消失! (講談社文庫)

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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061854420

感想・レビュー・書評

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  • 裕二の事件でなんとなく『あれっ?』と思い、もしやすべてがそうなんじゃないかとは思い。
    これだけが騙しならたいしたことないな、と思ってたら。
    騙しに騙され(笑)
    最後で更に騙され。
    面白いほど騙されて、ページをめくる手が止まらず。
    ほんと、疑いもしない人が犯人で、驚いた。
    その狂気に巻き込まれた人が気の毒だな。

  • 大きなどんでん返しのある作品ということで名が挙げられていたので読んでみた。確かに衝撃度は大きく、それは満足だったのだけれど、登場人物の心理描写やトリック以外の部分の文章がイマイチだったのが残念。

  • 犯罪多発地域で「赤毛」が関係する幾つもの事件が発生。
    探偵・新寺仁が調査に乗り出しますが…。

    複数の事件にそれぞれの関係者側と犯人側からの描写があるのがうまいです。
    「赤毛」という共通したキーワードの謎が事件の真相だけでなく思わぬ事実に結びき、更にその中に密室の謎なんかもあって濃い内容でした。
    一件落着、というところからの展開にも驚きましたが、なんとも後味が悪かったです。


    ネタバレ・・・・・・・・・・・・・












    事件の被害者がアレというのにはビックリしました。
    事件が読めておらずとんちんかんなワトソン役の龍蔵をからかう、というネタが、犯人自身が凶行を隠そうとする意味も持っているのがおもしろいです。

    密室トリックも2パターンあるのに加えて、最後のサプライズでさらに様相を変えています。
    新寺が推理披露の際に犯人についていろいろ言っているのが、後になってニヤニヤします。

    耳を隠した一件にしても、オイさん犯人説、同道堂夫人犯人説、新寺犯人説の全てに対応しているのが犯人の苦心を感じさせます。
    犯人の必死さが滑稽でもありました。

    個人的にはBBがゆかを好きだったこと、作者と同名の中西智明が脇役だったことも意外です。

    いろいろと詰まった楽しさはありましたが、こうも悲惨なラストになると、読後感はかなり悪かったです。

  • 力技のメイントリックにびっくり。サブの叙述トリックもなかなかいい。生半可なトリックでは驚かないのだけど、これはイケた!ただし上級者向け。

  • ぶっちゃけ,色んな意味でいきあたりばったりな小説.

    適当に読めるところはまるで赤川次郎を読んでいるようで,考えることもなく気負う必要もないのは良かったが,オチがそれかよ!って感じです.

    もともと名探偵という割には推理がずさんすぎたところから違和感がありましたが(感心するほどの論文を書く割には論理的思考が皆無だし),そういう点では最後は予想通りだった.

    まあ,まさか殺されたのが「 」(ないしょ)で,しかもあんなオチとは夢にも思いませんでしたが(笑) きっと,最初にこのアイデアを思いついて,それから色々と肉付けしていったんだろうなーと思うと,このオチ以外がスカスカだった理由もわかる気がします.

    これを推理小説と呼ぶことにはかなりの違和感を感じますが,まあ電車での暇つぶし程度には楽しめる小説かと.

  • これはやられた!好きだなぁこういうの。

  • 固定観念を利用した小説ならではの仕掛け。
    トリックは微妙です。

  • 文庫版の表紙イラストはステレオグラムになっていて、見えてしまうとのっけからネタバレというか。一応二段オチです。大抵一つ目のオチは軽いジャブ程度、二つ目のオチで仰天させるのがこの手のミステリの狙いでしょうが、そのジャブに一番驚く私は一体なんなんだ。

  • 一読するといい感じ。だけど、読了後によく考えると、ちょっとな〜と思ってしまう作品です。嫌いじゃないですけど。今後に期待したかったんですが、これ1作だけみたいです。

  • 確かに色々騙されました。ただそれだけといっても過言ではありません。

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