三国志(8)(吉川英治歴史時代文庫 40)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2000
感想 : 92
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  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061965409

感想・レビュー・書評

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  • 長かった三国志もついに終幕。ついに読み終えたと感慨深い。
    燃えるように生きた武将たちの、その灯火の消えるのを見るのは辛い。趙雲の生き方も凄かった。
    何よりも孔明の働き。この上ない正しい政治。そして激務をこなし亡き主君に忠義を尽くしたその心は痛ましいほど胸に届く。人材に恵まれなかった孔明や蜀の運命を見ると、人こそが大事なのだと思った。今ここに関羽がいたら、と思いを馳せる孔明が切なかった。代わりはいないのだ。

  • 長く長い小説だったが、完読できたことには達成感を感じる。

    個人的には終盤、孔明と司馬懿の戦いが一番のピークで、夢中になって読めた。三国志については殆ど知識が無かったので、仲達に負かされないかとヒヤヒヤしながら読んだところも多かった。でもやはり孔明、孔明に尽きる。だけどその後は司馬懿の子孫によって三国が晋に統一されるっていうところも中々面白い。

  • これにて完結。全編通して読みやすく、面白かった。
    とはいえ、話のピークは劉備が蜀を建国する前後くらいかなぁ。英雄たちが次々と去っていき、趙雲に及んだ際は、孔明でなくてもため息が出る。
    日本の三国志観を固めたシリーズを読み終えられて、一満足。

  • 蔵書整理で手放すので、再び出会い読む日もあるか

  • 蜀の孔明と魏の司馬仲達との争いがずっと続く。孔明の戦略が際立っているが財力等で勝る魏は呉を味方につけ最後はどうなるのだろうか?今日の味方は明日の敵、戦わないことを是とする、後出師の表、作戦や構想が大切、三国志からは色とりどりなことを教えられた。日本の歴史と比べるとスケールが大きいと感じた。

  • 孔明vs司馬懿仲達の攻防。ついに五丈原にて孔明死す。

  • 英雄たちが次々に去り、孔明が先帝の遺志を継いで奮闘する。

  • 孔明が主役だったかー。

  • 吉川英治「三国志」再読、最終の8巻読了。孔明と司馬仲達の裏の裏を読み合う戦いは三国志一の面白さ。英雄達の物語が、皇帝の自滅とも言える理由で三国が滅び、晋が統一という物悲しい最後が、余計に人を惹きつけるのだろう。

  • 蜀をまとめた劉備と魏王として対峙する曹操が、漢中で激突し、関羽・黄忠らの奮戦もあり、この地を収めることに成功します。
    漢の故地である漢中を収めてもなお、なぜ劉備が天下を治められなかったのか、残り2巻をたどります。

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著者プロフィール

1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。

「2017年 『江戸城心中 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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