徳川家康(10) 無相門の巻 (山岡荘八歴史文庫)

著者 :
  • 講談社
3.74
  • (22)
  • (35)
  • (45)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 341
感想 : 26
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061950320

作品紹介・あらすじ

小牧・長久手の地に、秀吉と家康は宿命の対陣に入った。両者智略を尽したかけ引きの末の和睦の条件は、家康の次男を秀吉の養子とすることだった。戦いには勝っていると信ずる三河武士団は血涙を噴騰させた。養子とは、すなわち人質にほかならない。しかし家康は、ぎりりとならぬ堪忍の緒を締めてゆく。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小牧長久手の戦いについて歴史の教科書レベルでしか知らなかったから面白く読めた

  • 小牧・長久手の戦いをメインにした巻。
    家康と秀吉の読み合い、駆け引きが面白い。その間に石川数正の苦悩が絡む。
    最後は於義丸(家康の次男)の養子の話が出て、どうなるか?

  • この巻は小牧長久手の戦い。戦いに至るまでの経緯が詳しくて、信雄の無能ぶりが目につきました。前の巻辺りから感じましたが、流石に家康を主人公にしている作品だけに、ここまで読んで感じたのは、秀吉をどちらかと言うと悪者とまではいいませんが、好意的には書かれていないところ。この辺りは司馬遼太郎作品や、池波さんの作品とは全く違うところ。肝心の戦いは、誰がどこに行ってこうしてああしてと、あっち行ったりこっち行ったりで、分かりにくかったです。でも今まで漠然としか知らなかった石川数正のことがよく分かり、へぇーこんな可哀想な人だったんだとちょっと勉強になりました!

  • 賤ヶ岳の戦勝祝いに秀吉のもとへ使者を派遣するのに誰かという問題と石川数正の煩悶、織田信雄に頼られ小牧長久手の戦い、榊原康政や本多忠勝の活躍に池田恒興や森可成の戦死、戦後の秀吉との人質や大坂伺候などの駆け引きなど。

  • 秀吉ってメンタリストだったんじゃない?というくらい、人の心を操るなあ。秀吉対家康。家康の勝ちすぎちゃいけない、国が平和であることが第一というのはお母さんの影響なのかなあと、ここまで読んで感じるところ。

  • 小牧・長久手の戦いがメイン。
    家康、秀吉、双方譲らず。
    知能戦が繰り広げられる。
    ただ、突進していくだけが戦ではない。
    勝つためには、退く勇気も大切。
    大局を見て、時にはわざと負けることも大切なのだ。

  • 小牧、長久手の戦いが面白かった。戦わずして勝つために相手を挑発したり、名乗り合ってから正々堂々と戦ったりする様がよくわかった。

  • ほぼ小牧・長久手の戦いに割かれている。
    それと、家康の重臣である石川数正の登場場面が際立って多い。
    その後に起こるある重大事件を予期していると思われる。

  • ペースを落としつつもやめられずにいる…
    本を通してしか知れないこと…
    さみしい…
    秀吉と家康の意地。
    わたしも意地?
    どこかでまだ惹かれているから、諦めきれないのかも…

  • 2015/11/3

全26件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

明治四十年(1907年)新潟県に生まれる。十四歳で上京し、博文館印刷所に文選工として働く。長谷川伸に師事、山岡荘八の筆名を用いる。昭和二十五年(1950年)より、北海道新聞に『徳川家康』を連載開始。昭和二十八年(1953年)単行本の刊行が始まり、ベストセラーとなる、『徳川家康』により、第二回吉川英治文学賞を受賞。以後、歴史小説を中心に創作する。昭和五十三年(1978年)七十一歳で亡くなる。

「2023年 『水戸黄門 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山岡荘八の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×