与力、隼新八郎は、神道無念流の名手。

    新妻・郁江を娶った折に、暇を取った女中、お鯉が身を寄せている実家、団子屋からの帰り道、何者かに襲われた。

    折しも、淀橋と成子坂で二つの殺人事件が発生。
    さらに、雑司ケ谷鬼子母神でも、大奥御年寄、音羽が殺される事件が。

    真相を究明する為に、大奥へ行儀見習いとしてお鯉が潜入、大奥に潜む野望が明るみになり、悲しい結末へと・・。

    流石、筆力のある平岩弓枝さん。
    ぐいぐい引き込まれて行く。

  • ハマった。
    このシリーズ読んで行こう。

  • サブタイトルの『大奥の恋人』というのに惹かれて読んでみた。ロマンも何もありゃしない。大奥では女達が、出世欲の為にお金を遣い邪魔者を消し、美貌の優れた女中に目をとめ上様に差し出し、自分の立場を守る事に必死だ。そんな騒動に巻き込まれた主人公の新八郎も妻というものがありながら、元奉公人であったお鯉と結ばれる。妻を娶ってお鯉が暇を取って家を出てやっと自分のお鯉に対する気持ちに気づくというポンコツだ。奥手過ぎるだろ。両思いだからいいけど。しかしハッピーエンドで終わる事が許されない時代であった。重くて切ない結末。

  • 平岩さんの「御宿かわせみ」シリーズが好きだったので、似たレベルを期待して読んでみたが・・人物、展開ともやや面白みに欠ける。人間関係は面倒で共感出来ないし、大奥絡みはむしろ設定が甘いんじゃないかと思う。それでも、シリーズとして続いていたという事は、先に期待していいのかな。

  • 全10巻。
    かわせみシリーズの平岩先生。
    こんどは隼です。

    1巻、2巻は、
    1冊通して1話の長編。
    で、
    こっちは1冊1話の構成でいくのかと思いきや、
    3巻からは普通に1話完結。
    かわせみと同じ構造に。
    何かいろいろ事情があったんかな。

    でも、
    1巻、2巻の長編より、
    3巻以降の1話完結の方が
    著者にはあってる気がした。
    人物や場面変換の説明が少ない、
    やや読者が置いてきぼりなスピードは、
    1話完結だと気にならないが、
    長編だと少ししんどい。

    1話完結になってからは、
    かわせみシリーズみたいに
    登場人物に愛着がわいて
    世界に入り込んでいった。
    でもこうなると、
    かわせみと今作との住み分けが曖昧に。

    主人公が役人なので、
    かわせみほどざっくばらんで人情味あふれる感じでなく、
    少し生真面目な印象。
    あと事件内容もやや侍よりかも。
    ちょっとスケールはでかい。

    登場人物達はかわせみシリーズの方が好き。
    あんまキャラ立ちしてないし。
    人情ものとしてもあっちが好み。
    面白いんだけど、
    かわせみ読んだ後だと少し中途半端な印象。


    一応10巻で完結。
    特に最終回はないけど。
    そして、
    はやぶさ新八御用"旅"
    になって続きます。

  • 南町奉行根岸肥前守の内与力、隼新八が活躍する江戸ミステリーの第一弾。なぞ解きをしながら江戸の町のしくみ町人の暮らしぶりまでいきいきと伝わってくる、読み応えのある長編。なお、この後の作品は短編集である。

  • 御用帳ってくらいだから 捕り物だな?と思って読み始めたけれど
    しょっぱなから 色恋で なんだかナメマカシイ。

    お鯉、キャラ立ってる気がした。猛烈に好きなタイプ。
    最後の事件終焉には 思わず泣けた・・・・。で、「お鯉ぃぃ」的な。


    大奥については知識なかったな。専攻は江戸民衆文化だったし。
    もっと読み込めば情景とか情緒溢れてるんだと思うんだけど、
    それはいつもの素っ飛ばしで、二度目の再読にかける。

    お鯉目当てで(二)へ進む。

  • 一巻目なのでまだ新八郎がつかめない。お鯉さんとの行く末が楽しみ、思ったらどうやら次作には登場せず?

  • 推理あり恋愛ありで、最後まで続きが気になって飽きさせない物語。
    お鯉さんは、とても芯のしっかりしている素敵な女性です。

  • 途中からすらすら読めるようになりました。

    何がいいのかなんてわからない
    幸せであることは難しいことなのかもしれない

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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